未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と不穏な吹雪★

 

 

ライズ視点

 

~ナッペ山~

 

「トルルルルァァァァァアアアアア♪」

「アギャァァス!?」

「アギャス!?アギャァァス!?」

 

俺達の乗る三匹のライドポケモンの鳴き声が響き渡る。

1匹は水を得た魚のように楽しそうに……もう一匹はそのポケモンのあまりの移動速度の速さに驚愕している。

 

そしてもう一匹は………。

 

「ミライドン!流石に雪の上をタイヤ状態だときついわよ!?」

「アギャァァァス!?!?」

 

雪に足を取られまくって泣く泣くダッシュを使えないヴィオとミライドンの姿だった。

 

「待って!?ライズ君待って!?ヴィオ姉が雪に嵌まった!?」

「ん?またか、アグナコトル!」

「コッ!」

 

俺の指示を聞いたアグナコトルは急ブレーキをかけて止まる。

なお俺は良くガーグァに投げ飛ばされているのでこの手の事には慣れており、吹き飛ばされずに済む。

 

「ライズのアグナコトル速すぎるわよ……。

特性『ゆきかき』でも持ってるのかしら……。」

「そもそもの生息域が雪山とかの氷雪地帯ならそりゃ動きも速くなるもんだよ。」

 

実際アグナコトルの表情を見ているととてもはしゃいでいるのが良く分かる。

まぁ今までウロコトルだった時にナッペ山で出してあげたこともなかったからな、始めての場所でテンションが上がっているのもあるかもしれない。

 

「やっと追い付いたわ……レティはともかくライズ速すぎるわよ……。」

「アギャァァス……。」

 

ミライドンは雪にかなり足を取られており、若干疲れた様子だ。

 

「ミライドン、でんきエネルギーで若干浮いたりとかは出来ないのか?」

「アギャァァア……アギャ!アギャッス!!」

 

ミライドンは軽く首を傾げて考え込むような表情になり、ダッシュ形態へと体を変化させて車輪を回転させ、でんきエネルギーを放出する。

するとミライドンはほんの数センチ程ではあるが浮くことに成功した。

 

「問題は移動出来るかどうかね……ミライドン?どうかしら?」

「アギャァァス……アギャッス!」

 

ミライドンはゆらゆらしながらなにかを試しているような様子を見せた、足の部分にあるブースターのような部位からエネルギーを放出することで浮いた状態で走ることに成功していた。

 

「アギャァス!!」

 

移動が快適になったミライドンはやたらと機嫌を良くしてアグナコトルの周囲をひたすらぐるぐるとしていた。

 

そんなほほえましい場面をもう少し見ていたかったんだが……。

 

「ロトォォォオオオ!!!ロトォォォオオオ!!!」

 

俺のスマホロトムのアラートが鳴り始める。

 

「な、なに?」

「ライズのスマホロトムからね。」

 

二人は困惑した様子だ、まぁこのアラート機能は基本滅多に見られないからな。

俺はスマホロトムを起動してアラートの内容を見る。

 

「…………不味いな、二人とも、近くの洞窟に避難するぞ。

あと少しで吹雪がやって来る。」

「うぇえ!?こんな急に!?」

「ナッペ山の天候が最近荒れやすいってのは聞いてたけどそこまで酷いのね。」

 

正直俺もなにか妙だとは思っている。

ここ最近はやたらとナッペ山の天気が荒れやすく、今までは全く観測されなかった竜巻(・・)まで発生する始末だ。

 

それに同時期にナッペ山全域に謎の巨大な氷塊が何度か発見されている。

 

今はグルーシャさんとライムさんが組んで探索してくれているらしいが……どうにも嫌な予感がする。

 

「グルルルァァァ……コッ!コルッ!!」

 

アグナコトルが周辺の警戒をしながら泳ぐように雪の上を滑り、避難できそうな洞窟を探していくと一ヶ所の洞穴を見つける。

見てみるとポケモン達も何匹か避難している様子だった。

 

「ナイスだアグナコトル!

レティ!ヴィオ!こっちだ!!」

「わかった!コライドン!」

「アギャス!」

「ミライドン!」

「アギャギャ!」

 

俺達は洞窟の入口手前辺りでそれぞれのライドポケモンをボールへと戻して洞窟へと入っていく。

 

俺のポケモンがどんどん進化して巨体のポケモンばかりになってきたからこの手の洞穴みたいなタイプは若干入りにくくなってきたな……。

 

外を軽く見てみると急な猛吹雪によって視界が埋め尽くされており、今外に出れば下手したら遭難するのが目に見えていた。

 

洞窟の方へと顔を向けるとそこには焚き火を準備している二人と、避難していたアルクジラ、その進化系のハルクジラやクマシュンにセビエ、ユキハミ、ユキワラシやカチコール等といったこおりタイプのポケモンまでもが怯えた様子で避難していた。

 

この怯え方は吹雪は関係なさそうだな、このポケモン達は吹雪には比較的慣れている上に普通に行動出来るようなポケモンまでいる。

確かに外は風が強く、フリージオが吹き飛ばされてるのは見えるが……。

 

正直今のこの状況から考えればこのポケモン達は何かから逃げてきたと見るのが妥当だが吹雪が原因で無いとすればもう選択肢としては一つしか残っていない。

 

この山に一体何が現れたっていうんだ?

どう見ても状況的にこのポケモン達は自分達を圧倒するような絶対的な強者から逃げてきたような反応だ。

 

グルーシャさん達にメッセージを送っておくか……。




マグロ「なぞのポケモンのデータ紹介」

?????(?????のすがた)
こおり・ドラゴンタイプ
アナザーポケモン

特性:?????

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