未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とスター団フェアリー組。

 

 

ヴィオ視点

 

~ナッペ山~

 

結局あの後夜まで待ってはみたけど吹雪の勢いが弱まる様子は全く無かった。

 

私達は結局洞穴で一夜を過ごすことになり、その場にいたポケモン達も加わって結構ワイワイと賑やかなキャンプとなった。

 

翌朝……。

 

「クマックマシュッ!マシュマシュ♪」

 

私の体を誰かが揺すってくれた事によって目が少しずつ覚めてく。

 

ってかなんか寒いような……。

 

私は少しずつ凄まじく眠くて重い目蓋を開いていく。

 

「マシュマシュ♪」

 

目を開けると目の前には数匹のクマシュンが私の体に乗っかったり体を揺すったり手を握っていたりしていた。

だけど言わせて頂戴。

 

「萌え~~~~!!!!」

 

私はクマシュン全員を腕に抱き締める。

めっっっちゃくちゃ冷たいけどすっごく可愛い!!

 

「ヴィオ姉~!いい加減起き……え?ヴィオ姉がこの時間に起きてる!?」

 

ちょっと!?さすがに失礼じゃないかしら!?

私だって早く起きる時くらい……くら……い?

 

…………あら?私……転生してからまともに早起きした覚えが無いわね?

 

「ラ……ラララララ……!?」

「ラ?」

「ライズ君ーーー!!!ライズ君ーーー!!!大変だよーーー!!!ヴィオ姉が早起きしてるーーー!!」

「ちょ!?」

「はぁ?ヴィオが早起きなんてそんな……え?」

 

今度はライズがテントに入ってきて固まる。

 

あの……ホントに失礼だと思うのだけど……。

というか流石にライズに寝間着姿を見られるのは少し恥ずかしいんだけど……。

 

「…………あ、わりぃ。

俺は外で待ってるから準備が終わったら来てくれ。」

 

ライズも私が何を言いたいのか気付いたのか顔を若干赤くして早歩きで洞穴の外に向かっていった。

 

「クマ?」

「クシュンッ!……クマ?」

 

ライズったら妙な所で察しが良いのよね……それにさっきみたいに照れたりした所も可愛いのよね……。

 

「はぁ……レティもいるから考えないようにしていたのだけどね……。」

「ふぇ?何が?」

「なんでもないわ……とりあえず着替えちゃうから待ってて頂戴。」

 

私はクマシュンの姿にめっちゃ萌えながら着替えを済まして外に出てレティと二人でテントを閉まってライズの所に向かった。

洞穴の外ではライズがアグナコトルの背中にくっついていた荷車のメンテナンスをしていてアグナコトルは雪に体を擦り付けてゴロゴロとしていた。

待って……あれも可愛すぎるんだけど……。

 

「そっちも準備出来たみたいだな。」

「うん!いつでも出れるよ!」

「そうか、また天気が悪くなられても面倒だからさっさとフリッジタウンに到着してすぐに下山するぞ。」

「え?下山するの?折角登ってきたのに?」

「「アギャス?」」

「レティ、スター団フェアリー組の場所は覚えているかしら?」

「え?スター団フェアリー組は……あぁ!そっか!だから降りるんだ!」

「そういうことだ、地味に厄介な場所にアジトを作っているんだよ。

とりあえずフリッジタウンに着いたらタクシーの登録だけ済ましてすぐに出発するぞ。」

 

 

 

そうして私達はそれぞれのライドポケモン達を走らせて行ったんだけど……実はフリッジタウンには出発して2時間もかからなかったのよね。

 

結局そのままポケモンセンターでポケモン達の回復とそらとぶタクシーの登録だけしてすぐに下山していった。

ただ私達は降りる時はミライドン達の滑空を使えば大丈夫だけどライズはどうするのかと思ったら。

 

「出てきてくれ、ギギネブラ。」

「ネビュラァ♪」

「俺を喰わないでくれ……。」

 

ライズはアグナコトルから荷車を外してボールに戻したと思ったらギギネブラを出した。

 

そういえばギギネブラも生息地域がこういう氷雪地帯だから全然問題ない訳よね。

そして少し荷車を弄るとギギネブラが背負うような形で荷車がくっついた。

 

ライズのこの無駄な技術力の高さはなんなのかしら……。

 

「さて、俺も滑空して下山するから気にせずいくぞ。」

「う……うん。」

「わかったわ……。」

 

正直私達の顔はひきつってしまう。

うん……流石にね?

 

しばらく空を滑空して雪解け水の流れに沿って移動していくとだんだん雪がない地面が見えてくる。

その場所は美しい川にとても綺麗な花々が咲き誇っていてとても幻想的な場所だった。

 

「綺麗……!」

「ほんとね……こんな場所がパルデアにあったなんて……。」

「その前にあるスター団のアジトさえなければ俺としても同感と言いたかったんだがな。」

 

ライズは私達があえて視界に入れてなかった……というか入れたく無かった物を言ってしまう。

 

「やめて……現実を突きつけないで頂戴……。」

「それ以前に俺達が何しに来たと思ってるんだ?」

 

やめて!?心が折れちゃう!?

折角こんな綺麗な場所に来れたのにこっからアナザーポケモン達による蹂躙なんてしたくないんだけど!?

 

「幸いこの辺の植物はポケモン達の影響をめちゃくちゃ強く受けてるからすぐに元に戻る。

気にせず突撃するぞ。」

「「ちょ!?!?」」

 

ライズはそのままスター団アジトの前まで先に向かってしまう。

 

「「ちょっとまって!?」」

 

 

 




オルティガ
「ッ!?!?なんだか寒気が……。ホットミルクでも飲もっと。」
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