未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とフリッジタウン

 

 

ライズ視点

 

 

~北三番エリア~

 

 

ヴィオのやつわざとだなあんにゃろ……。

 

「あだだだだ……あだだ!?わ……割れるゥ!?喰われるゥ!?砕け散るゥ!?」

「誰の手がサザンドラだって?」

 

手で喰うってなんだよ……。

 

「潰れるッ!?流れるッ!?溢れ出るッ!?」

「よし……まだまだ余裕がありそうだなヴィオ?」

「ァァァァァアアアア!?!?目覚めちゃうから!?流石にこれ以上は!?

こういうのはナンジャモさんの役割で……アイタタタタタ!?!?」

 

とりあえず俺はヴィオの頭を締め上げている間にボタンへの状況説明をレティに任せた。

肝心のボタンは……。

 

「ね……ねぇ、アレ……止めなくていいん?」

「うーん……流石にあれはヴィオ姉が悪いし……。」

 

レティも呆れた様子でヴィオを見ていた。

 

今回の顛末をボタンへと聞かせた後の反応だが……正直まるで最初から知っていたようにそんなに全く動揺が無かった。

 

やっぱり条件が合いすぎている……まだ証拠が足りないがやはりカシオペアは……。

 

「……へー、スター団そんなことがあったん。

いじめを無くしたかったのに今では自分達が恐怖の対象……マジウケる……先生も生徒もバカばっか……。

みんながいじめられてた時……他の誰か一人でも気付いてたらスターは悪者じゃないよってすぐにわかったはずなのに……。」

 

そう答えるボタンは強く拳を握りしめていた。

 

「そんなバカばっかな学校で戦ったってみんなバカ見るだけなのに……。

スター団なんか作っちゃってマジボスってのもきっとどうしようもないアホだよ。」

 

ボタンはそう絞り出すように答える。

オレにはやっぱりこいつがそうとしか思えない。

ならオレが言うべき言葉は……。

 

「…………そうか?もし本当にマジボスがただのアホなら……あいつらがあそこまで信頼するはずも……ましてやスター団をまとめ上げる事も出来なかったと思うけどな。」

「ライズ君?」

「……!………………そんなんじゃないよ。

ん、今回の報酬。」

 

ボタンは一瞬少し暗い表情を見せたがすぐにいつもの表情へと戻って大量のポケモンの落とし物をレティへと預けていく。

 

「次は最後のボス……みんな……頼んだ……フゴッ!?。」

 

そう答えてボタンは振り替えって去ろうとしたけどまんまるボディの羽毛に埋もれてしまう。

 

「な……なに……がッ!?」

 

俺はとっさにガーグァの入ったボールをよく見るといつの間にか抜け出していた痕跡があった。

 

考え事に集中し過ぎて気付かなかったか。

 

そう……ボタンがぶつかったのは……。

 

「クェェェェエエエエエ♪」

「いやぁぁぁぁあああああ!?!?!?」

 

ボタンは結局ガーグァにもみくちゃにされていったのだった。

 

すまんボタン……。

 

_________________________________________________

 

 

 

結局ボタンは涙目になりながら帰っていった。

 

その後俺達はそらとぶタクシーを呼んでフリッジタウンへと向かっていく。

 

正直思った以上にスター団との戦いでの消耗は少なく、ポケモンの回復はすぐに終わったのでそのまま俺達はそのままフリッジタウンのジム施設まで向かう。

 

正直俺はライムさんのジムテストでなにやらされるかに関しては粗方検討がついていたので登録及び事前説明は二人に任せて寝泊まりするテントの設営に加えて作戦を練っていた。

 

少しすると二人がジム施設から出てきたのでテントの戸締まりだけして俺は二人と合流する。

 

「あ!ライズ君!今回のジムテストはオープニングアクトだって!」

「まぁ所謂前座ね……割とナンジャモのジムテストに近い感じかと思ったけどやること自体はただの連戦みたいね。」

「だと思ったよ……まぁあの人らしいがな。

あぁ先に言っとくが……いつもと同じような戦い方は出来ないと思った方が良いぞ。」

 

ライムさんはこのパルデア地方で一番毛色の違った戦いをする。

 

問題は二人同時でやって貰えるかどうかだな。

 

一人で戦うのと二人で戦うのではここのジムの難易度は桁違いに変化するからな。

 

「とりあえずあのステージにいるMCの人に話は通しておいたって言ってたからその人を……ってすぐ見つかったわね。」

 

ヴィオがそう答えながら顔を向けた先にはこんな寒い所でシャツ一枚にズボンをまくり上げためちゃくちゃ寒い格好をしたマイクを持ったおじさんだ。

 

まぁ実はあの人とも知り合いなんだがな……。

 

俺達はとりあえずそのおじさん……MCカマーさんの元へと向かっていく。

 

「来たな前座を任されたトレーナー……ってライズじゃねぇか!ひっさしぶりだなオイ!」

「お久しぶりです。

それにしてもカマーさんも相変わらずよく凍死しませんよね……。」

「あっはっはっ!この程度お茶の子さいさいサイホーンよ!

そこの嬢ちゃん二人はさっき連絡貰ったチャレンジャーだな?

もう一人ってのはやっぱりお前さんか。」

「えっと……?知り合いなの?ライズ君。」

「相変わらず貴方の人脈には驚かされるわね。」

 

レティは相変わらず困惑の表情だがヴィオは慣れてきたのか呆れるたけだった。

なんだかんだでナンジャモのお陰で広がった人脈にはちょくちょくお世話になってるんだよなぁ……。

 

「おっと、自己紹介がまだだったな。

受付に少しは聞いてると思うがオレの名はMCカマー!

このジムの審判も務めている。

ライズとは……。」

「ナンジャモに引きずり回されてた時にライムさんの所にも寄っててな……その時に知り合ったんだ。」

「そういうことだ。

まぁ昔話に花を咲かしても良いんだがとっとと本題に入ろうか。

これからキミ達には…………ポケモン二匹で戦わせるダブルバトルをしてもらうよ?」

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