ポケモンの全身がクリスタルに変わって頭に冠が付いている……それになんかビビヨンを出した時の反応からしてアイルーはひこうタイプに弱いポケモンってことなのだろうか。
くさ、むし、かくとう……そうなると多分かくとうタイプか
「これがテラスタル、一応限られた者に使用を許可されるテラスタルオーブを用いることで使用可能となる。
そしてこのテラスタルの最大の特徴はポケモンのタイプその物を変更することが出来ることにある。」
「なにそれ!?ずるっ!?」
「アハハ……初めての人は皆そう思っちゃうよね……」
「テラスタルした時のタイプは頭の冠が大きく違うから見れば分かるが……まぁ初見だと見分けが付かないだろうから教えておく。
まぁこっちも大人げないことしてる自覚はあるからな。
アイルーのテラスタイプはノーマルだ。」
テラスタイプ……たぶんテラスタルした時のタイプって事だよね……。
「ビビヨン!警戒しながらいくよ!」
「ビビヨォォォォオオオ!!」
「アイルー!『きりさく』!」
すると突如アイルーの頭の冠が光輝きアイルーの剣に凄まじいエネルギーが集中していく。
明らかに威力が上がっている、あれは受けられない!
「ビビヨン!おもいっきり高く飛んで避けて!」
「ビビィィィイイイ!!」
「ニャァァァァァァァアアアアア!!!!」
アイルーの『きりさく』は凄まじい威力で振り下ろされるが、飛ぶことの出来ないアイルーはビビヨンへと当てることが出来ずに空振り、地面とへ突き刺さる
「嘘ッ!?」
「あ、やべ」
アイルーの斬撃は地面を大きく切り裂き、剣が柄まで地面に突き刺さる程の威力だ。
しかし威力は上がっても能力が上がったわけではないようで、先程よりもかなり深くに突き刺さった剣が全く抜けなくなっている。
「ビビヨン!『いとをはく』!」
「ビービヨォォォォオオオオ!!」
「ニャァァァァアアアアア!?!?!?」
ビビヨンの『いとをはく』は狙いどおりにアイルーを剣に縛り付けた形で拘束してその場から動けなくする。
「アイルー!抜け出せるか?」
「どこも動けないにゃあ!?」
よし!今だ!
「ビビヨン!『むしのていこう』!」
「ビビヨォォオオオ!!」
「ぎにゃぁぁぁぁあああ!?」
ビビヨンの『むしのていこう』を受けてアイルーはなんか全身の結晶に罅が入って光輝いたと思ったら一気に砕け散って元の姿に戻っていった。
「アイルー!戦闘不能!勝者レティ!やったじゃん!」
「ネモ……ありがt」
「次私!私とやろ!」
「……ネモ」
「アイルー……お疲れ様。
こりゃ後で特訓がいるな……剣を振る度に地面に刺さってたら面倒だ」
「ビビヨンッ!」
「あ!ビビヨン、お疲れ様!ボールに戻っておいで」
私は嬉しそうに飛んできたビビヨンをボールに戻してライズ君に向き合う
「ありがとうライズ君!良い練習になったよ!
でもあんな手加減されてたし今度は全部倒せるくらいに強くならなくちゃ!
アカデミーでもまた会おうよ!」
「ん……あー、そうだな
授業で同じになることもあるだろうし暇な時にでもな」
「へへ、じゃあ私達もう友達ね!」
「お、おう……なかなかグイグイ来るな」
するとヴィオ姉が私達の所に来てライズ君の後ろに立つ
「あら?私とは仲良くしてくれないの?」
「うぉわ!?心臓に悪いわ!?つか誰がするか!このドSが!」
「ふふ……私は気になる人をいじめたくなるだけですよ?」
「こえぇよ!?」
あぁ……ヴィオ姉気になる人にはいじわるして反応を楽しもうとする悪癖があるからなぁ……
ママに何度説教された事か……
「今度は私!私とバトルしようよ!!」
「ふざけろ!?」
なんか面白い人だなぁこの人……
しばらくすると荷車を引いたガーグァ?ってポケモンがやってきてライズ君に体を擦り始める
なんか可愛い
「おー、ヨシヨシしっかしお前何に驚いてそんなに逃げてたんだ?」
「グワァア……」
「どこか痛かったのか?」
「グワッグワッ」
あ、よく見たらなんかガーグァのお尻に傷が出来てる
「あー、ここか。
ちょっと待ってろ……染みるぞ?」
ライズ君は治療の為にきずぐすりを取り出してガーグァのキズに吹きかけるんだけど……
「グワァァァァアアアア!?!?」
ガーグァが染みた痛みで驚いちゃって飛び上がっちゃってる……ってあれ?足元に……
「うおわっ!?ってやっぱり染みるか?
タマゴ産む程驚くとは……」
「ね……ねぇ?なんかそのタマゴ……金色なんだけど……」
「あぁ、こいつは驚くとタマゴを産んで逃げる生態があってな、タマゴは囮にするんだがたまに金色とか銀色、プラチナのタマゴとか産むんだよ」
……なにそれ!?
「あぁ、先に言っとくがこれからポケモンは産まれないから俺らは基本的に食ってるぞ」
あ、産まれないんだ……囮って言ってたもんね
「にしても不思議なポケモンがいっぱいいるね?」
「あー、出来ればあんま詮索しないでくれ
俺も分かってない事が多すぎるんだ。」
彼の顔はすごく困ったような表情をしている、ホントに分かってることが少ないようだ。
「んー、確かに気になるけどわかった」
「あぁ、助かる
皆これから登校なんだろ?テーブルシティまで乗ってくか?」
「いいの?」
「あぁ、問題ない
むしろこういう提案しないとあいつがなにやるか分からねぇ……」
そういうライズ君の視線はヴィオ姉に向いてた
ヴィオ姉……
そんなこんなでテーブルシティまでライズ君のガーグァが引いてる荷車に乗せて貰うことになった
正直乗っててお尻が痛くなっちゃったけど比較的速くテーブルシティに向かうことが出来た。
けどネモに門の前に付いたらまたバトルを挑まれてしかもテラスタルまで使われた……
どんだけバトル好きなの……
ライズ「おー、よしよし」
ガーグァ「くわぁぁあ」
ライズ「うりうりうり」
ガーグァ「グワッグワッグワァァァァアアアア」
ライズ「ヨシヨシヨシヨシヨシ」
ガーグァ「パクッ」
ライズはガーグァに食われてしばらく離して貰えなかった