改めまして新年明けましたおめでとうございました(過去形)
皆様今年もよろしくお願いいたします!
ライズ視点
~オージャの湖~
シャリタツが……しゃ……喋った?
「…………人間の言葉を話すニャースやテレパシーで会話を可能とするポケモンがいるという事例は聞いたことがある。
だがまさか実際に出会うことになるとは思わなかった。」
シャリタツはポケモンの中でもかなり知能が高い部類だ、それを考えてみればむしろ人の言葉を話すことが出来たとしても不思議ではないのか……?いや、声帯はどうなってるんだ?人のように会話することでコミュニケーションを取るような生物ならともかく鳴き声だけで完結してしまうのがポケモンだぞ?」
「ラ……ライズ君?」
「途中から心の声が漏れてるわよ……。」
「っと……すまない。」
見たところこのシャリタツはヌシというだけあってかなり大型の個体だな。
おそらくこのシャリタツはこの湖のポケモンの中でも特に長生きなのもあるんだろうな。
「オイ!キイテイルノカ!!」
「っと……すまない。
ヴィオ、オストガロアをボールから出してやってくれ。」
「えぇ、出てきてちょうだい。」
ヴィオがすぐにオストガロアの入ったダークボールを取り出した。
「オルロロロロ……。」
オストガロアがダークボールから出てきて湖に着水する。
「あれ?」
「なんか元気無いわね?」
オストガロアは自分の触腕を見たり自分の胴体を触れてため息を吐いておりだいぶ元気がない。
正直俺としては心当たりがあるので若干後ろめたい。
とりあえずオストガロアの骨探しについては後で考える必要がありそうだな……。
「オレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイ……。」
あぁ……やっぱりトラウマを再発させたか。
「オロロロ……。」
オストガロアもオストガロアで若干落ち込んだ様子を見せながらウルトラホールに触腕を突っ込んで漁って……んん?
「オ……オイ?なんでウルトラホールがまた空いてるんだ?」
「オロ?」
オストガロアは胴体を傾げてはいるがウルトラホールを漁る触腕は止めてない。
ウルトラホールからは次々と骨が取り出されており、それを一つずつ見ては気に入らない物はウルトラホール内に投げ込んでいた。
「あー、シャリタツ?シャリタツ?とりあえずオストガロアについては見ての通りだ。
一旦落ち着いてくれないか?」
「オレハスシジャナイオレハスシジャナイオレハスシジャナイ……ハッ!
ス……スマヌ、トリミダシテシマッテイタ。
マサカホントウニツカマエテイルトハ……。」
流石にいつまでもさっきみたいな怯えている状態でいられても面倒だから声をかけたが思ったよりも立ち直りが速くて助かった。
「シャリタツ、すまないがオストガロアの言葉を翻訳して貰うことって出来るか?」
「ホンヤク……ツマリヤツノコトバヲニンゲンノコトバデツタエレバヨイノダナ?」
「そういうことだ、頼めるか?」
「ウム。
スシ、スシヌシシヌー!」
シャリタツは首を縦に振って了承するとオストガロアへと若干震えながら声をかける。
「オロロロロ?」
「スシヌシシススシ。」
「オルロロア。」
「シャリシヌヌシシヌ。
ニンゲンヨ、ヨイゾ。」
どうやら本当に翻訳が出来るみたいだ。
ニャンターだけは何故かアナザーポケモンの言葉が分からなかったみたいだったから若干の不安はあったが本当に出来るとは……。
「オストガロア、とりあえずいくつか聞いても良いか?」
『ヨイゾ。』
「まず一つ聞いておきたいんだがお前はこの穴を通って来たって事か?」
『ワレノスニフシギナアナアイタ。
ナワバリニナニモノカシンニュウシタトオモッテハイッタ。』
そうなるとウルトラホールはこいつが開けた訳じゃないってことか……。
『キガツイタラコノミズウミニイタ。
モドロウトシテモ全身がハイラナイ……ダケドスアナニツナガルアナヲイツデモツクレルヨウニナッタ。』
ん?んん?
「つまりはこっちに来たのは偶然だけど巣穴に戻れないからここを巣穴の変わりにしようとしてたってことかしら?」
『ウム。』
オージャの湖の様子がおかしくなっていたのはそういうことだったんだな。
…………正直後ろめたい気持ちが余計に強くなっちまったな。
「あー、その……生存競争をしていたとはいえ骨の鎧全てを砕いてしまって悪かった、さっきからの落ち込み具合って多分体に纏ってた骨の事だろう?」
『ヨイ……ジブンガヨワカッタダケ。
タシカニワレヲワスレルホドイカッタガシュダンヲエラバナカッタオマエタチノホウガツヨカッタ。
ソレダケダ。』
自分が弱かっただけ……か。
ヴィオやニャンターの話にも聞いてたがやっぱり弱肉強食の傾向がかなり強いみたいだな……。
向こうの世界……か。