未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と伝説の力

 

 

ライズ視点

 

 

~スター団かくとう組アジト前~

 

 

『~~~~~ッ!!!』

 

オレのネックレスに嵌まっているウルトラボールから溢れる程ネクロムから強い意思を感じる。

 

お前だってまともに戦うのもかなりご無沙汰だし暴れたいよな……!

 

「行きますよ!グレッグル!」

「ケケケケッ!」

 

タナカはいつもの(ダサい星形)ポーズを行いながらボールからグレッグルを繰り出してくる。

 

俺はネックレスを掴んでボールのロックを解除し手の内で本来の大きさへと戻す。

 

「久々のまともなバトルだ。

暴れるぞ!ネクロム!!」

「シカリッ!!」

「なっ!?なんですかそのポケモンは!?」

 

タナカはネクロムを見た途端すぐさまスマホロトムを取り出して図鑑機能を使ってネクロムを調べていた。

だがヒットしなかったのか若干顔に焦りが見える。

 

「……データ無し……!少なくともこの地方のポケモンではないということですか……!」

「ネクロム、一応全力を出しすぎると大怪我させてしまう可能性があるから力加減だけ気を付けてくれ。」

「シカリノッ!」

 

グレッグルはネクロムを見た瞬間一気に身震いしているのが見えた。

 

どうやら特性はきけんよちの方らしい。

 

「少なくとも弱点のタイプの攻撃は持ってる……。

でもタイプがわからない以上下手に考えても仕方ない!

グレッグル!『ヘドロばくだん』!」

「ケッケケケケ!」

 

グレッグルは毒の塊を口から吐き出してネクロムへと投げつける。

 

「シカリッ。」

 

だがネクロムはただ翼を少し強めに羽ばたかせるだけで『ヘドロばくだん』をあっさりと押し返した。

 

「なっ!?」

「ネクロム『シャドーレイ』だ!」

「リノッ!!!」

 

ネクロムが上空へと飛び上がり翼を大きく広げて正面から見ると満月のようにも見える姿となる。

 

翼の所々からゴーストタイプのエネルギーが溢れて中央で収束してレーザーとなりグレッグルへと襲いかかる。

 

「グレッグル!避けて!」

「ケケッ!ケッ!?」

 

グレッグルはすぐさま横へと大きく飛んだが『シャドーレイ』がネクロムのサイコパワーに反応して急旋回してグレッグルへ向かって飛んでいく。

 

「グレッグル!?」

 

グレッグルは『シャドーレイ』を避けきれずに直撃して一撃で戦闘不能へと陥る。

 

「クッ!戻って!

オコリザル!頑張ってビワちゃんの為の時間を稼いで!」

「キィィィィイイイ!!」

「オコリザル!『インファイト』!」

 

今度はオコリザルが出てきてすぐさまかくとう技の中でもかなり強力な『インファイト』を使ってくる。

出てきてすぐに技を使える辺りかなり訓練されていて相当な実力なのもよくわかる。

だがな……。

 

「ウキャッ!?」

「嘘っ!?ゴーストタイプ!?」

 

ネクロムへと向かっていったオコリザルの拳はそのまますり抜けていき、オコリザルは拳を空振った形でそのままネクロムを通り抜けていく。

 

「ネクロム!『フォトンゲイザー』!」

 

ネクロムが全身の黒い装甲を光輝かせて攻撃的なエネルギーはと変換してすり抜けていたオコリザルのいる後方へと乱射する。

 

「ウキャァァァァアアア!?!?」

「オコリザル!?」

 

オコリザルは広範囲へとばら蒔かれたレーザーに貫かれて一撃で戦闘不能になった。

 

「私は負けてもいいの……でも……まったく時間を稼ぐことも出来なかった……。」

 

タナカの手持ちはあの二匹だけだったようで頭を抱えていた。

 

「…………とはいえ一時でもビワちゃんが休めたなら私は満足。

役目は果たしたしこの子達も回復させたいから私も戻るわ!

お疲れ様でスター!」

 

結局またいつものポーズをしてから彼女はアジトの中へと走り去っていった。

 

『モエルーワ!バリバリダー!モエルーワ!バリバリダー!モエルー……(ry』

 

ヴィオのスマホロトムか……ってなるとカシオペアだな。

 

「もしもし?カシオペア?」

『ヴィオか……見張りに対処できたか?』

「ええ、ライズが一匹で軽々と蹂躙していったわよ。」

『ッ!そうか。

そのアジトを拠点としているのはスター団かくとう組……チーム・カーフ。

ボスであるビワは格闘技の選手でありみんなの戦闘指南役だ。

スター団の宣戦布告に一番警戒しているだろう。

侵入者を潰すために先鋒で勝負をしかけてくる可能性がある。』

「ええ、実際こっちも……というかネルケが勝負を受けてたけどだいぶ消耗させられてたわ。」

「ボス自らが見張りをやるなんて思いもしなかったよね。」

『やはり……!どうなったんだ!?』

 

俺達はとりあえず目の前で起きた出来事をそのままカシオペアに伝えていく。

すると明らかに動揺するような声が聞こえた。

 

『あのビワ姉が逃げた……!?

……となるとやはり正攻法でアジトを攻略するしかないな。

準備が出来たらゴングを鳴らして大作戦開始!

チーム・カーフへカチ込んでくれ。』

 

カシオペアはそう言い残して通話を切った。

 

するとネクロムがこっちに顔を寄せて甘えてくるが、若干不完全燃焼気味で不満そうな顔をしている。

 

「安心しろネクロム、これからカチ込みだ。

集団戦になる上にボスは最低でも校長クラス……相当な強さのはずだ。

さぁ!蹴散らすぞ!」

「シカリノッ!!」

 

俺はそのままヴィオ達にボスが出てくるまでとりあえず入り口でネルケ達と一緒にいるように伝えてゴングを鳴らした。

 

 

 

 

ネクロム……こうして一緒にまた戦えるのが本当に嬉しい……今度は俺達の全力をぶつけられる相手を探そうな。

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