未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

157 / 300
少年と双子と雪山すべり

 

レティ視点

 

~ナッペ山~

 

 

私達はアナザーポケモンの話をしながら移動をしていると受付の人が待っていた。

いつの間に先回りしてたんだろう……。

 

「やぁ、待っていたよ。

ここが雪山滑りの開始地点だ。」

「もしかしてジム施設から直通で来れる所でもあったんですか?」

「まぁね、とは言っても職員専用だからどのみち君達には外から来てもらうんだけどね。

それが君達のライドポケ……なんか一匹だけやたらと大きくないかい?」

 

やっぱライドポケモンとはいってもアグナコトルは大きすぎて目立つよね。

 

「あぁ……本当ならクエスパトラに近いポケモンをライドポケモンにしてたんだが雪山での活動には向いてないので手持ちの他のポケモンと登録を入れ換えたんです。」

「あぁなる程ね。

まぁナッペ山だと良くあることだし大丈夫か。

さて、君達には大自然のコースをライドポケモンで滑ってもらうよ。

目標タイム以内にゴール出来ればジムテストクリアだ!

早速ジムテスト『雪山すべり』に挑戦するかい?」

「「「はい!」」」

「「アギャッス!!」」

「コルル!」

 

コライドン達もやる気十分みたい。

 

「白銀の世界をエンジョイしてね。

それではまずはバイオレットさんからスタートだ!」

「分かったわ、じゃあ先に行ってるわね。

行くわよ、ライドオンッ!ミライドン!」

「アギャァァァス!!」

 

なんかヴィオ姉がやたらとノリノリでミライドンに乗って滑っていった。

ライドオンってなんだろう?なんとなくニュアンスは分かるけど。

 

_________________________________________________

 

「バイオレットさんがゴールしたみたいだね。

じゃあ次はスカーレットさんどうぞ!」

「はい!行こうコライドン!」

「アギャッスアギャッス!!」

 

コライドンの乗るとこの子も楽しそうにしているのが良く分かる。

まぁ確かにジムテストといっても実際にやってることは遊びみたいなものだからなぁ。

 

「それじゃ行ってきまーす!」

「アギャース!!」

 

私は早速コライドンを滑らせる。

 

「アギャース♪」

 

コライドンは腹這いの姿勢になってタイヤみたいな胸の部分を中心にして少し素早く滑る。

水掻きのある脚でうまく雪を掻き分けて方向転換も出来るみたい。

 

「お?コライドン!あの旗と旗の間を通り抜けるように滑ってみよう!」

「アギャ!」

 

コライドンは体を傾けて脚をうまく使って方向転換しながら坂道を上手く滑ってる。

 

制限時間は1分半って聞いてたけどこの分ならもっと早く着きそう!

 

「アギャギャ♪アギャース♪」

 

コライドンも滑っててとても楽しそうだ。

ジムが終わったらしばらく滑って遊ぶのも良いかもしれない。

 

「あ、あれがゴールかな?コライドン!」

「アギャッス!」

 

私達はゴールが見えてきたから若干前のめりな姿勢になって加速していく。

 

「ゴーーーール!!!」

「アギャァァァス!!!」

 

ゴールすると横にはヴィオ姉が待ってたみたいでこっちにやってくる。

 

「レティもなかなか楽しんでたみたいね。」

「えへへ~!滑ってたらなかなか気持ち良くってね。

コライドンもすっごく楽しそうにしてたよ!」

「ふふっ、こっちのミライドンも同じね。

さてと……次はライズの番ね。」

 

ヴィオ姉が雪山の上を見ているのに釣られて私もライズ君のいる上の方を見上げる。

 

やっぱりアグナコトルが大きいのもあって目立つなぁ。

 

少しするとアグナコトルがだんだん長い体を雪山に滑らせて行って……って!?

 

「「はっや!?」」

「「アギャギャッス!?」」

 

アグナコトルは雪をまるで泳ぐような形で滑ってて私達が滑ってた時の倍くらいの速さで進んでいってる!?

 

ヴィオ姉からライズ君が進化させたリージョンフォームは雪原地帯や氷雪地帯での活動に特化してるって聞いてるけどそれにしたってすごい速いよ!?

 

気が付いたら30秒もしないうちにゴールしちゃった。

 

「ふぅ……久しぶりな上にアグナコトルでやるのは初めてだったが勘は鈍ってなかったな。

アグナコトルもご苦労様。」

「コルルルルル♪」

 

アグナコトルはライズ君が降りた後に甘えるように嘴をライズ君の顔に擦り付けてる。

たまに甘噛みするようにライズ君の頭を加えてるけどこの子なりの愛情表現なんだと思う。

 

……ライズ君若干寒そうだけど。

 

「ウロコトルだった頃は全身に高熱を纏ってるからあんまり甘えられなかったものね。」

「あー、確かに。」

 

思い返してみればウロコトルだった頃は遠くから羨ましそうに見ていたり呆れてたりしてただけで自分から甘えに言ったりはしてなかった。

そういえばほのおタイプのポケモンはそういう子が多いって連絡先交換したメロコさんから聞いたことあったなぁ。

 

少しするとさっきの受付の人がスキーをしながらこっちまで降りてきた。

 

「みんなゴールおめでとう!

最高のすべりだったよ!特にライズさんは現役時代のグルーシャのような……っといけないいけない。

ジムテストは大成功!結果を受付まで報告してね!

じゃあ先に受付で待ってるよ!」

 

現役時代のグルーシャさんのような?

 

私達はライズ君の方を見ると若干目をそらしながら冷や汗をかいてるのが分かった。

 

「…………グルーシャさん本人から仕込まれたんだよ。」

 

ほんとライズ君の顔は何処まで広いんだろ……。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。