未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とスター大作戦

 

 

ヴィオ視点

 

 

~北3番エリア『スター団アジト前』~

 

 

とりあえずやることを終えた私とレティはアジトを出ていく。

ライズは機械関係でしばらくオルティガと話したいことがあると言って今はオルティガと一緒にアジトに残っている。

後でブリッジタウンに向かうから先に行っててくれとも言っていた。

 

確かにライズの家はからくりだらけでそのからくりも全部ライズの手作りらしいからスターモービルを作ったスター団のメカニックとは色々と話をしてみたかったのかもしれないわね。

 

そしてアジトから出て少しした所で案の定私のスマホロトムから着メロが鳴り始める。

 

軽快なリズムと共に笑い声のようなイントロの…………ってこれはやば!?

 

『やらないk……』

「も、もしもし?カシオペアかしら?」

 

 

私は慌てて通話を起動する。

ここにライズが居なくて助かった……。

出会った当初ならまだしも今はこの手のやつでライズに引かれたくはない。

 

『…………。』

 

通話に出たのはいいのだけれど肝心のカシオペアがしばらくの間無言で若干困る。

 

『…………人の趣味をどうこう言うつもりは無いのだが……もう少し……まともな物を設定する事オススメすr……。』

「ううううるさいわよ!?さては中身全部聞いたわね!?」

『…………正直すまなかったと思っている。』

「やめて頂戴!?素直に謝られる方がダメージでかいのよ!?」

「え?え?ヴィオ姉いきなりどうしたの?」

「な、なななんでもないわよ?」

「え……でも……?」

『…………真面目な話といきたかったんだがな。

さて、三人共……と言ってもライズは今はオルティガと一緒のようだが……お前達はオルティガからボスの証、ダンバッジを貰ったようだな。』

「ええ、これで良いのでしょう?」

 

そういって私はオルティガから受け取ったダンバッジを取り出してカメラへと向ける。

 

『ふむ、確かに。

これでボスがいなくなったチーム・ルクバーは終わりだな…………オルティガ…………。』

 

やはりカシオペアはボスと密接に関わりがあるみたいね……いつもカチコミが終わった後は寂しそうにボスの名前を言うもの。

 

『…………すまないな。

いよいよ残るボスは一人……作戦がうまく進んでいるのはひとえに三人のおかげ……ネルケもサポートとしてとても活躍してくれている。

三人とネルケは知り合いと言っていたが付き合いは長いのか?』

「いえ、ライズは兎も角として私達はこの地方に引っ越したばかりだからそんなに長い訳じゃないわ。

会うのもたまにってくらいだし。」

 

だって校長先生だし……とは言いたくても言えないのよねぇ。

 

『ふむ……いずれにせよ頼もしい友人だな。

まるで昔の皆みたいだ……。』

「みんな?」

「まぁ予想はしてたわ。」

「え?ヴィオ姉どういうこと?」

 

どうやらレティは感づいてはいなかったみたいね……カシオペアの正体について。

 

『……学校でいじめられてた子達がスター団を結成したことは知ってるな?

団を結成し、しばらくしてボス達はいじめっ子たちと全面対決を行った。』

「それがスター大作戦……そうでしょ?」

『その通りだ。

結果はスター団の大勝利……いや、勝負にもならなかった。』

 

勝負にもならなかった……?どういうことかしら?

 

『……いじめっ子達はみな戦いを放棄したんだ。

スター団を恐れた彼らは次々と学校を辞めていき……そのせいで団員達は周囲に悪い印象を持たれてしまったんだ。

…………余計な話だったな。

今回の報酬だ、三人のスマホにLPをチャージしておこう。』

 

スマホロトムを確認すると10000ものLPがチャージされていた。

これまたすごい量ね……。

わざマシンの方も作れるのが色々と増えてて助かるわ。

 

『わざマシンを使いこなして残りのボスも頼んだぞ。』

 

カシオペアはそう言い残して通話を切っていった。

私達はいつもの補給班……ボタンを待つためにその場を動かないでいたけどボタンは結構すぐに到着してきた。

 

「え……えと……来たけど……。」

 

何故かスッゴい目を私から反らしている上に顔も若干赤い気がする。

 

ははぁん?

 

そして案の定いつも通り私のミライドンとレティのコライドンがボールから飛び出してきた。

 

「アギャス!」

「アギャ!アギャ!」

 

「ぐああ!?あんた達は出てくんな!?」

 

ボタンも二回もよだれまみれにされたのが余程キツかったのか明らかに動揺した様子だ。

 

二匹がボタンの匂いを嗅いだらすぐにいつも通り……、

 

「あぁぁぁーーー…………!!!!」

 

ボタンは二匹にめちゃくちゃにされて徐々によだれまみれのあられもない姿になっていく。

ちょっとしたイタズラを思い付いた私はボタンのバッグに薄~い本を忍ばせてライズをアジトから呼んでおく。

 

「ちょちょちょっと!?ヴィオ姉!?」

 

レティが慌てて止めに来るけどもう遅い。

元々アジトのすぐそこだったからライズは呼び出してすぐに到着して……。

 

「いきなり呼び出してどうし…………なっ!?」

「み……見るなぁぁぁぁぁぁあああああ!?!?!?」

 

あぁ……やっぱりボタンはこうじゃないとね。

 

 

…………でもなんか若干モヤっとしたわね。

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