未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と蹂躙

 

 

ライズ視点

 

 

~スター団かくとう組『チーム・カーフ』アジト内部~

 

 

俺はゴングを思い切り鳴らしてアジトに入っていく。

とりあえず三人には待機して貰うが久々の相棒とどこまでやれるか俺は試したい!

 

少しアジトを歩いていくとスピーカーから起動したのか甲高い音が聞こえてくる。

 

『ピィィーガガ……!!

ひとつひとつの星は小さくともみんなで光れば星座となる!

我らスター団最後の砦!負けるわけには行かないぞ!』

 

その言葉を皮切りに正面から大量のしたっぱやポケモン達が走ってくるのが見える。

 

まぁ他の所もそうだが基本不意打ちだとか騙し討ちしかけてこないからこいつらには好感が持てるんだよなぁ……。

 

「居たぞ!居たぞぉぉおおおお!!!」

「野郎・オブ・クラッシャー!!」

「全★速★前★進★DA!」

「攻撃ィィィィイイイ!!!」

「突撃ィィィィイイイ!!!」

「ヤマト魂を見せてやる!!」

「ちくわ大明神。」

「そんな装備(どうぐ)で大丈夫か?」

「大丈夫だ、問題ない。」

「だれだ今の!?」

 

…………何故だろう、一気にテンションが下がっていく。

というかこいつらからは何故かあのアホ(ナンジャモ)と同じような雰囲気を感じる……いや、ノリとしてはあいつのファン共のが近いか?

 

来てるポケモンは……エルレイド、ケケンカニ、ドクロッグ、マンキー、オコリザル、カラミンゴ、ナゲツケザル、タイレーツ、キノガッサ、ハリテヤマの計10種類ってとこか……どいつもかなり育てられてるな……。

 

「とはいえエルレイド以外の全員がエスパータイプが一貫しちまってるんだよな……。

ここはあまり時間をかけて無駄にネクロムを消耗させるわけには行かないか。

ここは一発デカイのでいくぞ。」

「シカリノッ!シカリッ!!」

 

ネクロムは羽ばたいて上空へと飛びエネルギーを集中させる。

その間にもしたっぱ達のポケモンから『サイコカッター』、『こおりのつぶて』、『ダストシュート』、『ロックブラスト』、『なげつける』、『タネマシンガン』、『うちおとす』等が飛んでくる。

 

だがその全てがネクロムの前方に収束した圧倒的なサイコパワーの余波によって吹き飛ばされ、一撃もネクロムに直撃することがない。

 

「ネクロム、久々だが力加減ミスるんじゃないぞ!」

「シカリッ!!」

 

ネクロムから誰に物を言ってやがると言いたげな表情がこっちに向いてくる。

 

こいつは相変わらずの負けず嫌いだな。

 

「いくぞ!『プリズムレーザー』!!」

「クロロロロロッ!!リノマッ!!」

 

ネクロムがサイコパワーを解き放つと同時に一瞬光輝き、『はかいこうせん』並の太さを持った極太のレーザーが発射される。

 

「ウボァァァァァアアアアア!?!?」

「ぬわぁぁぁぁぁあああああ!?!?」

「ビワちゃんばんざぁぁぁぁぁい!?!?」

「スター団に栄光あれぇぇぇええ!?!?」

「神は言っている……ここで死ぬ定めではないと。」

「ぶるぁぁぁぁぁあああああ!?!?」

「オデタジノカラダハドボドボダァ!?!?」

 

若干勢いが余ってしたっぱごと吹き飛ばしてしまったがあの様子だと全員無事そうだな……無駄にネタに走ってるっぽいししぶといなこいつら……。

 

「ボス……わたしたちもうダメ……かも……ガクッ。」

「我が生涯に……一片の……悔い……ありっ!」

「まともに……時間稼げなかった……。」

 

俺は若干横で目をそらしてるネクロムに視線を向けるが下手な口笛で誤魔化そうとしている。

相変わらずだな……まぁでも懐かしい……。

 

『『『ブロロロロロンッ!!』』』

 

アジトの一番奥の辺りからまるでエンジンが複数かかるような聞き覚えしかない鳴き声(・・・)が聞こえてくる。

 

「来たか……。」

「シカリ……ッ!」

 

一番奥の巨大なテントからオレンジ色の塗装が施され、岩が砕かれているような背景のスター団マークが入ったスターモービルが現れる。

 

その上に乗っているのはやはりビワだ。

 

だがそれ以上にやたらと古傷が多く力強い威圧感を感じさせるあのブロロローム達が若干気になるな……。

 

ビワは身に纏っていたマントを放り投げると俺に力強い視線を向ける。

 

それに加えて後ろからレティ達の足音が聞こえる。

どうやらこっちを追いかけてきたみたいだな。

 

「……うん、大丈夫。

誰であれ何であれスター団を狙うなら砕くだけ!

もう背中は見せない……ウォオオオーーーッ!!!」

 

ビワが咆哮すると同時に今まで感じたどのジムリーダー、どのヌシ、どのボスよりも強い威圧感が俺達を襲ってくる。

 

「クロロロロロァァァァァァァアアアアアア!!!!」

 

ネクロムがお返しとばかりに咆哮を返し、俺は腕にZリングを装着し、リングにネクロムの本来の姿(・・・・)と合体前の姿の後頭部のような模様が刻まれたZクリスタルを装着する。

 

だが使うのはアナザーポケモンとの時だ。

 

「ネクロム……気を抜くなよ?」

「クロロマッ!」

 

俺は久々に感じる高揚感を抱きながらネクロムと声を掛け合う。

 

さぁ!全力でやるぞ!!

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