未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と大首領★

 

 

ライズ視点

 

~ベイクタウン~

 

「ウロロァァァアア!!!」

 

ウロコトルはドスアピポスの前に出した瞬間から常に威嚇を続けており、どこか落ち着きがない様子だ。

あのアナザーポケモン……ウロコトルはあいつの何を感じ取って警戒しているんだ?

 

後ろから表情を見てみるとかなり冷や汗をかいてるようだ。

これは本能的な恐怖か?

 

「ウロコトル……まずは戦いやすいフィールドを作るぞ。

『マグマダイブ』!!」

「ウ……ウロロァァァアア!!!」

 

若干反応が遅れていたがウロコトルは地面を溶かして潜り、周囲を溶かしながら囲んでいく。

 

「へぇ……カエデちゃんから聞いていたけどなかなか厄介な技ね、下手に動いたら避けられた上にこっち方がダメージ貰っちゃうもの。

ドスアピポスちゃん、じっと待つのよ。」

「ァァアアス。」

 

ドスアピポスを見てみるとかなり冷静であり、この状況にも全く動じている様子がない。

やっぱり想定外の状況や動きがあるまで待つといった動きにかなり慣れている様子だ。

 

こういう相手は奇襲の効果がかなり薄い傾向があるから余計に厄介なんだよなぁ……。

 

「ウロコトル、『ドリルライナー』!」

「ウロロロロロロ!!!」

「ドスアピポスちゃん!『サイコファング』!」

「アポァァァァアアアア!!!」

 

ドスアピポスの真後ろの地面が赤熱化を初め、溶けた地面から高速回転しながらウロコトルがとびかかってくるが、リップさんの指示によりドスアピポスは真上に大きく飛び上がってウロコトルの死角に回って喉元を光らせてから口元にサイコパワーで生み出した牙を作り出した。

 

「反応が速い!ウロコトル!『てっぺき』!!」

「ウロロァァァアア!!」

「アポアッ!?」

 

ウロコトルの全身に纏わりついていたマグマが急速に冷えていき、黒く鋭い黒曜石の鎧となる。

ドスアピポスのサイコパワーによる牙はウロコトルを捉えるが黒曜石の鎧のあまりの硬さに文字通り歯が立っていなかった。

 

元々自然に冷えた場合でもかなりの防御性能を誇る黒曜石の鎧だが、ヴィオから聞いたウロコトルの成体、アグナコトルの話を聞いて思い付いたんだが思ったより上手く行ったな。

 

「ドスアピポスちゃん!そのまま『サンドバレット』!」

「ポアッ!!」

「ウロロアッ!?」

 

ドスアピポスの喉元がまた光り、その口から青い輝きを纏った砂の弾丸がウロコトルを吹き飛ばした。

不味いな……じめんタイプも持ってたか。

だがあの喉元……おそらくあれがサイコパワーを生み出してるっぽいな。

 

ウロコトルのダメージが少し大きい。

多分じめんタイプの特殊技だな。

 

「ウロコトル!すばやさを上げるぞ!『ニトロチャージ』!!」

「ウロロァ!!」

 

ウロコトルは全身に炎を纏い、自分のからだに付いた黒曜石の鎧を溶かしながらではあるが加速してマグマに潜っていく。

ドスアピポスの周辺の地面が赤熱化していき、後ずさっているがその目は未だに冷静さを失っていない。

いままで感じていたこの違和感……このポケモン戦い慣れし過ぎている。

 

例えジムリーダーのポケモンだとしてもここまで表情一つ変えない程慣れてるのは俺はアオキさんのポケモンくらいしか見たことがない。(アオキさんの所はやたらと忙しいせいか尋常じゃないくらい戦い慣れしてて余計に難易度が上がっている。)

 

「ァァァアアアス。」

 

すると突如としてドスアピポスは目を閉じて何かに集中していく。

喉元が光っている為恐らくエスパータイプ特有の行動なのだろうが嫌な予感がするな。

 

「ウロコトル!マグマを掬い上げながらとびかかれ!」

「ウロァァァアア!!!」

「ドスアピポスちゃん!『レイジングロア』!」

「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ス゛!!!!!!!!!!」

「コァッ!?ウロァ!?」

 

ドスアピポスは思わず怯む程の凄まじい咆哮を放ち、それを至近距離で聞いてしまったウロコトルは空中で体勢を崩してしまい致命的な隙を生んでしまう。

そこへ横から小さなドスアピポスのに近い見た目のポケモンが突撃してきて『たいあたり』を食らわせる。

 

「なっ!?」

「ふふっ。」

 

リップさんの様子からこいつは野生のポケモンではないのか?

何も言ってこない辺りルールには反してない、ってことは特性か技の効果だな。

動きを止めながら仲間を呼び寄せるのかどんな能力だ……。

 

チラッとヴィオを見てみるとものスッゴい青い顔になって頭を抱えていた。

これ絶対ヤバい奴だ。

 

黒曜石の鎧が溶けていたから先程のような硬さは無いとはいえ『てっぺき』で防御力が上がっているために思ったよりはダメージは無さそうだが厄介だな。

 

「ァァアアス!ァァアアス!!」

 

新しく現れた個体はドスアピポスに比べるとかなり小さく、喉元の光もあまり無い辺り幼体なのだろう。

だが問題はそれがどれだけ増やされるかだな。

こいつはきついな……。

 

 




マグロ「技紹介になります。」

『サンドバレット』
じめん 特殊 威力80 命中ー
サイコパワーを纏った砂の弾丸を操り、必ず命中させる。
サイコパワーにより『ひこう』タイプや『ふゆう』を持ったポケモンにも当たる。

『レイジングロア』
ノーマル 変化 
・敵味方関係なく全員を怯ませる。
・『テレパシー』、『ぼうおん』によって無効化可能。
・使う度に相手が怯む確率が半分になっていく。
・控えに戻ると確率が戻る。
・子分がいると……?

マグロ「アポピスが現れたのは特性の影響になります。
特性は次回のお楽しみに」
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