未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とチーム・ルクバー

 

 

レティ視点

 

~北3番エリア~

 

 

「さて、どなたがお相手になってくれますかな?」

 

イヌガヤさんはボールを取り出して既に構えている。

 

「私が行く!いいかな?」

「ええ、構わないわよ。」

「頑張れよ。」

 

よーし!張りきっちゃうぞ!

 

「お行きなさい!ギモー!」

「ギギギッ!」

「いっくよー!ボルンガ!」

「ボルァァァァアアアアアア!!!!」

「ぬぅ!?」

 

するとイヌガヤさんは初めて見るであろうボルンガの巨体に軽く驚いたのか少し固まっていた。

 

「これはこれは……初めて見るポケモンです。

どの地方のポケモンなのかすら検討もつきません。

ですが相手にとって不足はありません!

ギモー!『あくのはどう』!」

「ギモモモモ!ギモー!!」

「ボルンガ!『アイアンヘッド』!!」

「ボルァァァァアアアアアア!!!」

「ギモ!?ギギギギ……ギモォォォォオオオオ!?!?」

「ギモー!?」

 

ギモーの『あくのはどう』をボルンガは真正面からその鋼を纏った頭部で叩き潰す。

捕まえてからずっと鍛え続けたボルンガは最初に出会った頃と比べて格段に強くなってて、『アイアンヘッド』を地面に叩きつけるだけで軽く地面が割れる程の威力になっていた。

勿論その威力によってとてつもない衝撃が地面と空気に伝わるからギモーはその衝撃波で軽々と吹き飛ばされてしまう。

ギモーってそんなに体重重くないからやっぱり吹き飛んじゃったか……。

 

「ボルァ!」

 

ボルンガがすごく誉めて欲しそうにこっちを見てくる。

この子ほんとこういうところめちゃくちゃ可愛い……。

ヴィオ姉とライズ君の方に視線を向けると……なんか顔がひきつってた。

 

「ね……ねぇ、ボルンガの火力……なんかジムで見た時より威力さらに跳ね上がってないかしら?」

「ジムでのバトルを経験して強くなったんだろうとは思うが……これ多分道具だな。」

「あ?ばれた?実はこの前『ちからのハチマキ』をデリバードポーチで買ったんだよね。

この間のジムだとまだ本当に効果があるか半信半疑だったから使ってなかったから。」

 

まぁボルンガにどうやって持たせるか凄い悩んだんだけどね……結果的に頭の出っ張りに巻いたけど。

 

「ちからのハチマキでもここまで威力変わったかしら?」

「元々強くなったのと合わせて上がり幅が大きく見えるんだろうな。」

 

 

「なんという火力……それに今の衝撃波からしてワタクシでは相手にすらなりませんか……。

…………これはこれは。」

 

するとイヌガヤさんは吹き飛んで目を回していたギモーをボールに戻してもうひとつ持っていたボールは取り出さずに降参した。

 

あれ?もしかして今の私達ってかなり強くなってる?

すると私が首を傾げていた事に気付いたライズ君がこっちに来て顔を近付けてくる。

え?え?え?ななななに!?

 

「レティ。」

「ひゃ、ひゃい!?」

「少なくとも二番目に強いジムリーダー突破してる時点でこの辺のトレーナーの大半よりは確実に強くなってるぞ?」

「へ?」

 

えっと……その……無駄に緊張して損しちゃった……。

そうだった……ライズ君めちゃくちゃ鈍感なんだった。

 

するとヴィオ姉が軽く頭を抱えながらやってくる。

 

「はぁ……ライズったら、そんなんじゃいつか刺されるわよ?」

「何がだ?」

「うーん、確かにライズ君が刺されないかちょっと心配かなぁ。」

「だから何でだ?」

 

ライズ君……。

 

「大変仲がよろしいようで……。」

「「「ッ!?」」」

 

あ、イヌガヤさんとスター団の人忘れてた!?

 

「それにしてもお見事ですな。

我が主オルティガ坊ちゃまはワタクシ以上にやり手ですのでご注意くださいませ。

それでは失礼します。」

「おっ……お疲れ様でスター…………。」

 

あ、行っちゃった……凄いマイペースな人だったなぁ……。

ってか主って……あの人ってここのボスの使用人さんかなにかなのかな?

するとスター団の門番さんが話しかけてくる。

 

「今の紳士はね、アカデミーの前の校長?みたいなんだけど?

今のボスの教育係?らしくて時々ボスを迎えに?くるの……。」

 

なんかやたらと疑問系なのが気になるけどアカデミーの前の校長先生だったんだ……すごい人だったんだ。

 

「前の……そういえば確かアカデミーは一度教員が総入れ替えされていたような……。」

「そうそう、だからその入れ替え前の……って話してる場合じゃなかった!?

キミ達が敵だと確信したのでわたしは報告してきまーす!

お疲れ様でスター!」

「「「いや確信するの遅いって!?」」」

 

門番の人は慌ててアジトに入っていったけど……なんというかこの人もこの人でなかなか濃いなぁ……。

 

『う~~ううう あんまりだ…H E E E E Y Y Y Y あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!おおおおおおれェェェェェのォォォォォ うでェェェェェがァァァァァ~~~!!』

 

すると今度は例のごとくタイミング良くヴィオ姉のスマホロトムが鳴るんだけど……だからヴィオ姉の着メロは毎回なんなの!?

 

「もしもし?」

 

普通に電話に出てるし!?

 

『…………毎度ながらその着メロ設定はどうなっているんだキミは……。

それよりも見張りに対処出来たか?』

「ええ、問題ないわよ。

レティが軽く戦意喪失させたわ。」

『戦意喪失?……まぁいい、そのアジトの主はスター団フェアリー組……チーム・ルクバー。

ボスのオルティガはスター団メカニック担当、ボスの中では最年少だが腕は確かだ、侮るなよ?』

「大丈夫だよ、少なくともリップさんは突破出来たからな。」

『…………まぁいい。

彼は基本的に自分より他人に行動させる司令官気質。

だが少しプッツンしやすく怒るとボス自ら戦地へと乗り込んでくるだろう。』

「それって司令官としてはどうなんだろ?」

「レティ……。」

『…………言うな。

ともかくひたすらしたっぱ達を倒していくしかない。

オルティガが現れるまでしたっぱ達の猛攻を凌ぐんだ。

準備が出来たらゴングを鳴らして大作戦開始!

チーム・ルクバーにカチこんでくれ。』

「了解。」

「要はいつも通りね。」

「よーし!頑張るぞー!」

 

そうしてカシオペアは通話を切る。

 

私はボルンガ、ヴィオ姉はシュニン、ライズ君はバサルモスを出して準備完了している。

 

「よし、今回は兎に角暴れまわるぞ!」

「え!?今回はゴリ押し!?」

 

大丈夫かなぁ………。




したっぱA「オンドゥルルラギッタンディスカー!?」
したっぱB「オデノガラダハボドボドダー!?」
したっぱC「ザヨゴオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォ!?!?!?」
したっぱD「ウソダドンドコドーン!?!?」

したっぱの悲鳴が響き続けるのであった。
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