レティ視点
~オージャの湖~
アナザーポケモン達の世界っていつも思うけど余程殺伐としてるんだなぁ……。
「あっ。」
「ヴィオ姉?どうしたの?」
隣で色々と骨を調べてたヴィオ姉がなにか思い出したみたいに突然声を上げる。
「そういえばひでんスパイスのこと忘れてたわ。」
「「あっ……。」」
『ヒデンスパイス?』
オストガロアとの戦闘とかグラビモスの進化とか喋るシャリタツの事ですっかり頭から抜けてた!?
「ねぇシャリタツ、あなたここのヌシならひでんスパイス……光る味のやたらと尖ったハーブ知らないかしら?」
ヴィオ姉が私たちが忘れてた事をしっかりと聞いてくれたんだけど……。
「ッ!!…………シ、シラヌ。」
「「「…………。」」」
冷や汗ダラッダラでめちゃくちゃ誤魔化せてないよ……。
するとオストガロアがシャリタツを触腕で巻き付け始めた。
「ウワッ!ナニヲスルヤメ……アッ!?チョットマッテ!?ハナス!ハナシマスカラソレダケワァ!?」
さらっとなにやってるのオストガロア!?
片方の触腕でシャリタツを捕まえてもう片方の触腕でブレスをいつでも出せる状態でシャリタツに向けてすっごいジト目で見てる!?
というかドラゴンタイプのシャリタツに『ドラゴンブラスター』は洒落にならないから止めてあげて!?
結局オストガロアは少しするとジト目のままではあるけどシャリタツを下ろしてくれた。
ただ確実に嘘ついたら酷い目に会うやつだこれ……。
「ハァ……サイゴノヒトカブダッタノダガ……。
マァヨイ、オヌシラニハオンモアル。
スグニムカウカ?」
「あ、それなら少し待ってちょうだい。」
そういうとヴィオ姉がスマホロトムを取り出して電話をかけている。
多分相手はペパーかな。
「ねぇシャリタツ、シャリタツはなんで人の言葉を離せるようになろうと思ったの??」
「ムッ?リユウカ……トクニリユウハナイナ。
スコシハツオンガムズカシイガヤレナクハナサソウダッタカラヤッテミタラハナセタダケダ。」
あぁ……うん、根本的に練習とか云々以前にやったら出来たってだけだったんだね……。
「俺は材料でも確保してくるかな……ちょっと買い物してから戻ってくるよ。」
「こっちも話は着いたわ、すぐに向かうそうよ。」
「わかった、そうなるとペパーがこっちに来てライズ君も戻ったら向かおっか。
シャリタツもそれでいい?」
「ペパートヤラハシラヌガソレデヨイゾ。」
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ペパー達が来るまで30分くらいシャリタツを介してオストガロアと色々と質問したりされたりをして話してたらちょうどペパーとライズ君が同時に到着してきた。
「わりぃ、途中でライズとばったりちゃんでさ。
一緒に買い物付き合ってたら時間かかっちまったわ。」
「すまん……料理談義で盛り上がりすぎてついな……。」
「ううん、こっちもオストガロアとお話してて楽しかったから大丈夫!」
「うぉっ!?話には聞いてたがこれがここに現れてたアナザーポケモンちゃんかよ!?
確かにこの半端ない存在感はやばすぎちゃんだな…….。」
あー、確かに写真とかで見るよりも実際に目の前にいるとなんか凄い威圧感が違うよねぇ。
「薄々感じてはいたけどやっぱ古龍の生態って他の生物に比べると色々とおかしな部分が多いのよねぇ。」
「ヴィオ、後で詳しく頼む。
さて、案内頼めるかシャリタツ?」
「ウム、コッチダ。」
「オストガロア、私達を乗せて貰っても良いかしら?」
「オロロア。」
オストガロアがヴィオ姉の言葉に対して頷くとその触腕を使って私達をさっき見つけて被った胴部分の骨に乗せてくれる。
こんな大きな骨どんなポケモンが持ってたんだろ……。
しばらく進み続けていると今度は湖に浮かぶ別の湖島が見えてきてシャリタツの案内に従ってそこをぐるっと回っていくと少し不自然な岩場を見かけた。
「もしかしなくてもここね。」
「もしかして隠すよりも侵入防止の意味合いのが強い?」
「ウム、ヘタニフサグヨリモカンゼンニフサグコトデジカンカセギニナルノデナ。
ヘイラッシャ!」
「ラッシャァ!」
シャリタツの合図に応じて水中からかなり巨大なヘイラッシャが現れて壁を破壊すると洞窟への入口が現れる。
「サテ、コノナカダ。」