ラスボスはお母さん 作:ラスボスはゴッドウソップ
「お前、麦わら屋のガキだろ?」
い、いえ違いますよ(震え声)
さっきも言った通り、私のお父さんはドラゴンです。
「まぁ、詳しくは聞かねぇよ。ただ前々から歌姫ウタには第二次成長期を迎える思春期以前に出産を経験した経産婦の特徴が見られていた。その子供や父親が誰かまで突き止めたヤツは恐らく俺ぐらいだろうが、医学に覚えのあるやつなら歌姫ウタに隠し子がいることぐらい察しがつく」
お前、過去のライブに映り込んでいたらしいしな。と一言おいてトラファルガー・ローは腰を下ろした。
「医者として一つだけ聞いておきたい。お前、本当の歳は何歳だ?」
「……じゅ、12歳です」
「となると、麦わら屋は5、6歳ぐらいの時か……ふぅ。こいつはまたとんでもない話だな」
くっ、ぐっ……ヤバい。相手が悪人でない事が幸いだが、よりにもよって…………ONE PIECEキャラ私的人気総選挙第3位にバレてしまった。
と言うかもうちょい粘れよ私。
これではもう肯定したような物じゃないか……うるせぇ!元七武海で最悪の世代の筆頭で、後に四皇ビッグマムに致命傷を与える、万能悪魔の実とも評されるオペオペの実を食べたローさんが圧掛けてきたらどんだけ怖いかお前らは知らんのじゃ!
背後からバールのような物で殴ったらルフィがパパだと判明した所だけ記憶飛ばないかな?と一瞬隙を狙ったが、秒で無理だと悟った。
うむ……ならば仕方ない。
ローさんの体にお手てを当てて、セルセル"細胞活性化"!
「なっ!?――――傷が」
そうだな。治したぜ。これで貸し一つな訳だ。
あとはそう……分かるよね?
「は、今ので俺を攻撃することも出来たろうに……その思考回路は親父譲りか?
まぁ元から誰にも喋るつもりも交渉材料にするつもりない。ただ目の前に歌姫ウタと麦わら屋に似た奇妙なガキがいたからちょっかいをかけただけだ。あとは海軍の元に帰るなり、麦わら屋の船に乗るなり好きな所に行くといい。……もし行く当てがないなら俺の船で面倒をみてやってもいいが、どうだ。お前の能力ならうちでもやっていけると思うぞ」
う……ん。それは非常に興味深い話ではあるのですが、恐らく記憶があやふやでなければこれから暫くローさんは麦わら海賊団と行動を共にするわけで。私は近いうちにエレジアに帰還しなければならないから「……今回はなかったことに」
「そうか。邪魔したな」
ローさんは私の頭をポンポンと叩いて何処かへと去っていく。
もしこの世界にもREDがあるとしたら、わりと直ぐに再会出来るような気もするが、少しだけ哀愁を感じた。
……さて。気を取り直して、鼓膜破りますか!
「あぁ―――これは独り言だが」
おっと、まだ何かあったのね。
「麦わら屋の船には腕の良い船医がいる。お前の腹に抱えている一物だが……治す気があるならそいつを頼るといい」
…………ん?ちょっと何言ってるか分からないけど…………あー、12歳なのに6歳児の見た目のことを言ってるのか?
それともウタちゃんストレスで、セルセルの能力がなければ胃に穴だらけ人間になってるってこと?
どのみち、麦わら海賊団には入るつもりはないしな~。ま、ありがたいお言葉だと思って返事しときますか。
「お~い!ウタウマ~!俺の仲間になれよ!」
すると後方から聞き覚えのある声が、
あー、あー、聞こえな~い。
鼓膜潰したから物理的にも聞こえな~い。
「□□□□□!□□□□□?」
別にセルセルでいつでも治せるけど、エレジアに戻るまでは治すつもりはないし、ルフィには悪いが、アンタの船に乗るつもりは……
「□□□□!!!□□□□□!」
「□□□□!?□□□□!!!」
はぇ?うん!?
何か焦った様子のルフィに抱き抱えられた。
耳が聞こえないので何を言っているかは分からないが、あ、さっきぶりですねローさん。
顔を青くして凄い表情してるけど……大丈夫よ。能力で治せるから。
「□□□□□!□□□」
「□□□」
「□□□□□□□□□!」
私に読唇術はないが……何やってんだお前ー!て言ってるのかな?
二人とも、凄いバタバタしてるし、これは一度鼓膜を治して、ちゃんと仲間にはならないという旨を伝えた方が良さそうだ。
セルセル"細胞増殖・
「えええええ!!!!こいつ、俺の娘なのか!?」
…………なして。バラさないって言ったじゃん。
ハートの海賊団に入るルートだとベポが舎弟になる