未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と非凡サラリーマン

 

 

レティ視点

 

 

~チャンプルタウン~

 

 

 

「ボル……ガッ……」

 

ボルボロスが『あくび』の影響で寝てしまいそうになるけど事前に持たせていたラムのみを食べて眠気を覚ました。

 

今のやり取りだけで感じた事がある……。

 

「今まで戦って来たどの人よりも戦い方が上手い……」

「ラムのみですか……抜け目がないですね

しかしラムのみは一度きりです、それをどう生かすかは貴女次第ですよ」

 

確かに……初見殺しの状態異常なんかは防げるけど……。

いや……『あくび』はあくまで強烈な眠気を与えるだけ……なら!

 

「ボルンガ、私を信じてて……」

「……!ボル!」

 

たしか『ふいうち』は明確な弱点がある。

 

「ボルンガ!『ステルスロック』!」

「ボルァ!!」

 

ボルンガは自分の体を一回転させるように尻尾を振り回すと鋭く尖った小さな石が周囲に撒き散らされる。

 

「……ネッコアラ、『あくび』」

「こぁぁ……」

「ボルンガ!無視して『ぶちかまし』!」

「ボルァ!!」

「コァッ!?」

「ッ!そう来ましたか……」

 

私はあえてあくびをわざと受けてでも攻撃するという作戦に出る。

ボルンガは確かに『あくび』の影響が出てしまうけど逆にいえばダメージを受けるわけじゃない。

だから私は『あくび』を使う時に出る技を使う動きを隙として見て攻撃させた。

 

威力は高いけどボルボロスの高い防御力が下がっちゃったから速めに決めないと!

 

私は地面へと腕を下ろすような仕草をしてボルンガに技を指示する。

 

「『アイアンヘッド』!!」

「ッ!ボルァ!!」

「させません、ネッコアラ!『ふいうち』」

「……?……???」

「不発?……まさか!?」

 

ボルンガは私の意図を上手く理解してくれて助かった……。

ボルンガは自分の頭にはがねタイプエネルギーを集中してそのまま地面へと叩きつける。

 

「ボルヴァァァァアアアア!!!」

 

振り下ろされた鋼鉄のハンマーにより凄まじい衝撃と共にフィールドに大きく罅が入る。

そしてこの衝撃でフィールドに撒き散らされていた『ステルスロック』が前方へとかなりの量吹き飛ばされる。

 

「コァッ!……こぁ……」

 

吹き飛ばされた『ステルスロック』はまるで銃弾のようにネッコアラへと打ち付けられていき、戦闘不能へと追い込んだ。

 

「ネッコアラ、よくやりました……

まさかステルスロックを攻撃に応用するとは……」

 

正直賭けとしてはかなり部が悪い部類だったと思う。

現に今ボルンガは地面に頭を打ち付けながら……。

 

「zzzZZZ………」

 

凄い満足そうな顔をして寝ているし。

 

頭を地面へと打ち付けた衝撃で目を覚まさないかなと思ったけどボルンガの頭が堅すぎるのか『あくび』の効果がそれだけ強いのかは知らないけど『ねむり』状態になってしまった。

 

私は観客席のヴィオ姉とライズ君を見ると二人とも感心したような顔をしていた。

 

「本来の使い方をしない『ステルスロック』……前に教えた事をもう実践するなんて……」

「俺はあれに数匹やられたんだがな……レティ!その調子だ!」

 

えへへ……二人とも褒めてくれてるしもっと頑張らないと!

 

「ボルンガ、お疲れ様

出てきて!イダイナキバ!」

「ファァァァアアアンド!!」

 

私は寝てしまっているボルンガを戻してイダイナキバを繰り出す。

この子の名前ほんとどうしようかなぁ……。

 

「おや……?先程のポケモンはもうよろしいのですか?」

「はい、眠っちゃってる上に『ぶちかまし』で耐久力も下がっちゃったのでこれ以上無理させるわけにもいきませんし」

「そうですか……よい判断です

出てきてください!ノココッチ!」

「ノコノコ~」

 

…………え?ノココッチ?ノコッチじゃなくて?

 

「……あ!なんか節が増えてる!?」

「……最近発見されたノコッチの進化です

条件が特殊なのでなかなか発見されなかったようですけどね

さて、ノココッチ!『ハイパードリル』!」

「ノコォ!」

 

アオキさんの指示でノココッチの尻尾が高速回転を始める。

するとその先端にあるドリル状の尻尾が……。

 

「コッ!!」

「ファァン!?」

「嘘ぉ!?」

 

まさかの発射されてきた!?

発射された尻尾は私とイダイナキバが慌てている間に直撃してしまって大爆発する。

 

「けほっ!?けほっ!?なんですかその技!?」

「ファァァアン!?」

「最近野生の個体等が次々と覚えるようになった『ハイパードリル』というノーマル技です。

ノココッチへの進化にはこれが必要でして……」

 

それにしたっていろいろおかしくなかった!?

ってかノココッチの尻尾の先端がなんかもうニョキッて生え変わってる!?

 

「イダイナキバ!『にほんばれ』!」

「ファァァンド!!」

 

イダイナキバが空に擬似的に強いひざしを作り出して『はれ』の状態にする。

その光を自ら吸収したイダイナキバは特性『こだいかっせい』を発動させた。

 

「……ノココッチ『ドリルライナー』」

「ノココッ!」

 

今度はノココッチが全身を回転させて突撃してくる。

 

「イダイナキバ!受け止めて!!」

「ファァァァアアアンド!!!!」

「ノココッ!?」

「『ボディプレス』!!」

「ファァァンド!」

「ノコォォォオオオ!?!?」

 

ノココッチはその一撃で戦闘不能に追いやられる。

アオキさんはイダイナキバが技を二発直撃してもびくともしないこの耐久力に驚いていた。

 

「『ボディプレス』を確実に決める為にわざと攻撃を受けとめさせた訳ですか……

どうやらジムで使うポケモンの強さ基準を大きく超えているようですね……

これは私も気を引き閉めなくては……」

 

そう答えたアオキさんはネクタイを閉め直して最後のボールに手をかけた。

 

 

 




ライズ「長くしすぎだ……」
マグロ「いやぁ……戦闘描写凝ろうとしたのも原因の一つだけど……前話でちょっと話ずらしすぎて尺の問題出てきた(´・ω・)」
ライズ「ザボアザギル……」
マグロ「イヤァァァァァア!?!?呑まないでぇぇぇぇぇえええ」
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