ラスボスはお母さん   作:ラスボスはゴッドウソップ

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クリスマスプレゼント(番外編)


フーシャ村ルート

◯月✕日

 

マキノさんから誕生日プレゼントに日記帳を貰ったので今日から日記を書くことにした。

まだ小さい私に日記帳は早いって村長さんは笑っていたけど、私ってば天才なので、これから毎日沢山文字を書いて驚かせてやるのだ。

 

 

と言うわけで自己紹介!

 

私の名前はモンキー・D・ルタ

お姉ちゃんがママでお兄ちゃんがパパな男の子にも女の子にもなれるちょっと不思議な女の子。

不思議な力が使えるようになった日、変な果物を食べて、それがあんまりにも不味かったから色々大切な事を忘れてしまったような気がするけれど、優しい皆に囲まれて毎日楽しい日々を送っているんだ。

 

特に今日は私の六歳の誕生日で、ドラゴンじいじがお祝いに来てくれて、一年に一回ぐらいのペースで顔を見せにくるシャンクスお爺ちゃんも来てくれた。

 

山の上で暮らしてるダダン婆ちゃんや山賊の皆、エースにぃまで降りてお祝いしてくれて、今日が人生で一番楽しかったんじゃないかって思ってる。

 

 

明日はガープ曾じいじが遊びにきてくれるし、なんと、今回はついにガープ曾じいじの船に乗せて貰えるらしい。

私が物心つくずっと前にマリンフォードって所に一度お姉ちゃんと連れていって貰って、私たちに異常がないか偉いお医者さん達に詳しく検査されたんだけど……私は癌だったとかで、お姉ちゃんがショックで泡を吹いて倒れたって話を聞いた事があるぐらいで、島の外に連れて行って貰ったことがないから本当に楽しみにしてるんだ。

 

今回はマリンフォードまでは行かないけど、音楽で有名なエレジアって所まで行って、有名な音楽家の演奏を聞きに行くらしい。

ウタちゃんは一回だけその島に行ったことがあるみたいだったけれど、その時ちょうど私を妊娠している事が発覚したこともあって、ついて早々、フーシャ村までトンボ返りしたんだとか。

 

でも道中にあったドラム王国という冬島にいるDr.くれはってお医者さんに、「ここで産んでいきな」って足止めされたから、私の本当の生まれ故郷はドラム王国ってことになるらしい。

 

その時の事は全然覚えてないけど、お姉ちゃんはその時、タヌキみたいなトナカイさんから手作りのこぶたのぬいぐるみを貰っていて、それは今私の物になっている。寝るときには外せない私のキーアイテムだ。

 でも流石に六年も経つとボロボロになってきてしまったので、途中でドラム王国に寄り道してトナカイさんに治して貰えるようにお願いしてみようって考えてる。

 

でもって、お姉ちゃんよりは歌は得意じゃないけど、大好きな私はエレジアに着いたら大きな舞台でお姉ちゃんと一緒に歌って踊るのだ。

 

最近は練習してお兄ちゃんみたいに腕を伸ばしたり出来るようになったからターザンみたいに客席を回りながら派手に歌うのが私の夢だ。

 

それと下手って訳じゃないけど、出来ればもっと上手く歌えるようになりたいし、音楽の先生を見つけて、どうしたら上手く歌えるのか教えて貰おうと考えてる。

 

あとあと、これはガープ曾爺ちゃんには内緒だけど、あっちでシャンクスお爺ちゃんとも会う約束もしているので、軍艦も良いけど、本場の海賊船にも乗せて貰う予定なのだ。

 

 

あー、早く明日が来ないかな~?

 

 

 

今日はここまで!

 

 

 

 

◯月◯日

 

と言うわけで!ガープ曾じいじだ!

 

「うおぉおおお!!!我が愛しの曾孫娘よ!曾じいじが会いに来たぞー!」

「うおー!曾じいじが来たー!」

 

「こら、ルタ。ご飯を食べている時に叫ばない」

 

マキノさんの酒場でご飯を食べていたら、いきなり来たガープ曾じいじに飛び掛かる。

 

「ねぇねぇ!今日も沢山戦ってきたの!?」

 

「ガハハハ!そうじゃぞ~今日はここにくるまでに五隻も沈めてきた。そんで、その中に億越えの懸賞首が紛れ込んでおってな、それがまた強くて強くて……ま、最終的には儂の拳骨で黙らせたんじゃが、久しぶりに良い汗を流せたわい」

 

