未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

156 / 300
少年と双子と古龍と言う生き物

 

 

ライズ視点

 

~ナッペ山ジム施設~

 

 

俺たちはパルデア最高峰のそらとぶタクシーを登録した後、そこから下って真っ直ぐにナッペ山ジムのジム施設に向かって到着した……んだがなぁ……。

 

「ライズ!ヴィオ!レティ!」

「ネ……ネモ!?」

「いつの間に先回りを……。」

「いやぁ、いよいよ最後のジムだってチリさんから聞いたんだ~!

だからフリッジタウンからここまで頑張って来ちゃった!」

 

…………確かネモってライドポケモンとかそらとぶタクシー使わない主義だったような気がするんだが。

俺が初めてこいつとあった当初はここまで体力無いどころか運動音痴だったはずだが……バトルの体力がフィジカルにも影響したのか?

 

…………いずれにしろ人間業じゃねぇな……こっちが寄り道したとはいえなんでこっちのライドポケモンより速く着けたんだ?

 

「でも私……貴方達が負ける事は全然心配してないんだ!

トップも三人の事気にしてたし!

ジムリーダーとの勝負は二人で応援に行こうかな!」

「え!?」

「ちょっ!?」

 

まって……オモダカさん忙しいんじゃないのかそれ……。

 

「見る側にも実りある最高の勝負!期待してるね!」

 

ネモはそう言い残すとジムの外に走り去って行った。

 

「言うだけ言ってハードル上げていきやがった……。」

「まさかチャンピオン二人から見られることになるなんて……。」

「しかも一人はトップのオモダカさん……。」

 

相変わらず嵐のようなネモの空気のせいで俺達はしばらく呆然としてしまった。

 

 

 

 

 

しばらくして気を取り直した俺達はジムの受け付けに行き、早速ジムテストの登録をする事にした。

 

「ようこそナッペ山ジムへ。

挑戦者のお名前を登録します……ライズさん、バイオレットさん、スカーレットさんですね?」

「「「はい。」」」

「当ジムリーダー、グルーシャと勝負するにはジムテストをクリアする必要があります。

ナッペ山ジムのジムテストは……雪山すべりです!!」

「雪山……。」

「すべり……?」

「ライドポケモンに乗って用意されたコースを時間内にゴールしてください!

詳しいルールは当ジムを出て左手の坂を登った先にある雪山すべり開始地点で説明しますね。

それでは行ってらっしゃい。」

「「「はい!」」」

 

俺達は受け付けを終わらせたのでそのまま外へと向かっていく。

 

「それにしても雪山すべりかぁ……なんか楽しそうだね!」

「それでも制限時間もあるらしいからある程度急がないといけないわね……。」

 

急ぐ……か。

 

「急がば回れだ、雪山はただでさえ危険が多い。

下手に焦って急ごうとすればそれこそ事故を招く可能性もある。

それにグルーシャさんは無理のある課題を出すタイプじゃないから安心しろ。

ゆっくり確実に行けば必ず間に合うよ。」

「成る程……要は安全第一ってことね。」

「急がば回れかぁ……私達も割と似たようなことやってるよね?」

 

うぐ……レティも痛いところ突くな……

 

「ペパーに悪いとは思ってるが……流石にオージャの湖の今の状態はかなり異常だからな……下手に行けばポケモンすら殺しかねない。

ヴィオから聞いた限り保険に保険を重ねる必要があるだろうからな。」

「そうね……古龍種はあの世界のモンスター達の中では別格の強さを誇るわ。

まぁゲームでの難易度的には慣れるとそこまで強い相手では無いのだけれど世界観としては古龍種とそうではないモンスターとでは絶対的な差が存在するわ。」

 

古龍種……生きる災害そのものと聞いてはいるがそこまでか……。

 

「幸いこの世界に来ているオストガロアは写真を見る限りまだ育ちきっていない子供の個体だと思うから強さとしては古龍種の中でもかなり弱い部類になると思うわよ。

本当に強い古龍は生態系そのものを壊滅的にするもの。」

 

一応ヴィオから聞いている話ではただそこに存在するだけで周辺を生物が生息するのに適さない程天災が異常発生する神域にする……なんていうアナザーポケモンもいるくらいらしい。

 

少なくとも伝説のポケモンと同等以上と考えた方が良さそうだ。

 

「まぁ『アルバトリオン』なんかは特殊過ぎるから例外としても弱い個体でさえ敵へ落雷を集中させたり自分の強化を行う『キリン』、猛毒に濃霧とそれに伴う擬態による透明化を行う『オオナズチ』、暴風雨や吹雪、竜巻を引き起こす『クシャルダオラ』、自分の体から出る粉塵による爆発や熱風、その熱量による周辺への自然発火を引き起こす『テオ・テスカトル』にその雌個体の『ナナ・テスカトリ』……まぁ揃いも揃って化物揃いね。」

 

どいつもこいつも最低でもホウエン地方の伝説のポケモンであるグラードン、カイオーガ並みと考えるべきか……。

 

「特に『ミラボレアス』と呼ばれるモンスターにだけは絶対関わってはいけないわ……。

あれは……下手しなくても世界を滅ぼしかねない力を持っているもの。

実際あの世界ではその怒りを買った国や古代文明がいくつも滅びているもの。」

 

実はヴィオにそのポケモン達のスケッチを見せて貰ったことがあるんだが……白いドラゴン(・・・・・・)ポケモンだけはどっかで見た覚えがあるだよなぁ……それに何か大事なことを忘れているような違和感がある。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。