ヴィオ視点
~スター団かくとう組チーム・カーフアジト内部~
「皆……ごめんなさい……!」
「えっ!?ちょっ!?ライズ君!?ライズ君ーーー!?!?」
し……締まらないわねぇ……。
片や呆然自失になっていて片や気絶したネクロズマに押し潰されていてレティや飛び出てきたライズのポケモン達に救出されようとしていた。
「はぁ……とりあえずライズが目覚めるのを待ってからのが良さそうね。」
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1年と数ヶ月前……。
「ごめんなさい……やり過ぎちゃったかな……。」
現在ビワの目の前には死屍累々とでも言うべきかピーニャ、シュウメイ、オルティガ、メロコのポケモン達が全員気絶させられていた。
「気にすんなって、実践形式のトレーニング頼んだのボクらじゃん!」
「でも……。」
全員のポケモンをボロ雑巾の如く倒したビワは目の前の光景に若干後悔をしており、心優しい彼女にはとても受け入れがたい光景となっていた。
「謝罪の必要などござらぬ。」
「ビワ殿の稽古のおかげで我は手練れ街道まっしぐらゆえ。」
「オレもビワさんがいなかったらポケモン強化出来なかったもん。」
「マジボスもビワ姉のおかげでいじめっ子と戦えるって言ってたな。」
だがズタボロにされた側の他のボス達四名はビワと自分達との実力差を理解した上での望みでもあり、格上と戦うことでより実力を付けることを目的としていた為誰も後悔している様子は無かった。
「ホントマジ感謝だよな、ビワちゃんスター団の鏡!」
「うふふ、そんなことないよ……!」
「たださ、練習始めてもう4時間……オレそろそろ限界だよ……。」
「あっごめんね!じゃあ皆は休憩!私はランニングしてくるよ!」
ビワは確かに優しい……優しいがそれはそれとして訓練による妥協は無い。
優しくはあるが甘くは無かったのだ。
4時間もの練習を交代でとはいえずっと行えば流石のボスとはいえ全員疲れるのである……………ビワ以外。
「我等は交代でトレーニングだがビワ殿は常時誰かを指導……その身体が心配にござる。」
「シュウメイ君ありがとう。
最近ね、どれだけ疲れてもどれだけ泣きそうでと平気なの。
皆で一緒にジムバッジをマネして団のバッジ作ったでしょう?
アレを見るだけでね、私は力が沸いて頑張ろうって思えるんだ!」
彼女のその微笑みに彼らはいつも元気付けられていた。
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「頑張った……けど……ダメだった……わたし……。」
ライズが起きるまでの間彼女は他のスター団の人達への後悔かずっと泣きながら謝っていた。
ライズが起きてから少しして彼女はだんだん落ち着いてきたのかこっちまで移動してきた。
ただ私としては倒れたネクロムに潰されてケガ一つ負ってないライズにツッコミを入れたい……本人曰く慣れだそうだけどそういう問題じゃないと思う。
「あなた……強かった。
掟ってこともあるけどこれを貰ってほしい。」
そう言ってビワはライズの手にかくとうジムのジムバッジをアレンジしたと思われるダンバッジを渡して肘を曲げたまま腕を前に出してくる。
私とレティはどういう事なのか最初は気がつけ無かったけどライズは心当たりがあったのか……。
「あぁ、そういうことか。」
と言って納得したような表情になって腕を組み合った。
そういえばライズはアローラ出身なんだったわね……確かにあの地方ならそういうノリは多そうね。
「私も混ぜて!」
するとレティがライズ達の方へと飛び出してそのまま肩に手を回す。
「レティ、どうせやるならまたいつもみたいに記念写真といきましょ。」
私はスマホロトムを起動して私もその中に入り、撮影する。
「皆には私のポリシーみたいな技もぜひ使ってほしいな。」
ビワはそう言ってわざマシンを渡してくる……って!?
「インファイトのわざマシン!?」
とんでもないの渡してきたわね……このわざマシンってめちゃくちゃ貴重品な上にあんまりレシピが出回ってない上に市場価格もかなりのレア物なのに……。
「良いのか?かなりの貴重品だろう。」
「いいの、レシピの方も持ってるからいつでも作れるし。」
「そうか……ありがたく頂戴しよう。」
「……………………………………………。」
するとビワは何か悩むような表情をしてから口を開く。
「スターダスト大作戦のライズさん、スカーレットさん、バイオレットさん。
特にライズさんは戦って分かったけどあなた嫌な人じゃないよね。
あの子があなた達を……特に相棒であるライズさんを見る目で分かったんだ。
ただ少しの間私の事を見ないで欲しい。
ちょっと辛くて…………ウウッ……ウォオオオーーッ!!!」
ビワさんはそのまま男泣きをしながら奥の方に凄まじい速さで走り去っていった。
戦ってる時とかでもちょいちょい思ったけど彼女って……色々とギャップが凄まじいわね……。