未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と千変

 

 

ライズ視点

 

~カラフシティ~

 

 

「さぁ最後だ!いくんだい!ケケンカニ!!」

「ケガニー!」

「潮は引いて満ちるもの!

ここから怒涛の追い込み漁よ!!」

「ケケンカニ……氷タイプということはテラスタルポケモンですね」

「そうそうぶっこみ大変身!

水も滴るいいポケモン!テラスタル!!」

 

ハイダイさんの繰り出したケケンカニが早速テラスタルの結晶によって全身を閉じ込めてみずテラスタルの冠をかぶって現れる

 

「ケケンガーーー!!」

 

ケケンカニ……たしか元々こおり・かくとうタイプだったか……

 

「油断せずいくぞ」

「サボアッ!!」

「ザボアザギル!!『ひやみず』!!」

「サッバァ!!」

 

ザボアザギルは最近覚えた遠距離用のみず技である『ひやみず』で牽制を行う

今のうちに俺はザボアザギルの技構成をスマホロトムで確認するが一つ不味い部分を見つける

 

「よりにもよって『アクアジェット』を失ったか!」

 

ザボアザギルの覚えている技には『アイスアーマー』が追加されている代わりに『アクアジェット』が無くなっており、これによって機動力を大幅に失い今までのような戦法は難しくなってしまっていた

 

「とはいえあの巨体では避けるものも避けられないか……」

 

そしてザボアザギルの口から放たれた『ひやみず』がケケンカニへと到着するが……

 

「ケケンカニ!地面へ『クラブハンマー』!!」

「ケケンガーーー!!」

「んなっ!?」

「ザバアッ!?」

 

ケケンカニの冠が光輝き水を纏って巨大化したハサミを地面へと叩きつける

すると噴水のごとく大量の水が地面から吹き出して『ひやみず』を簡単に打ち消してしまった

 

「なら!ザボアザギル!『アイススピナー』!!」

「ギィィィィイイルァァァァアアアア!!!!!」

「ケケンカニ!『いわくだき』!!」

「ケンガァァアニィィィイイイ!!!!

ガニァッ!?!?」

「ザブァッ!?」

 

んな!?

 

ザボアザギルはその巨体を高速回転させて全身を覆う氷の鎧のうち頭部にあるドリル状の氷で突撃するがケケンカニはそれを真っ正面からハサミを叩きつける事で受け止めた

 

だがそれ以上に恐ろしいのはそれを片方のハサミでやってのけてもう片方のハサミでザボアザギルの『アイスアーマー』を簡単に砕いてしまったのだ

 

「とはいえ片方のハサミは凍りついたが……」

「ガニァ!」

「まぁその程度なら自力で砕くか……」

 

ケケンカニはザボアザギルの『アイススピナー』を直に受け止めていた為かハサミが片方完全に凍りついていたのだが残ったもう片方のハサミで氷を叩きつける事で簡単に氷を砕いていた

 

一方ザボアザギルは『いわくだき』によって全身を覆っていた氷を解除されてしまっており、元の流線的なボディへと戻っていた

 

「ザボアザギル!『たくわえる』!!」

「ザボァァアアア!!」

 

俺は元々の耐久を上げるために覚えさせていた『たくわえる』で『アイスアーマー』に頼らない耐久力の向上を図るがここで想定外の事が起きる

 

「んぐっ!んぐっ!ゲプァ……」

 

何故かザボアザギルは周囲に流れている水を大量に飲み込んで蓄え始めまるまるとタマザラシがダイマックスしたような姿へと変化する

 

「こいつは……フォルムチェンジなのか?」

「かわいい!!」

「えっ……」

 

すると観客席でレティが目を輝かせて立ち上がり、ヴィオがレティを驚愕の表情で見ていた

 

「ザバァァァアアア!!!」

 

のっそのっそ……のっそのっそ……とゆっくりとした動きでザボアザギルはケケンカニへと向き合う

一歩動く旅にザボアザギルのたぷたぷとした腹部がぶるんぶるんと揺れていた

 

「こ……こいつは驚いたんだい……サメハダーやガマゲロゲといったポケモンに近いと思ってたんだがハリーセンのような特徴まであるとは……だがその姿ではこれは防げん!

ケケンカニ!!『クラブハンマー』!!」

「ケンカァァァッ!!!」

「ザボアザギル!!受け止めろ!!」

「ザボァァアアア!!」

 

ケケンカニの水を纏ったハサミがザボアザギルの腹部へと吸い込まれていくが……

 

「ザブァ!!」

「ケケンカァァァ!?!?」

 

ザボアザギルはそれをあっさりと受け止めて腹部を強く張ることでゴムのような弾力で弾き返す

 

「飛びかかれ!!」

「ザアァァァブッァァァ!!!」

「ケンカァァァッ!?!?!?!?ケケッ!?!?」

「なにぃぃぃぃいいい!?!?!?」

 

吹き飛ばされてひっくり返っているケケンカニに向かってザボアザギルは大きく大ジャンプしてのしかかる

 

なんかミシミシとヤバそうな音が聞こえている為に下手したら『わざ』よりも威力が上なんじゃないかと思わなくも無いがテラスタルの輝きは衰えてないな!!

 

「その状態なら防ぐもクソもないだろ!!『アイススピナー』!!」

「ザババババババババ!!!!」

 

ザボアザギルはそのままケケンカニにのしかかった状態を維持しながらその場で回転をし始める

 

その回転はどんどん速度を上げていきザボアザギルの凄まじい体重をケケンカニへと一点集中させていく

 

「ケケッ……カッ……カニッ……」

 

そしてあまりの攻撃にケケンカニは耐えられなくなったのか全身の水晶が弾け冠が砕け散って戦闘不能となる

 

「ケ……ケケンカニ戦闘不能……なんということだい……」

「ザババババババババ」

「ザボアザギル!?もう良いからそこをどいてやれ!?

ケケンカニが危ないから!?」

 

そしてザボアザギルは楽しいのか未だに回転を続けており流石に止めさせた……

 

なんか念願の進化でハイテンションになってないかこいつ……




マグロ「この世界でのわざ覚えは確実に何かしらわざを覚えてランダムにわざを忘れる仕様になっております
思い出しはスマホロトムで可能ですがちょっと手間が必要で忘れさせる技を選ぶなんてのはスマホロトムでのわざ忘れ以外では基本出来ないです」
ライズ「わかった!?わかったからじゃれつくな!?その巨体でじゃれつかれたら洒落に……」
化鮫「ザバァァァァァァァアアアア♥️」
ライズ「ァァァァァアアアアアアアアアッ!?!?」
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