ルタにも見せてやりかったな、いやーあん時の儂、格好良すぎたわ……チラチラと視線を送るガープ曾じいじ。

「あれ、あんたのワンパンだったでしょう」て苦笑いしてる副官の声はルタの耳には届かず、「ガープ曾じいじやっぱり格好良い!私も将来海兵になる!」と叫ぶ彼女に「うぉぉぉぉ……儂は今、猛烈に感動しておる!」と号泣し、「じゃが、今の海は危険なものばかりじゃ、ルタはこの平和なフーシャ村で健やかに成長しておくれ」とガープは頭を撫でていた。

 

 

「こら!ルタ。ご飯中に席を立ったら行けません!久しぶりにガープさんに会えて嬉しいのは分かるけど、ご飯を作ってくれたマキノさんに申し訳ないでしょ!」

 

「うぅぅ……ごめんなさーい」

 

「ガハハハ!久しぶりだのぅウタちゃん!ルタ共々元気そうで儂は嬉しいぞ!」

 

私は早く軍艦に乗りたくて急いでご飯を食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◯月△日

 

 

エレジアに着いた!

ここに来るまで一週間ぐらいかかって、その半分は強風で海に投げ飛ばされた私をカイドウってドラゴンさんが偶然拾ってくれて、届けてくれるまでの期間だったけど、その間にカイドウさんとは大分打ち解けて、良く分からないけど番外真打ちって称号を私にくれた。

 

もしカイドウさんが総督を務める百獣海賊団の人たちと会う機会があったら、それを名乗れって。そしたら良くしてくれるように計らってくれるらしい。

 

「酔った勢いで、こんな辺境にまで来ちまったが久しぶりに楽しかったぜルタ!でっかくなったらうちに来いよ!ウォロロロ!!!!」

「うん!バイバイ!お酒は飲み過ぎないようにね~!!!」

 

とエレジアまではカイドウさんに送り届けて貰ったのだ。

 

 

「ウダぁぁぁぁぁ!!!!!」

「お゙姉゙ぢゃ゙ん゙!!!!」

 

 

それはそうと、海に投げ出されて三日もお姉ちゃんと離ればなれだったのは寂しかった。

だからいざ再会したらその時の気持ちが膨れ上がって、お姉ちゃんと一緒に号泣した。

 

 

 

 

 

 

◯月◯◯日

 

昨日は泣き疲れて寝ちゃったけど、今日はいっぱいエレジアを楽しむし、歌っちゃうぞー!

と朝からやる気に満ち溢れると、顔を怪我してる女の人がいたので私の能力で治して上げた。

 

「うぇ!!!?ブリュレ、顔の傷が無くなってるぞ!」

「えええ!?本当だ!」

「何かよく分からないけど、良かったなぁ!」

「やった!やった!」

「…………あの娘」

 

この力はあんまり他所で使っちゃだめって皆に言われているからこっそり。

あと顔の傷は勲章だって人もいるから、ちゃんと能力であの怪我に対する負の感情を読み取ってから治してあげた。

でも女の人のお兄さんにはバレてしまったようで、スッゴいデカイな……て私が呟くと、しゃがんで地面に頭をつけてまでありがとうって言ってくれた。

そんな事して欲しくて治したんじゃない!って驚いて叫んだんだけど、「いや、これは俺が一生かけても返せない大恩だ。もし俺の力が必要になったらいつでも言ってくれ」ととっても大きなドーナツをくれた。

 

聞くにこの人達は万国って所から旅行で訪れていたみたいで、暫く話していると、この人達のお母さんのリンリンさん(またスッゴク大きい人なの)と仲良くなって、肩に乗せて貰い、今日はこの人達と街を回ったんだ。

 

「マァ、マ~ママ!楽しいね~愉快だね~こんなに心踊った日はいつぶりだろうか!」

 

途中、リンリンさんの大きさじゃあ入れないお店があったから、私の能力で体をブリュレさんぐらいまで小さくしてあげたら、それはリンリンさんはひどく喜んで、私を掲げて小躍りした。

 

「お前さんには、ただでさえ娘の傷を治して貰った恩があるってのに、オレの夢まで叶えて貰った。こんなに恩を借りてばっかじゃあ、うちの名が廃るってもんだよ。……どうだい、お前オレの娘になるつもりはないかい?」

 

 

どうやらリンリンさんは万国の女王様で、私がリンリンさんの娘になったら好きなだけお菓子を食べていいんだとか。

 

それは非常に夢のある話だったけれど、私はお姉ちゃんの娘だから丁寧に断っておいた。

すると案の定、リンリンさんは残念そうにしていたけれど、

 

「でも私、将来海に出る予定だから。その時、私が万国に来たらいっぱい美味しいお菓子を教えてね!」

「そうかい、そうかい!ならその時の為にとびっきりのお菓子を用意しておかないとねぇ!」

 

同じ食卓で同じ目線で皆が嬉しそうに笑い合った。

明日も一緒に回ろうと思っていたけど、どうやら急用が出来たみたいでリンリンさん達は鏡の中に入っていってしまった。

 

 

 

 

◯月◯✕日

 

いえ~い!世界の歌姫になる予定のウタと「ルタだよ~!」

てことで今日は念願のウタちゃんとのライブ!

