ラスボスはお母さん   作:ラスボスはゴッドウソップ

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ワノ国 一幕目

✕月◯日

私の名はルタ。

セルセルの実の能力者で世界で二番目の天才と称されるシーザー曰く、歩く研究所。

私がいればどんな場所、時間でも超大型の機械が何台も必要な研究を進めることが出来る。(生物学特化)

 

特にシーザーが長らく研究していた人造悪魔の実においてはまさに、"悪魔の実を複製する為に生まれた悪魔の実"と言っていいほどセルセルの実は優れているらしく、本来なら莫大な予算と時間が必要な筈な人造悪魔の実の作成に成功し、お目立ての品であるメモメモの実をゲットすることが出来た。

 

流石は転生特典。もう片方が地獄だった為か、良い意味で狂ってる。

 

あとはこれを誰かに食わせて、ウタちゃんやルフィの記憶の中から私という存在を切り取るのみである。

 

……本当はホビホビの方が良かったんだが、能力者が気絶したら終わりだし、何よりドレスローザの事件があった後に生きている玩具なんて見かけたら、間違いなく何かあったのだと海軍に通報されて終わりだろう。

 

だからメモメモの実の力で私は自由を手に入れる。

その為にこの実を食うに値する人間を見つけなければならないが…………どうやって見つけようか。

 

最初は安易にゴードンに頼んでみようかと思ったが、あの人はあの人で苦労してるし、実の娘同然のウタちゃんに対して二度も家族を奪うような真似をさせるのはちょっと酷なので諦めた。

麦わらの一味は言わずもながら、適当なモブに任せようにも信頼出来ない相手にこれを渡すのは怖い。

 

 

私が食べられたら一番手っ取り早かったんだけど……う~ん。

 

 

とりま、この船から脱出する方法を考えるべ!

 

 

 

✕月◯日

早朝、ルフィが言った。

 

すまん!ちょっとだけ時間をくれ!

俺はこいつに冒険をさせてぇ!

 

と、私の肩を叩きながら。

 

するとサニー号の面々はこう答える。

 

先ずはサンジ

 

「そうだなぁ、ルタちゃんはまだ仲間になったばかりなのに戦いばっかでろくな旅をしてないそうじゃねえか。アイツらも多少寄り道するぐらいなら許してくれるだろ」

 

次にチョッパー

 

「賛成だ!トットランドではルタは大活躍だったもんな!」

 

その次はキャロット

 

「うん!良いと思う!個人的にはお野菜が美味しい島がいいな!」

 

そしてナミ

 

「もちろん。断るわけないじゃない……でもそうなると手頃な島を見つけないといけないわね」

 

そんでブルック

 

「ヨホホホ!良いですねぇ!大賛成です!あ、ルタさん、パンツ見せて貰っても宜しいでしょうか?」

 

「子供になんてこと言ってんだアンタは!!!」

 

わぁーお家芸。

と感動している場合じゃない。

まぁ……その何だ。サンジさんには私が仲間ではないことを伝え、皆にはこんな時に悪いと断りを入れる。

これでルフィ達が折れるとも思わなかったが、それならワノ国での戦いを早く終わらせてから一味全員で冒険をしようと言えば、反論しない筈。

 

「だめだ!」

 

などと申しておりますが、バカめ。

 

「あぁ~そっか。ルフィはカイドウと戦うのが怖いんだ。だって相手は四皇だもんね~そりゃ怖いかぁ」

 

「はぁ!?怖くねぇし!」

 

お主の煽り耐性が低いことなど百も承知。

REDみたいに笑えない状況なら黙って飲み込む大人の度量もあるが、この反応からして単なる思いつきの類いだろう。

ならば徹底的に煽って、煽って、なかったことにしてくれるわ!

 

「にしし!負け惜しみ~」

 

 

「えっ?」

 

 

あっ。不味い。

 

 

 

 

 

◯月◯◯日

昨日からルフィの顔が暗い。

 

多分完全には気付いていないと思うが……かなり怪しまれたと思う。

それこそ見た目が6歳児なので、ルフィが13歳の時はウタは死んでいる(と思っている)のであり得ないと、ギリギリ誤魔化せている現状だ。

 

これでもし、ローさんかチョッパー辺りが私の本当の年齢を言おうものなら……一味崩壊の狼煙が上がる。

 

ほんと、何やってんだ私は。

 

これは一刻も早く、メモメモの能力者を見つけないと。

 

 

 

 

◯月◯✕日

やったぞ!

何か突然飛んできたオウムみたいなやつに実を食われた時は終わったと思ったが、こいつ……どういう訳か私の言うことをある程度聞いてくれる。

試しに、ルフィから昨日の「負け惜しみ~」の部分を切り取るべく命令したら、本当に取ってきてしまった。

 

まさかお前、転生特典で転生者が事故った時に現れる救済処置的なやつなのか!?

と感動して抱き締めようとしたら私の記憶もぶち抜かれそうになった。

 

 

……無差別じゃねぇか。こりゃ。

まさかさっきのは命令を聞いたんじゃなくて、使い方を知るために……?

 

 

 

◯月✕✕日

焼き鳥は旨い。

 

 

 

◯月✕△日

それはそうとオウムに名前を付けてみた。

その名前はぼう……と、いや、別に食ってないから。昨日はたまたま夕食が焼き鳥だっただけだから。

 

一度不覚は取ったが、所詮は愛玩動物じゃけ……てことで今は調教中である。

 

 

 

 

◯月✕✕✕日

ワノ国に到着した。

サニー号転覆の件はサンジさんが背中に乗せてくれたので溺れることはなかった。

今はおでん城跡でルフィ達を待つばかり。ぼう太の調教は順調とは言いがたいが、もうここまで来たらエレジアに帰るのは麦わらの一味の記憶を改竄してからにすることにした。

 

 

追記

REDの時間軸ってワノ国編が終了する前みたいだけど、私はともかくルフィ達は大丈夫かな?

 

 

 

 

◯月□日

 

ルフィ達と無事再会。

ルフィは天然なのかわざとやってるのか分からないが、ゾロ達に私の紹介で「俺の娘だ!」って言いそうになっていたので「俺のむ、」のところで蹴りをいれておいた。

 

それでルフィにとっては初めてのカイドウ戦だが……ワンパンKOだった。

捕まる前に治療出来ないかとチャンスを探ったが、ナミさんに引っ張られてそれは無理。

 

当面はルフィの無事を信じて一味は決戦に備え、各々で頑張るらしい。

何もしないのも気まずいので適当にやりつつ、ぼう太の調教を続けようと思う。

 

 

 

◯月□□日

モモの助と安全な場所にいるべきだとナミさんが言ってきた。

この姿(16歳ver.)もすっかり見慣れた物となってしまって、今では皆も大人として見てくれるのだが、未だにナミさんだけ6歳児として私を扱ってくる。

それがこそ痒いような嬉しいような……でも大丈夫だと今日はゾロについて行った。

 

 

 

 

 

 

ええ……SMILEの症状治せちゃったよ。ちょっと万能過ぎない?セルセルの実(キミ)




知らないのか?地獄ってのはより強い方が勝つ
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