未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と全力の一撃★

 

 

ライズ視点

 

~スター団かくとう組チーム・カーフアジト内部~

 

 

 

「ネルギガンテ!!もう一度『破棘滅尽旋・天(はきょくめつじんせん・てん)』!!」

「ネクロム!!『プリズムレーザー』で迎え撃て!!」

「グルルァァァァァアアアアアア!!!!」

「クロロロロロロマッ!!」

 

お互いの攻撃が威力が高過ぎる為か貫通し合い威力が減衰しつつではあるが直撃する。

 

ネクロムは基本的に被弾する度に『つきのひかり』による回復を受け身を取らせながら挟ませているが向こうのネルギガンテも似たような感じだな……いや、むしろ常時『じこさいせい』でも使ってるんじゃないだろうか?

 

「やはり一撃で決めないとダメか……。」

「それは私も同じよ……ネルギガンテですら追い付くのが限界だなんて……一体そのポケモンはなんなの?」

「小さい頃から一緒に育ってきた親友だよ!

ネクロム!!こうなったら一撃で仕留めるためにアレでいくぞ!!」

「クロロマッ!?」

 

ネクロムは若干不安そうに俺を見ている……確かにアレは俺の身体(・・・・)への負担がかなり大きい。

だがこいつの回復速度じゃ一撃で決めないと埒が明かない。

 

「問題ない!俺を信じろ!」

「…………シカリッ!」

「こちらだってまだ見せてない技があります!

いくよ!ネルギガンテ!!」

「グロロロァァァァァァアアアア!!!」

 

俺はゼットリングに力を込めて顔の目の前に両手をクロスさせる。

外側に回すように腕を動かしてから腕を前に伸ばしてクロスさせ、自分のこめかみへと両手の人差し指を持っていく。

そのまま左腕をネクロムへと向けて力を明け渡すように流していく。

 

相変わらずポーズこそめちゃくちゃ恥ずかしいがこれがZ技だから仕方ない……技によってはもっと恥ずかしい。

 

「ぐっ!?」

 

前に使ったのはたった一度だったがやっぱり凄まじい体力を持ってかれる!?

Z技はトレーナーの全力すらもポケモンに明け渡すがやっぱりネクロムのだけは負担が桁違いか!

 

「…………ッ!!!」

 

俺から膨大なエネルギーがネクロムへと流れ込み、凄まじいオーラを放ち始める。

 

「これが俺とネクロムが解き放つ全力のZ技だ!!」

「グロロロァァァァァァアアアア!!!!!!」

「アローラ地方の!!ネルギガンテ!!」

「グルルァァァァァアアアアアア!!!」

 

向こうはお互いの動きがシンクロするように拳を振り上げて地面を抉るように拳を地面に叩きつけながら滑空する形で進んでくる。

 

一見『破棘滅尽旋・天(はきょくめつじんせん・てん)』のようにも見えるが拳からは炎が吹き出しており、どれだけ凄まじい摩擦熱とエネルギーなのかがよく分かる。

それにあのシンクロするような動きに明らかに限界を超えたような力……レティの絆技とやらを思い出させる。

 

対するネクロムは全身の光輝くエネルギーを口部に一点集中させ、凄まじい大きさのエネルギー玉を作り出す。

 

そのエネルギー玉はさらにどんどん巨大化していき、やがてネクロムの全身すらも包み隠せる程の大きさとなる。

 

…………とはいえこれでもアイツ(・・・)のよりはちっちゃいんだがな。

 

「いっけぇぇぇえええネルギガンテ!!『滅尽龍拳(めつじんりゅうけん)』!!!」

「グルルァァァァァアアアアアア!!!!!!」

「ネクロム!!『天焦がす滅亡の光』!!」

「クロロロロロロロマァァァァァァァァァアアアアア!!!!!」

 

ネクロムの『天焦がす滅亡の光』とネルギガンテの『滅尽龍拳』がぶつかり合い、俺達すらも吹き飛ばしかねない程のエネルギーが爆発する。

 

とっさにレティ達を庇うためにエーテルパラダイス製のエネルギーフィールド装置を俺の背後に起動してレティ達を衝撃波から守り、俺はエネルギーフィールドに貼り付けにされる形で吹き飛ばされる。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁあああ!!」

 

流石にビワはあまりの威力の余波により吹き飛ばされたみたいだがあっさりと空中で態勢を立て直して受け身を取っていた。

 

すげぇな……。

 

凄まじい爆発が終わり、尋常ではない範囲に土煙が発生しており、ネクロムもネルギガンテの姿も見えない……。

 

だがネクロムの全身が放つ光が全くこちらに見えてこない。

 

まさか負けたか……?

 

「シカ……リノ……ッ!」

「クロロロァァァ………。」

 

土煙が晴れ、そこに立っていたのは……辛うじてフォルムを戻しながらも根性で踏ん張っていたネクロムだった……。

ネルギガンテは傷こそ回復してはいるが完全に気絶しているのだった。

 

俺はあまりの嬉しさにはしゃいでしまい、ネクロムの元へと走っていく。

 

「よっし!!!よくふんばったネクロム!!!」

「クロロ……マァァァァアア………。」

「えっちょっまっ!?」

 

だが俺はこの時考えるべきだった……。

フォルムが元に戻っているということは……戦闘続行不能な程に消耗仕切っており、いつ気絶してもおかしくないということに……。

 

「ァァァァァァァアアアアアアアア!?!?!?!?」

 

結果として俺は倒れ混んできたネクロムを生身で受け止めることになったのだった。






・『滅尽拳(めつじんけん)
かくとう 物理 命中100 威力80
30%の確率で相手の防御を下げる

・『破棘滅尽旋・天(はきょくめつじんせん・てん)
ドラゴン 物理 命中80 威力150
命中させると自分の『ぼうぎょ』と『とくぼう』が下がるが当たった相手が交代するまでターン終了後に最大HPの1/16のダメージを与え続ける

・『滅尽龍拳(めつじんりゅうけん)
ドラゴン 物理 命中100 威力160
かくとう技としても扱う
弱点のタイプだった場合威力が1.3倍になる
1ターン反動で動けなくなる
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