 

流石にでっかい会場は借りられなかったけど、初めてのライブにはシャンクスお爺ちゃんも観に来てくれて、とっても楽しかった!

 

「素晴らしい歌声だった……君たちはまさにダイヤの原石のようだ」

 

しかもこの国の王様であるゴードンさんの目に止まって……なんと、私たちったらこの人に歌のレッスンをつけて貰うことに!

 

勿論、フーシャ村に待たせているお兄ちゃんをいつまでも待たせるわけにもいかないから、この旅行が終わるまでだけど、「にしし……私ってばゴードンさんにお姉ちゃんより才能があるかもって言われちゃった!」

 

残りの日はいっぱい練習して、お姉ちゃんを越えるぞー!

 

 

 

 

 

◯月◯△日

 

今日は朝から変な事が起きた。

お姉ちゃんと一緒に発声練習をしていると、お空から楽譜が降ってきたのだ。

 

「なんだろうこれ?」

「さぁ?」

 

誰かが落としてしまったのだろうか?

私達二人で持ち主を探したけど、周囲に人影は見当たらず、お姉ちゃんは楽譜の内容を見て、試しに歌ってみようか?なんて言うから、私がお願いしたら―――「あれ?」

 

 

気がついたらお姉ちゃんはウタウタの能力を使ったあとみたいに眠っていて、私は何故か裸で倒れこんでいた。

 

 

痛てて、あれ?私ってばいつの間にか寝てた?なんて直前の記憶を探るけど、何にも覚えてない。

 

 

「うぇ?――て、ルタ!なんで全裸で寝てるの!!!」

「う~ん……私もよく分かんない」

 

私達が寝ていたのはほんの30分ぐらいの事だったらしい。

ゴードンさんから、先ほど物凄い音がしたが君たち大丈夫だったか?と聞かれたけど、何か爆発でもしたんだろうか。

 

 

 

何か変な1日だったけど、その日もゴードンさんと一緒にレッスンをした。

 

 

 

 

◯月△◯日

 

今日は変な生き物を拾った。

ピエロみたいな手が鍵盤みたいな変なやつ。

 

お姉ちゃんは元居た場所に帰して来なさいって言ったけど、どうしても付きまとってくるので、仕方なしに私が面倒をみることに。

 

名前は何となく頭に思い浮かんだムジカにした。

 

ご飯は食べないしお昼寝もしない。見た目は全然可愛くなかったけど、私が歌うと何故か楽しそうに踊るのだ。そういう事されると何だがこっちまで楽しくなっちゃってその日はムジカといっぱい踊った。

 

帰ったらさっそくお兄ちゃんに紹介しようと思う。

 

 

 

 

◯月△△日

 

今日で歌のレッスンはおしまい。

それで最後までレッスンを頑張ったご褒美としてこの島一番の劇場で歌わせて貰えることに。

 

ただお姉ちゃんとは別々だったから少しだけ不安だったけど、私が一番大好きなビンクスの酒を歌ったら、沢山の拍手と喝采を貰った。

 

その後のレッスンで益々磨きがかったお姉ちゃんの歌声を聞くとまだまだお姉ちゃんは越えられたとはとても言えないが、この瞬間のことは多分一生私は忘れないんだと思う。

 

「どうだ?君達さえ良ければエレジアに残らないか?ここで歌を学べば君たちは間違いなく世界の歌姫と成れるだろう」

「それは……でも」

「私達には待ってくれている人がいるから帰らないと!」

 

 

 

お兄ちゃんにマキノさんに村長さんにダダンさんにエースお兄ちゃんが待つフーシャ村。

いずれは巣立つ日かくるかもしれないけど、それは今じゃない。

 

 

だからバイバイ!また来るねー!とエレジアを私達は去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

あー!また強風に拐われる~!!!!

 

 

 

 

 

 

「グラララ……何だ。この鼻垂れは?」

 

……To Be Continued?

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