未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とグルーシャ

 

 

レティ視点

 

~ナッペ山~

 

 

私達は早速さっき下ってきた坂道を逆走してナッペ山ジムのジム施設に戻ってきた。

 

「三人ともご苦労様。

おめでとうございます、ジムテスト無事クリアです。

ライズさん、バイオレットさん、スカーレットさんには当ジムリーダーと勝負する資格が与えられます。

絶対零度トリック……ジムリーダー『グルーシャ』に挑みますか?」

「どうするライズ君?早速挑んじゃう?」

「負けたら負けたで反省に活かせば良いだけだ。

ジムリーダーの中でも一番の強さだがやれるだけやってみよう。」

 

負けたら負けたで反省に活かせるか……あんまり考えたこと無かったなぁ……何だかんだ今までまともに負けたのってライズ君だけだしなぁ。

 

「うーんヴィオ姉はそれでいい?」

「私?私も概ねライズと同じ意見よ。

それに一回戦えば対策だって立てられるわけというのは変わらないし最強のジムリーダーというのも気になるわね。」

 

あ、やっぱりバレてた……。

 

それにしても絶対零度トリックか……今までいろんな二つ名聞いてきたけどこれまた凄そうなだなぁ。

 

「よーし!それじゃあお願いします!」

「それではバトルコートにご案内します。

それではこちらまでどうぞ。」

 

ジムの受付さんに従って私達は外に出て早速すぐ近くのバトルコートまで向かっていく。

 

向かってみるといつの間にか観客の人達がかなりの人数集まっていた。

 

少し進んでみると中央に何故かアルクジラがポツンと立っていた。

 

「ホエー!」

 

アルクジラは私達を見てから楽しそうにしながら跳ねている。

少し相手をしていると観客やアルクジラ達が一斉に同じ方向を見始めたので何かと思って私達もそっちに目を向けた。

 

「そんなとこに居たのか。

うぅ……サムい……。」

「ホエッ!ホエーー!」

 

新たにやってきた人物はそう呟きながらアルクジラの方へと向かっていく。

その人物はかなり中性的な見た目をしており、一軒どっちなのか迷っちゃうけど声を効くと男性なのが良く分かる。 それにアルクジラが目に見えて機嫌が良くなってきてるあたり多分彼がグルーシャさんだと思う。

 

それにしてもあんなに厚着してて寒いって……もしかしてとんでもない寒がりなのかな?

 

「…………挑戦者の人……ってやっぱりライズじゃん、久しぶり。」

「久しぶりです、グルーシャさん。

今回はチャレンジャーとして挑みに来ましたよ。」

「なる程ね……そっちの二人は初めまして。

僕はグルーシャ、元プロのスノーボーダー。

今はジムのリーダーやってる。」

「初めまして!ライズ君の旅仲間のスカーレットって言います!レティって呼んでください!」

「私もライズの旅仲間でスカーレットの双子の姉、バイオレットよ。

私の事もヴィオで良いわ。」

 

グルーシャさんはマフラーを更に顔を覆うように持ち上げて話を続ける。

ホントに寒そうにしてるなぁ……服装はものすごくヌクヌクしてそう!

 

「レティにヴィオね……覚えとく。

それにしてもあんたらの滑りはうん……クールだった。

でもあまり気を良くしないで。」

「へ?」

「どういう意味かしら?」

 

するとグルーシャさんは山の頂上の方へと身体ごと向けてなにか思い返すような様子で答える。

 

「雪山は危険だ。

簡単に人生のコースを狂わせる。

ポケモン勝負も同じ……いつだって慣れ始めが一番恐ろしい。」

 

グルーシャさん……過去に雪山で何かあったのかな?

それにしても慣れ始めが一番恐ろしい……か。

 

「こんな日に僕に挑むなんてやめた方が良いのに……。

…………本当に僕と戦う?」

 

ッ!?

 

今まで戦ってきたジムリーダー達には皆特有の威圧感みたいのがあったけどグルーシャさんの威圧感だけら別格みたいに強い!?

 

でも!

「そんなこと言われたら余計見返したくなってきました!」

「確かにね……私達だってトレーナーですから舐めないでくださいよ!」

「そう……僕も仕事だから悪く思わないでね。」

 

そう言ってグルーシャさんはトレーナー用のエリアまで移動していく。

 

「よーし!じゃあ早速行ってくる!」

「任せたわよ?」

「気を付けろよ?」

 

私もトレーナー用の位置に移動して早速モンスターボールを構える。

 

「雪のように冷たい現実を教えてあげるよ。

行ってくれ!モスノウ!」

「行くよ!イダイナキバ!」

 

 

 

 

 

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