レティ視点
~フリッジタウン~
「アンタらなかなかやるじゃないか。
ライズはともかくとしてそっちの二人がアタイと一時間耐久でラップ出来るとは思わなかったよ!」
「ふぅ……ふぅ……流石に喉が疲れたわ。」
「うーん、楽しかったけど結構頭使うな~これ。」
「まぁ最初のうちはそんなもんだろ?
慣れれば割と何も考えなくてもやれるぞ?」
それでも1時間耐久はきついよぉ……。
それにしてもライズ君はなんでそんなにやってて疲れた様子ないんだろ?
「さて、盛り下がった空気もアンタらのおかげで一気に戻ってきた事だし……本題と行くかい?」
「ほ……本題?」
私が首を傾げるとライムさんが白目で目を見開いてマイク片手に近付いてくる。
流石に恐いよそれ!?
「アンタらトレーナー!アタイはジムリー!
だったらやること 一つじゃねぇかい?」
「ッ!!」
だけどライムさんもやっぱりジムリーダーだ。
ラップ口調ではあるけどジムリーダー特有の威圧感がある。
「アンタら三人!アタイは一人!
順番決めろよ?こっちはOK!」
ライムさんは誰からやるか待ってくれるみたいだから今のうちに話し合わないと。
「誰からやる?」
「俺はどの順番でも問題ないぞ。」
「なら私にやらせてくれないかしら?
ジムリーダー相手にどこまで通用するのか見てみたい物があるのよ。」
珍しくヴィオ姉がやる気を出しまくってる。
いつもこんなにやる気出す時って少ないんだけどなぁ……何を試すつもりなんだろ?
ヴィオ姉はスマホロトムのボックスアプリの機能を起動して数匹のモンスターボールを転送して代わりに別のボールををいくつか受け持ってた。
何が出てくるんだろ……?
「アタイにゴーストタイプ使わせたら右に出るものはちょっと居ないよ?」
ライムさんにどの順番で挑むのか伝えるとそう答えながらフィールドの定位置まで向かっていく。
とりあえず私とライズ君も観戦側のエリアへと移動してヴィオ姉を応援することにした。
「アタイはライム!
a.k.aソウルフルビート!
語りなバイブス!霊・運命!勝負するフィールド!!」
あれ?a.k.aってフレーズどっかで聞き覚えが……?
「いくぜミミッキュ!化かすぜジュペッタ!!」
「キュキュッキュ!」
「ジュペペッ!」
ライムさんが早速繰り出して来たのはミミッキュとジュペッタ。
あんまり動きが速いって訳じゃないポケモン達だから多分トリックルームも想定してる?
「いくわよ!シビルドン!テツノワダチ!」
「シビビビビッ!!」
「ウィル・ドン・ファァァァアアア!!( ´∀` )b」
ヴィオ姉はシビルドンとテツノワダチのコンビ……弱点をつくことを狙ってないようにも見える……。
それにしてもテツノワダチは相変わらず表情豊かだなぁ。
「ダブルバトルはライム'sスタイル!
かわるかわるでワンダフル!!」
「確かにダブルバトルは状況がシングルより動きやすいわね。
なら早速こちらが動きやすいようにさせて貰うわ!
テツノワダチ!『エレキフィールド』!!」
「ドン・ファァァァアアア(。ゝω・)ゞ」
ヴィオ姉がいきなり動いた。
周囲のフィールドに電撃が迸る。
これによってテツノワダチの特性『クォークチャージ』が発動する。
『クォークチャージ』は『こだいかっせい』のエレキフィールド版で、ヴィオ姉は確かテツノワダチが素早く動けるように鍛えていたはずだから上昇しているのは素早さのはず。
「フィールドチェンジ!得意な環境!
アタイは何度も経験済みさ!
ジュペッタ!『こごえるかぜ』!」
「ジュペペッ!」
ジュペッタがナッペ山から冷気を集めてヴィオ姉のポケモン達へと向かわせる。
確かこれは攻撃範囲が広くて当たれば確実に『すばやさ』が下がる技だ!
「流石にその技はノーセンキューよ!
シビルドン!テツノワダチごと巻き込んで『ほうでん』!」
「シビビビビルルルッ!!」
ちょっ!?
ヴィオ姉は容赦なく仲間のはずのテツノワダチごと巻き込んで『こごえるかぜ』に『ほうでん』をぶつける。
さっき発動させていた『エレキフィールド』の影響でシビルドンの『ほうでん』の威力も上がっていて、『こごえるかぜ』を相殺するどころかライムさんのポケモン達へと向かっていく。
「ミミッキュ!ディフェンス!『ひかりのかべ』!」
「キュキュキュッ!!」
ミミッキュが自分達へと『ひかりのかべ』を展開した事で『ほうでん』の威力が大きく弱まってあんまりダメージが通っていない。
ただミミッキュは特性である『ばけのかわ』が発動して早速ミミッキュの首がポトリと折れた。
肝心のテツノワダチは思いっきり『ほうでん』をモロにくらっていたけどケロっとしている。
テツノワダチはじめん・はがねタイプだから巻き込んでも問題ないと思ったのかな?
味方ごと……それにしてもなんで数あるポケモンのなかからシビルドンを選んだんだろ?