って気概で勢いで書いてます。
技法もへったくれもない駄文ずびまぜん...!
辿り着いた先は、廃墟だった。
「って怖い!?深夜に見ていいビジュアルじゃないよ!というかもしかして!君おばっ!?」
すぱん!(乾いた音)
「誰がオバケだ誰が。」
「いたい...。」
小学生なのになかなかどうして重い一撃...。
「さ、入るぞ。」
「あ、ちょ、ま、待ってよ...!」
こんな廃墟に取り残されたらたまったもんじゃない。私は引き返すこともできず、
銀髪小学生にただついていく。
暗い廃墟を黙々と進んでいく。
おかしいな?何で私こんなところに。
何でって、あの子に呼ばれたから。
...あの子って、誰?どこ?
段々、意識が...。
あれ...何だかすごく、眠い...急に、何だ...
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「人払いを無理矢理突き抜けたら負荷がかかるに決まっているでしょう?」
「お前が連れてこいって言ったんだ。やたらごねてきてめんどくさかったんだからな。」
「だから待ってなさいって言ったのに。」
「いいだろ別に。手間を省いてやったんだ。」
...何だろ。何だか、もめてる...?
「あら。目が覚めたみたいね。」
「...知らない天井だ。」
さっきまで廃墟にいたはずなのに。
私の目に映るのは綺麗な白い天井だった。
ムクリと体を起こしてみる。
辺りを見回してみると、沢山の書類と机、パソコン、モニターにホワイトボード、他にも何だかメカメカしい物が部屋一面に広がっている。
こういう部屋は確か...。
「研究、室?」
「ピンポーン。その通り。頭の方はすっかりお目覚めみたいね。」
そういって胸を張る(でかい!?)白衣を着た女の人が私に話しかける。
フェイトさんとはまた違った色。
無造作に見えて艶やかな長い髪をかきあげながら女性は続ける。
「歓迎するわ。クラレントのマスター、星宮真ちゃん♪」
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「ふぃー、落ち着くぅ~。温かいものどうも~...。」
頂いたマグカップで暖を取りながら段々意識がクリアになるのを感じる。
「ごめんなさいね、ここはあまり人に近づかれたくない秘密の場所なの。
苦労せず辿り着けるようにしたつもりだったのだけど、その子はせっかちさんなのよ。」
「...ふん。」
バツが悪そうに拗ねている少女。
「クラレントちゃん、だっけ。」
先ほど教えられた彼女の『名前』を反芻する。
「そう。この子はクラレント。人の姿をした、属にロストロギアと呼ばれる力を携えたデバイス。
逆剣クラレントよ。」
「げき、けん...。」
剣だなんて。私には可愛い女の子にしか見えないのに。
「信じられないのも無理はないわ。デバイスと言うにはあまりにも過剰な人間性。
研究者の私でも、人じゃない、なんて言い切るのは躊躇うもの。」
微笑みながら女性は続ける。
「自己紹介が遅れたわね。私はリーナ・バレンシュタイン。彼女たちアイアンメイデンの研究者。専攻は考古学だけど、他の分野も軽くかじって博士号は取っているわ。
つまり稀にみる天才ってわけ。よろしくね?♪」
ウィンクが様になる美人さんだ。
ほへー、私天才博士なんて初めて見た。
友達なら「アニメじゃない!?」って興奮しそう。
「あなたに来てもらったのはこの子のことと、今の真ちゃんの現状をすぐにでも知ってもらわないと困るからよ。」
「クラレントちゃんと、私。」
「そう。レンレンと真ちゃん。」
「だからその呼び方やめろ!バカみてーじゃねーか!」
そうかな?パンダみたいで可愛いのに。
「えー、パンダみたいで可愛いじゃない!」
「誰がパンダだっ!!」
やっぱりパンダは世界共通で可愛いんだなぁ。
「おい、そこのバカ。バカなこと考えてるのは分かってんだからなバカ。」
「バカバカ言い過ぎだよぉ!この数時間でレンちゃんは何回私をバカと蔑むの!?」
「うるせー!バカは逆立ちしたってバ...てめっ、何勝手にあだ名つけてやがる!?」
怒りながら心なしか頬っぺたが赤くなってる気がする。
なるほどね。はい、可愛い。
「ふふっ、仲良くなれたみたいで何より。説明を続けていいかしら?」
「はい、お願いします。」
「仲良くねぇ!!」
駄々っ子は軽くスルーしつつ
リーナさんは語り出す。
「私がクラレントに会ったのは一年程前。
遺跡の研究をしていた私は、休眠状態の彼女を見つけたの。」
モニターに遺跡と、綺麗な細工が施された傷ひとつない剣が映し出された。
「これがレンちゃん?」
「そうよ。私が触れた途端、剣は彼女の姿に変化したの。
話を聞く限りレンレンは何故休眠していたのかとか、その他の昔のことも覚えてないみたい。文献でわずかに確認できるのは、『聖遺物』と『鉄の乙女』という単語のみ。レンレンの起源を解き明かすことが、とりあえずの私の目標ってところね。」
「なるほど。」
すっごく噛み砕いて説明してくれてるな。
よく分かんないけど。
「このバカ何も分かってないぞ?」
「またバカって言った!?」
「ばーかばーか。」
子どもか!!
