自己満にお付き合い頂ける方、本当にありがとうございます!
「寝ちゃった...。」
寝ちゃった。
朝だ。
「いいや、11時はほぼ昼だ。」
じゅういち...。
じゅ、
「遅刻宿題ちこくぅーーっ!?!?」
ブレザーとカバンをひっ掴みボサボサの髪もそのままに駆け出す。
「あ、ちょっ、おまえ!!」
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「遅刻!遅刻...!学校遅刻ぅ...!!」
「はぁ、はぁ...っ。ま、まて...待ってばか...。」
信号で仕方なく止まると、後ろをヨロヨロとよろけながら走る(速度的には歩き)レンちゃんが見えた。
「レンちゃん?レンちゃんも小学校?」
「だ、だれが小学、せい...。この、体力バカが...!」
確かに体育の授業は得意だけど。
「ほめてねぇ...!」
わお、通じあってる。相性ばっちりだね。
「こんのバカ...一人で出ていってどうする。危ないって話は昨日聞いたはずだろうが。」
「あ...。でも、学校休むわけにいかないし。子連れなんて先生に怒られるどころか心の底から心配されそうだし...。」
いっそ怒鳴って欲しい。ってなりそう。
「バカかお前。こうするんだよ。」
レンちゃんは私に触れて、光となって私の中に入ってしまった。
「!?...はえぇー、便利。」
『あたしはデバイスなんだ。これくらいできらぁ。』
忘れてた。昨日は新情報がてんこ盛り過ぎたし。一体化できるんだったね。
『これで問題ないだろ。さ、早く遅刻しに行けよ。』
「...!学校遅刻学校!?」
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「あら星宮さん。思っていたより早く来ましたね。」
教室に恐る恐る入って来た私への第一声は、いつもの怒声じゃなかった。
「...先生が怒ってない。ついに見捨てられたんだ、私。」
「何をボソボソ言っているんですか。お母様から事情は聞いています。大変でしたね、授業を続けるので、着席して下さい。」
「は、はい。大変、でした...?」
お母さん?何でお母さんが事情なんて。
『リーナが今朝連絡してたぞ。昨晩事件に巻き込まれて、事情聴取が長引いたって。』
...なるほどぉ。リーナさん、いい人だぁ...!
『まあ、当然のように身分は偽ってるけどな。』
事件の話とか色々追及されそうだけど、それも全部回避したってことだよね。
これがデキる女ってやつなのか!天才!リーナさんてんさい!!
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そして昼休憩のチャイムが流れる。
「ちゃーんと連絡してもらっても、結局宿題はやってない。流石はまこちーって感じだよね。」
「ほんとほんと。というか事件ってなに!?巻き込まれたって、追われてる美少女を助けたとかしたの!?なーんて、アニメじゃないんだからね~!」
「あは。あはは...。まさかー。」
『何だコイツ。まさか見られたのか...?』
いや、違うと思う。
「ともかく、無事なご様子で良かったです。」
「宿題忘れてしっかり怒られたから、無事かどうかは審判に委ねないとねー...。」
怒られると逆に安心する気がする。病気かな?
「アニメと言えばさ。今日うちの制服着た子を見かけたんだけどさ。」
「そりゃ見かけるでしょ。」
「じゃなくて!なんだかすっごく浮世離れしてるって言うの?私のアニメセンサーにビビッ!とくるような雰囲気の子だったんだよ。
お主、只者ではないな?みたいな。」
只者ではない?
「...それって、何だかお嬢様みたいな感じとか?」
「ううん、逆。むしろアウトローな危険な魅力って感じだったね。」
じゃあ、違うか。
「なに真に受けてんのさ、まこちーは。いつものアニメの見過ぎだって。」
「人を厨二病扱いなんて酷いなぁ。まだその周期じゃないんだからね。」
「結局ご病気の時はあるのですね...。」
...はは、何だか日常って感じだな。
昨日は色々あって、普通なことが全部なくなってしまった気がしてたけど。
ちゃんとここにあるんだ、私の日常。
「さ、弓美の持病はほっといて。ごはん食べ行こ。またたくさん食べるんでしょ?まこちーは。」
「...うん。朝から何も食べてないから、もう腹ペコだよ♪」
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◼️放課後◼️
あの、すみません。
トイレの時だけは見ないし聞かないしで、意識を向けないということで、何とかお願いできないでしょうか。厳しいでしょうか。
『...おう。悪い。』
素直に謝られてるのに、辛い。
もうお嫁に行けないよぉ...。
「今度こそカラオケよ!私のアニソン100連発を見せてあげるんだから!」
「100は多すぎでしょ。マイク握ったらしばらく離さないし、友達いなくなるよ?」
「私たちの絆はそんなものだったの...!?いいや、まだだ!まだ歌える、戦える...!!」
「今日は一段とお元気ですね。」
カラオケかぁ。そういえばしばらく行ってないかも。
「ごめんね、私今日もバイトで...」
「あ、そっか。こっちもごめん、アルバイト大変だよね。」
「ううん!実は家賃の方は何とかなりそうなんだ。これに懲りずまた誘って下さいな。」
気を遣ってくれる友達がいて、私は幸せだな。
ここに帰って来る為にも、ちゃんとレンちゃんを守らないと。
「誘う誘う!そしたら真にもアニソン150連続を...あれ?」
「どうしました?」
「あの子!さっき話したアニメセンサーで、アウトロー!」
弓美ちゃんが指差した先には私たちと同じ制服を着た女の子がいた。
セミロングの黒髪に、ポップなドクロの髪飾り、ちょっとつり上がった目は赤く輝いていて。
確かに他とは違う雰囲気の美人さんだった。
「...クラレントのマスターですね。」
『!?』
「な...!?」
美人さんはニヤリと笑って。
「死神タイムの始まりでーす...♪」
黒と緑の鎧を纏い、私に刃を振り抜いた。
第5話『日常は潰えて。』
自分では長いつもりでも実際はすごく短いという。
内容がないよう、ってか?(あやひー感)
弓美が本人だと...!?
弓美ちゃんだけスターシステムです。決して考えるのが面倒だったわけではありんせん。