魔法少女リリカルなのはS.G.   作:月想

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戦闘シーンは相変わらず難しい。


第6話『閃光』

『ぼさっとすんなっ!!』

 

咄嗟に横に跳んで避ける。

 

「いたた...。...何、あれ。物騒なんてもんじゃないド物騒引っ提げてる!?」

 

黒い少女の手で武器が唸る。

それは剣でも鎌でもなく、

属にチェーンソーと呼ばれるモノに酷似していた。

 

「今のを避けるとはなかなかのラッキーガールです。でも、次はないのです。さっさとぶちまけてもらうですよ!!」

 

そう言って少女は得物を再び振るう。

 

「ひぃっ!?」

 

避けるというより逃げるように、何とかその凶器が当たらないように必死で動き続ける。

 

「ちっ!しつこいです!」

 

痺れを切らしたのか、少女は真の動きに合わせて蹴りを喰らわせる。

 

「ごふっ...!?」

 

常人のそれとは違う、圧倒的威力。

真の足は地面を離れ、体ごと吹っ飛ばされてしまった。

 

「チェックメイトです。お待ちかねのぶちまけタイムですよ。」

 

チェーンソーを唸らせ真に迫る。

 

余裕の少女の頭に空き缶がぶつかった。

 

「ぁいたっ。?」

「ま、真に何すんのよあんた!!アニメじゃないんだから、暴力なんてダメなんだからね!」

「っ...弓美、ちゃん...?」

「逃げて星宮さん!私たちが引き付けておきますから!」

「私たちの友達に近づくな!相手なら私がしてやるよ!」

 

必死にそう吼える三人の足は、等しく恐怖に震えていた。

 

「みんな...震えて...っ」

「生まれたての小鹿がよく言うです。...そんなに死にたいのなら、先にお前たちからバラすですよ。」

「ひっ...!?」

「星宮さん逃げて!!」

「投げる前に通報した方が良かったかも...!」

 

カコン。

またしても空き缶が少女の頭に当たる。

 

「っ...私の頭は的当てゲームじゃないですよっ!」

 

振り返り様に放った魔力の弾丸が、真の頬を掠める。

しかし真は動じない。

立ち上がったまま、真っ直ぐ『敵』を見つめる。

 

「狙いは私なんでしょ!友達に手を出さないで!相手ならしてあげるから!」

「やる気になったですか。安い挑発、ノリのいい私が乗ってやるです!」

真が駆け出すと同時に少女も後を追う。

 

「あ、真どこ行くの!?」

「もう見えなくなって...」

「私たちを、逃がす為に...。」

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

命懸けの鬼ごっこ再び。

真は周囲に漸く人がいなことを確認する。

 

「レンちゃん!どうすればいいの!?」

『気合いが入りゃ何でもいい!エンゲージだっ!』

「え、エンゲージ!えと...逆剣、クラレントーーっ!!」

 

真の体が光に包まれ、全身を装甲が覆う。

1秒とかからず変身は完了。

マフラーが棚引いた。

 

「アイアンメイデン。それが戦闘形態ですか。」

 

少女と真が対峙する。

 

「本物...胸糞悪いです。さっさとぶちまけさせるですよ...!」

 

チェーンソーを振り上げ突撃。

 

「!」

 

咄嗟に腕の装甲で受け止める。

 

ガギャギャ!ギギギン!

鉄同士がけたたましくぶつかり合う。

 

『バカ!どストレートに受けてどうする!腕がなくなるぞ!?』

「...!?」

 

急いで飛び退く。

ガントレットには痛々しい傷跡が残っていた。

 

『武器だ!剣を出せ!』

「剣?でもどうやって...」

 

「武器もまともに出せないお気楽者ですか!相手にならないです!」

 

武器もまともにない真に少女の容赦ない攻撃が続く。

 

『何やってんだマスター!武器がなきゃ戦いになんねーぞ!?』

「分かってる、けど...!」

 

銃も刃物も、当たったらもしかしたら...!

 

『殴っても蹴っても、相手を傷つけることに代わりはねぇ!何迷ってんだ!!』

 

だけど...!

 

『負けたらお前は死ぬ!お前の友達だってどうなるか分からないんだぞ!いいのかそれでっ!』

「くっ...そぉぉぁーーっ!!!」

 

拳に雷が宿る。

真はそれをただ乱暴に振り抜いた。

 

「ぐぅっ!?」

 

予想外の反撃に反応しきれず、少女の腹に拳が叩き込まれる。

先ほどのお返しとばかりに、少女の体は宙を舞い木を薙ぎ倒しながら吹き飛んだ。

 

「あっ...!」

『よし!』

 

砂埃の中で少女がゆっくり身を起こす。

 

「っ...とんだばか力です...拳ひとつで、ここまで...。」

 

少女の口に血が滲む。

 

「っ...。」

 

真の手が震える。

 

『お前、まだ...!』

 

少女が叫ぶ。

「調子に乗るな本物っ!!負けてたまるもんかです...!アイアンメイデンなんて。だったら私たちは、何で...!!」

 

『何だこの、変な感じ...。』

「レンちゃん...?」

「見せてやるのです...!私たちは、失敗作なんかじゃないっ!!」

 

突如として少女の身が魔力の奔流に包まれる。

魔力の塊となった少女は、真を目掛け突進する。

 

しかし。

 

それは1つのデバイスと、巻き起こる雷に阻まれた。

 

「な、何なのですか...!」

 

少女が見上げた先にいたのは

 

「剣です。」

 

執務官、フェイト・T・ハラオウン。

管理局最強の魔導師であった。

 

第6話『閃光』




いっつも翼さんネタしたいだけでフェイト出してない?って思ったでしょう。
正解です。
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