「子どもだ...悔しい...!!」
「まあ、真ちゃんが理解しないといけないのはこの後の話だから。」
更にモニターが変化する。
「既に体験済みだと思うけど。クラレントは身につけた者の能力を次元が違うレベルで強化するわ。
真ちゃんは入学時の判定がDランクだったわよね?これは学生としてのランクで管理局基準で言えばG-ってとこかしら。
それがクラレントを身に纏うと...A+くらいにはなるわね。」
「A+!?というか私の成績を何で!?というかG-なんて聞いたことない低評価!?」
私からしたら雲の上の存在レベルになれるってこと!?
それ以上に個人情報駄々漏れなのが気になっちゃうけど!
「けっ、たかがその程度か。」
「その程度って、A+はすごく優秀な魔導師レベルなのに...」
「ロストロギアはそれほどの物なのよ。使うだけで戦況を引っくり返すバランスブレイカー。それに選ばれたのが真ちゃんなの。」
「選ばれた...レンちゃんに?」
「...あたしを使えるヤツは限られる。条件があるんだ。お前みたいなのでも、レア中のレアなんだよ。」
レア。私なんかが... 。
「ふふっ、その条件もレンレンには詳しく分からないらしいんだけど。きっと真ちゃんの何かが、レンレンをキュンとさせたのね♪」
「誰がキュンだっ!!」
本日二回目の赤面である。可愛い。
「そんなわけで。それだけ強い力を持っているレンレンは、あらゆる勢力に狙われる危険があるの。
今日、あなたたちが襲われた魔導師もその手の輩に違いないわ。」
言われて、今日襲われた時のことを思い出す。
躊躇いなく私を撃ち抜いた女の人。
足が震える。確かに私は一度...。
「...現状、真ちゃんはレンレンと繋いだパスによって生きていると言ってもいい。
いずれは回復するでしょうけど、今レンレンを失えば助からないでしょうね。」
「!...。」
助かり切ってはいない。
その事実を受け入れるのに、時間は必要なかった。
「レンちゃんに力を借りて、レンちゃんを守るしか道はないんですね?」
「ええ、そうよ。その為にクラレントはあなたを見初めた。」
何となく分かってた。今日、というか昨日。私の日常は劇的に変わってしまった。
もう、平和でのんびりとした日常には戻れないかもしれない。
それだけの体験をしてしまった。
「覚悟を決めてもらうわ、星宮真さん。私と一緒に、クラレントを守って欲しい。」
さっきまでの雰囲気と違う。
酷く真剣な眼差しで私を見てる。
「本当はすごく怖いです。戦うってこと。傷つけられるのも、傷つけるのも嫌です。人と競うのも嫌で、みんなと仲良くしてたい。
だけど...。」
レンちゃんの手を握って走った。
あったかかった。デバイスなんて機械じゃない、繋いだあの手は温もりがある命だった。
魔導師から逃げている時のレンちゃん。
必死に走るその目は確かに怯えていた。
助けて、助けてって。そう言ってるように見えたんだ。
「泣いてる子がいるなら、助けなきゃ。痛くても、怖くても、弱くても。手を伸ばさなきゃいけないって私は知ってる。
だから私...戦いますっ!」
リーナさんは少し驚いたように見えたけど、すぐに微笑み
「合格よ。これからよろしくね、真ちゃん♪」
手を差し出した。
「はい!よろしくお願いします!」
私はその手を握り返す。
「...ちっ。」
不機嫌そうなレンちゃんに振り返り私はずっと言いたかったことを話す。
「私のこと、助けてくれてありがとう!今こうやって嬉しい気持ちになれるの、レンちゃんのおかげだよ!だから、ありがとうね!」
「...ばか。んなこと面と向かって言うんじゃねーよ...。」
今日一真っ赤な気がする。えへへ、照れちゃってる。
「これは本当に一目惚れだったり?おぼこく見えて実は天然ジゴロとはやるわねぇ...。」
リーナさんが何やらこっちを見てるけど。なんだろ、何か間違えちゃったかな?
「さて。それじゃあ真ちゃんは今日は泊まっていきなさい。荷物はまた明日回収してあげるから。」
あー、もうこんな時間。
確かに泊めてもらわないとまともに眠れないかも。
...ん?
「荷物?」
「あなたはここに住むのよ。当然でしょう?」
...お部屋借りてるのに、お母さんとお父さんにはなんて説明しよう。
第4話『鉄の乙女』
シンフォギアライブ最高でしたね...。(唐突)