レティ視点
~チャンプルタウン~
私達はナッペ山に存在するフリッジジムを経由してスター団フェアリー組のアジトへと向かうために一番近場のチャンプルタウンに来ていた。
そらとぶタクシーから私達は降りると早速ライズ君が仕切って色々と必要な準備を教えてくれる。
「やっと着いたか……ヴィオ、レティ、まずはナッペ山に入るにしても今のままだと自殺行為にしかならないから色々と準備するぞ。」
「へ?どういうことなの?」
「文字通りだよ、このナッペ山は見ての通りの雪山だがこのパルデア地方の中でもかなり広大なエリアなんだ。
ただでさえ気温がマイナスを超えるような所にこの格好で向かって生きていられると思うか?
特にここ最近は吹雪が酷いからな。」
「最低でも防寒具に丈夫なテント、保存食と必要な物はそれなりに多いわね。」
知らなかった……ナッペ山の環境ってそんなに厳しいところだったんだ……。
「とりあえず制服についても冬服は当然として手袋とかマフラーも買っとけ、保存食に関しては俺が必要そうなやつを見積もって買い込んどいておく。
ナッペ山には何度か入っているからその辺のノウハウはあるから安心しろ。」
「って事はやっぱりフリッジタウンのゴーストジムやナッペ山のこおりジムのジムリーダーとも知り合いなのかしら?」
「まぁそんなところだ、グルーシャさんはともかくとしてフリッジタウンにいるライムさんはナンジャモやリップさん、カエデさん達みたいにジムを副業としてるタイプだから用がある時はこっちから直接出向く必要がある場合が多いんだ。」
ジムを副業にしてる人か……そういえばよく考えて見たらそういう人って結構多い気がする。
『カエデ』さんに『コルサ』さん、『ナンジャモ』ちゃんに『ハイダイ』さん、『アオキ』さんはリーグ所属の人らしいから別として『リップ』さんもそうだしさっきライズ君が言ってた『ライム』さんって人もそうなんだよね?
あれ?ジムリーダーの殆どの人がジムをついででやってない?
そんな事を考えてると……。
「レティ、その辺は気にしたらキリがないからやめとけ。」
「あれ!?なんでライズ君私の考えてる事が分かったの!?」
「お前はその辺結構顔に出やすいから分かりやすいんだよ。」
「ふふ、そこもレティの可愛い所よね?」
「言っとくけどヴィオも人の事言えない時あるからな?」
「ふぇ!?」
うん……ライズ君の言いたいことは分かるんだけどその言い方だとヴィオ姉に可愛いって言ってるようなものだよ?
ヴィオ姉も顔を赤くしてるし可愛いんだけどなんか複雑……。
「鈍感……。」
「ん?なにか言ったか?」
「なんでもないよ!」
「なんでそんなにむくれてるんだよ……。」
はぁ……ライズ君って胸の大きい人が好きなのかなぁ……。
私は自分の胸にあるプレートへと目を向ける。
「なんで双子なのにこんなに違うのかなぁ……。」
するとヴィオ姉が私の隣に来てライズ君に聞こえないように小さな声で話しかけてくる。
「レティ、気にすることは無いわよ。
あいつはそんなの気にするタイプじゃないわ。」
「ヴィオ姉……。」
「それに貧乳はステータスよ!希少価値なのよ!」
「うるさいよ!?」
ヴィオ姉に言われるとものすっごく悔しいんだけど!?
うぅ……やっぱりこれヴィオ姉に気付かれてるよね……ライズ君に対する反応からやっぱりヴィオ姉も……。
「……なんで目を逸らしてるの?」
「ななな、なんでもないわよよ?」
はぁ……やっぱり私達って変なところで双子なんだって実感するなぁ……。
「おい、いい加減買い物始めないとフリッジタウンに着く前に更に野宿がもう一泊増えるぞ。」
「え!?それは困るよ!」
「チャンプルタウンで一泊してからでも……ナンデモナイデス。」
「よろしい。」
ヴィオ姉がめんどくさがってるけどライズ君のジト目に流石に黙っちゃった。
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ナッペ山対策の買い出しを終えた私達はそれぞれのライドポケモンに乗ってチャンプルタウンからナッペ山へと向かった。
だけどライズ君はナッペ山の入口でいきなり止まって何故かガーグァをボールに戻していく。
「ライズ君どうしたの?」
「ガーグァを戻したってことはナッペ山じゃガーグァでの移動は難しいのかしら?」
「まぁそれもあるんだがな、出番だぞ!アグナコトル!」
「コォォォオオオオオトル!!」
するとライズ君はアグナコトルを外に出して荷車を弄っていく。
「アグナコトルで移動するつもり?」
「でもアグナコトルにその荷車使えるの?」
ライズ君の荷車はガーグァに使いやすいように形を考えて設計されてるって聞いてるしアグナコトルだと荷車は凄く引きにくそうだけど……。
「お前ら家で散々俺の得意分野見てきただろうに?」
「ふぇ?」
「まさか……。」
ライズ君が何処から取り出したのか謎過ぎるレバーを倒すと荷車からいくつものアームが出てきてアグナコトルの背中のヒレに邪魔にならないように変形しながらくっついていく……ってなにそれ!?
少しするとアグナコトルの背中にヒレが荷車本体を分割するような形でくっついていた。
ライズ君はそこに飛び乗るとアグナコトルの顔を撫でていく。
「ほら、モタモタしてると置いてくぞ?」
「え!?あっちょっと!?」
「待ちなさいよ!?」
私達はライズ君の後を追うようにコライドン達を走らせて着いていく……ってまってライズ君めちゃくちゃ速いんだけど!?
マグロ「DLC……ヒャッハーーー!!!」
ライズ「追いこらまて作者!?どこ行く!?」