未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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すみません……途中で寝落ちしちゃって気づいたら7時でした……。


少年と双子と成長

 

 

レティ視点

 

~ナッペ山~

 

「僕は止めたからね。

打ちひしがれても知らない。」

 

むぅぅぅうう!!

とことん舐められてる気がする。

流石にこうも下に見られてると腹が立ってくる。

 

「モスノウ、『おいかぜ』。」

「スノォォォオオオ!!」

 

グルーシャさんの指示で向こう側から少し強い風が吹いてくる。

確か素早さを二倍にする『トリックルーム』のようなタイプの技だっけ……違うのは反映されるのが自分側のみという事……。

常に動きをサポートするような形で風が吹き続けるらしいからこれも並大抵の努力じゃ使えない技なんだろうな……下手に使えば風に振り回されるのが目に見えてる。

 

「イダイナキバ!『にほんばれ』!」

「ファァァァァンド!!」

 

イダイナキバの『にほんばれ』で雪が軽く降っていたナッペ山が雲一つない程の青天となって強い日差しが降り注ぐ。

 

「ドンファァァァァアアアア!!!」

 

イダイナキバはこだいかっせい』が『にほんばれ』によって発動してより力強くなる。

奇しくも初手はお互いが場を作りあう形になっていた。

 

「ふーん……『にほんばれ』か……なにするつもりなのか……。

モスノウ、『ふぶき』。」

「モスノォォォオオオ!!!」

 

早速来た!

私は攻撃にあわせてテラスタルオーブに力を込めて投げつける。

 

「なっ!?」

「いきなりテラスタル!?」

 

『ふぶき』がイダイナキバを襲う直前にイダイナキバの全身をテラスタルの結晶が包み込んで『ふぶき』を完全に防ぎきる。

 

そして結晶を内側から破って出て来たイダイナキバの頭には。

 

「ドンファァァァァアアアア!!!!!」

 

燭台を模した形をした赤い冠……ほのおテラスタルの冠がその頭部には現れていた。

 

「行くよ!『ほのおのキバ』!!」

「ドンファァァァァアアアアンド!!!」

 

イダイナキバの持つ巨大なキバが炎に包まれ、モスノウに向かって襲いかかる。

『にほんばれ』の後押しとテラスタルによってその威力はかなり大幅に上昇しており、『こだいかっせい』による強化も受けている。

 

「モスノウ、『むしのさざめき』で牽制しながら回避」

「イダイナキバ!ごり押しちゃって!」

「ドンファァァァァアアアア!!!!!」

 

モスノウから来る『むしのさざめき』をその高い耐久で受け止め、それによって来る衝撃を完全に無視しながらイダイナキバは突撃していく。

 

「スノォォォオオオ!?!?」

 

イダイナキバの『ほのおのキバ』はむし・こおりタイプのモスノウは致命的な大ダメージとなって一撃で倒されていった。

 

「……なる程ね、最初にいきなりテラスタルを切る人は今までも何人かいたけどまともに活かせる人はほんの一握りだった。

耐久力の高いポケモンの耐性を変化させて攻撃を受けきってそれを無視させて戦う……なかなか厄介だね。」

 

どうやら刺さってくれてたようで助かった。

この戦術はヴィオ姉からヒントを得て生まれたものだったりする。

ヴィオ姉曰くこの世界の人達はエースポケモンを皆一番最後に持っていきたがるから手の内がある程度読みやすいって言ってた。

ヴィオ姉の前世での世界のポケモンだと先手でいきなり出したりとか最初のポケモンを場を整えさせてからすぐに自爆技で退場させたりしてエースのポケモンに繋いでいくっていう戦術もあるらしい。

 

こっちの世界だとそういうやり方はない訳じゃないけどかなりマイナーな部類になる。

 

何故なら一匹を犠牲にしてエースに繋げるとなると数での不利が生まれてしまうからだ。

 

特に実力差がある場合はその差がより大きく開いてしまう。

 

「準備に一匹使うなら一匹で準備からエースとしての役割までこなせるようにすれば一石二鳥!」

 

なによりも『にほんばれ』の短い効果時間を一番有効活用出来る。

 

「いくよ、ツンベアー。」

「ベァァァアアア!!!!」

 

今度はツンベアー……天候を晴れに変えてて良かった。

確かツンベアーは特性に『ゆきかき』があるからナッペ山特有の『ゆきげしき』をそのままにしていたらおいかぜと合わさって手がつけられなくなってた……。

 

それにもし特性が『ゆきかき』じゃなく『ゆきがくれ』だった場合は攻撃が当たりにくい上にすばやいからどのみちかなりキツかったのは間違いないと思う。

ライズ君が警戒する訳だ……今は私の奇策が刺さってるってだけでまともにやってたらこっちが手も足も出ない状況まで追い込まれてた。

 

「僕が弱点のタイプへの対策してないとでも?

ツンベアー『じしん』!」

「ベッァァァアアアア!!!!」

 

ツンベアーが地面を殴り付けて『じしん』を引き起こす。

イダイナキバは地面にいる以上確実に避けられない。

たけど!

 

「イダイナキバ!『じしん』で押し返しちゃえ!」

「ファァァァァンド!!」

 

イダイナキバで鼻で地面を叩きつけてより大きな(・・・・・)『じしん』を引き起こしてツンベアーの『じしん』を相殺するどころか飲み込んでいく。

 

イダイナキバは『こだいかっせい』で強くなってる上に『いのちのたま』を持たせてる。

しかも元々じめんタイプだったから同じタイプの技なのもあって威力は更に上がっている。

 

「ッ!?!?ベッァァァアアアア!?!?!?」

 

じめんタイプを持たないツンベアーの『じしん』くらいなら簡単に飲み込める!

 

 

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