未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と蘇るポケモン達

 

 

ヴィオ視点

 

~オージャの湖~

 

 

い……痛かった……。

ペパーの作ったからスパイス入りのサンドウィッチは美味しいには美味しかったけど辛い通り越して痛いレベルだったからなかなか食べきるのに苦労したわ……。

 

ライズの作った方も少し食べさせて貰ったけどこっちはだいぶ食べやすかった……ただ美味しさだとどうしてもスパイスの持ち味を余すこと無く活かしたペパーのサンドに軍配が上がったわね……。

 

私達が食べ終わった辺りで毎度の事ではあるけどミライドン達がボールから勝手に出てくる。

 

あと何気にライズの方からもガーグァが出てきてるわね。

 

「アンギャ。」

「アギャギャ。」

「クエッ。」

 

もはや何を言いたいかは分かりきってるのもあってペパーにライズも三匹の分を予め用意していたみたいで二人からこの子達の分を受け取って口に放り込んであげる。

 

「ギャアンス!」

「アギャッス!」

「クェェッ!!」

 

三匹は食べた途端に跳ね上がり、ミライドンとコライドンが紫色の光を放つ。

多分これでこの二匹のコンディションは完全に戻ったと思って良さそうね。

 

「クェェェェェエエエエエ!?!?!?」

 

あぁ……ガーグァが嘴から『かえんほうしゃ』……いえ、『オーバーヒート』を吐きながら尻からなんかすごい光が………。

 

「クェェェェェエエエエエ!!!」

 

スポンッという効果音が鳴りそうな感じでガーグァがまた卵を産んだ。

ただその色が……。

 

「に……虹色?」

「食え……るのか?」

「いや食べちゃダメなんじゃないかしら?」

「とりあえずこれは取っておくか。」

 

モンハン本編でも見たこと無いわよこれ……。

 

「それじゃマフィティフも……。」

「俺もこいつをネクロムに食べさせてやらないとな……。」

 

あ!そうよ!ネクロム!

 

「ライズ!あの色違いネクロズマ!」

「あぁ……話すよ。

とりあえず先にこいつらにサンドウィッチを食わせて症状が回復するかだけでも見させてくれ。」

 

ライズはそう言って胸のネックレスに嵌まっているウルトラボールを取り出してネクロズマをボールから出す。

ペパーもライズに続くようにマフィティフを出してあげていた。

 

…………マフィティフと一緒に見てみるとよく分かるけどこのネクロズマ……かなり弱ってるわね。

いえ……ライズがこれを放置するとも思えないしこれは弱ってると言うよりもなにかを拒絶している?

 

「マフィティフ、今食べさせてやる。」

「ネクロム、口を開けてくれ。」

 

ペパーはさっきのからスパイスを使ったサンドウィッチ、ライズはさっき一つだけ別で作っていたサンドウィッチを千切って食べやすいように渡している。

 

なんかライズのサンドだけ虹色に光っているように見える……確か全部のスパイスをバランスが良くなるように混ぜたって言ってたけど……。

 

「最高に元気が出るぞ。」

 

ペパーが優しい笑みを浮かべながらマフィティフにそう言う。

 

「俺とライズ、ヴィオ、レティが……皆がうんと頑張ったんだ。

また昔みたいにさ、いっぱいいーっぱいボール遊びをしよう。

元気になってくれ……それだけでいいから……。」

「アギャ……。」

「ギャァァス……。」

 

ミライドンとコライドンまで心配そうな表情をして二人とマフィティフ、ネクロズマを見ている。

二匹がサンドウィッチを食べたのを確認してから時間がゆっくりと経過していく。

 

「マフィティフ……よくがんばったな……。」

「ネクロム……。」

 

だけど二匹が一向に元気になる様子がない。

 

ペパーは後ろを向いてはいるけど必死に声を押し殺してるのがよく分かる。

 

その時……テーブルに置いていたマフィティフのボールが地面へと転がり落ちてマフィティフの目の前に落ちる。

 

するとマフィティフが目を開けてバウッと無き声をあげる。

 

「ッ!!」

 

ペパーが振り向くとそこには必死に立ち上がろうとしているマフィティフの姿がある。

話を聞いてた限り動けなくなってからかなり時間がたってるはずなのに……。

 

「バフッ……ワフッ!」

 

立ち上がったマフィティフはゆっくりとたどたどしい歩みではあるけどボールのもとまで歩き、口に加えてペパーの所まで持っていった。

 

「ああ……っ!」

 

ペパーが感動のあまりマフィティフの元へと走るけど途中で転んでしまい這うような形になってまでマフィティフの元へと向かう。

 

「ワフン!」

 

ペパーはマフィティフの口からボールを受けとる。

 

「うん……うん!」

 

ペパーは感極まったように泣きながらマフィティフへと抱きつく。

 

「ッ!ネクロム!」

 

ライズも何かに気付いたのかネクロズマの元へ急に振り返る。

 

するとネクロズマのエネルギー体の体からさっきまでの数倍の光を放ち始める。

 

ネクロズマが閉じていた目をゆっくりと開けるとライズをその大きな腕で抱き始める。

 

「シカリ……シカリッ。」

「ネクロム……ようやく……お前と一緒にまた旅が出来るな……。」

 

私はすぐにレティと他の皆を呼んで一旦この二人とマフィティフ、ネクロズマとの時間を大切に出来るように静かにするよう伝える。

 

やっとここまで来たわね……。

 

 

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