未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と桃岩竜

 

 

~ポケモンアカデミー~『校庭』

 

 

あの後校長室にネモが突撃してきたり私達の部屋を案内して貰ったりして

アカデミーでの怒涛の1日は終わりを迎えた

 

何日かアカデミーで生活している私達なんだけど

放課後に何をしているかと言うと……

 

「お前らまで手伝う必要は無かったんだがなぁ……」

 

ゴシゴシッ

 

「大丈夫大丈夫!それにこの子達の事色々と気になってたからお世話を一回手伝って見たかったんだぁ」

 

ゴシゴシッ!

 

「そうね……生態がわからないからこそ世話をして調べたくなるもの

それで新しい生態とかが分かったりしたら楽しく無いかしら?」

 

ジュゥゥゥゥウウウ

 

「ヴォァァァアアアア゛ア゛ア゛……♪」

 

バサルモスのお世話をしていた

 

 

 

「スカーレット、今度は翼を頼む、翼膜は体ほど頑丈じゃないから注意してくれよ?」

「もう、レティで良いってば

優しく撫でるような感じで洗えば大丈夫?」

「いや、撫でるような感じだとバサルモスはくすぐったいらしい、翼膜は押さない程度の強さで擦ってやってくれ」

「分かった!それにしても翼膜の部分は割と敏感なのかな?」

「翼があるってことは元々は空を飛んでいたんだろうな

これは予想だが空での生存競争に負けた、もしくは火山等での過酷な環境で生活するのに適応するため飛行能力を捨てて防御力に特化して擬態する事を覚えたんだろうな」

 

え……これで擬態なの?

 

「擬態というにはさすがにこれは目立ちすぎるんじゃないかしら?」

「あぁ、それなんだがな

こいつはどうやらリージョンフォームの一種らしくてな

元々はこの結晶は生えてないみたいなんだ」

「ふぇ!?なんで分かるの?この子って全く情報のないポケモンなんだよね?」

「あぁ、元々群れで生活してたんだよ、ただ一匹だけ明らかおかしい個体が居たから全部捕まえて色々と調べてみたんだ

そうしたらリージョンフォームの一種なのが分かった

と言ってもどうやら食べ物の違いらしくてな

他のバサルモス達は虫ポケモンとか岩を主食にしてるんだがこいつは結晶や毒性のある鉱物を主に食べてるんだ

一応肉も食べるには食べるが最低限ってとこだな

だが元々単独で生活するのに向いてるっぽいんだよなぁ……こいつら

多分擬態出来そうなのが無かったから自然に群れたんじゃないか?」

「ならこの結晶って……」

 

私はこの子に生えている美しいピンク色の結晶を見ながら翼を洗っていく

 

ゴシゴシッ

 

「バサルモスはわざと毒のある鉱物と結晶を喰らうことで背中から生やした攻撃手段ってとこだろうな

あ、バイオレットはバサルモスの腹部が軽く赤熱化してるからそこに水かけて冷却してやってくれ」

「私もヴィオで良いわよ

それにしても鉱物を食べる影響で頻繁に体に熱が貯まるなんてね……しかもほのおタイプの攻撃を体を冷却する為に使うって……」

 

ジュゥゥゥゥウウウ

 

水かけて湯気が出るくらいの熱って………

 

「ヴァア……ヴァ?」

 

バサルモスは気持ち良さそうに目を細めていたんだけど急に目を開いて背中を気にする素振りを見せる

 

「あ、やべ!お前ら離れろ!」

「へっ!?」

「それってどういう……」

 

私達は困惑しながら少し離れてバサルモスの様子を見ているとバサルモスは立ち上がって体を大きく揺すり始めた

 

すると背中の大きな結晶の一つが大きくひび割れて砕け、巨大な水晶が地面へと落下して砕け散る

 

落下地点が軽く陥没しており、もしそこに私達がいたのならミンチになっていたのが容易に想像出来てしまった

 

「こいつの背中の結晶は定期的に砕けるんだよ

どうも結晶が大きくなりすぎるとバサルモスも違和感を覚えるみたいでな

だからたまにああやって結晶を落としているらしい

野生だとそんなのしなくても縄張り争いとかエサの確保で勝手に取れそうだけどな、攻撃する時に高い頻度で砕けて落ちてくるから」

 

「へー……あ、そういえば群れで居たって言ってたよね!

残りのバサルモス達はどうしてるの?」

「あぁ、あいつらなら今は俺の実家にある牧場で岩に擬態してゆっくりしてると思うぞ?元々殆ど動かないしな」

 

……見てみたい……

 

「先に言っておくが俺の実家はアローラ地方だからな?」

「うぐ……遠い……」

 

アローラかぁ……前に旅行に行ったことあったけど……たまたま記録的な猛暑が酷くてあんまり観光行けなかったんだよなぁ……

 

「そういやお前らは確か他の地方から引っ越して来たんだったな、実家はどこなんだ?」

「私達の実家はガラル地方だよ!」

「ガラル?そうなると大変だったんじゃないか?

確かローズ委員長が色々とやらかしてたって聞いてるけど」

「あー、確かに大変だったよ……街中でダイマックスしたポケモンが暴れる自体が多発してたし……引っ越した理由もそれなんだよねぇ……

今は事態は収まってるからいつでも戻れるんだけどね」

 

いやぁ……家のすぐそこにキョダイマックスダストダスが出現した時はヤバかったなぁ……

 

……主に臭いで……

 

「ねぇ……この子達って元々何処にいたのかしら?」

 

「ん?あー、一応ギィギとスクアギル、あとバサルモスは実家のアローラだな

アイルーはパルデアの海岸でぶっ倒れててウロコトルは旅行で行ったシンオウ地方のテンガン山の内部、ガーグァは……校庭で尻だけ出して地面に刺さってたな

つついてやると金のタマゴを産んでたのが特徴的過ぎた……」

 

「刺さってたって……」

「……それってもしかしてウルトラホールってやつを通ってきたんじゃないの?

確かあなたの故郷のアローラ地方はそれの研究をしてて事故を起こしてなかったかしら?」

「あー、それなんだがな

どうも別口らしい、俺もそっちの線で調べてみたんだが

この世界のポケモンではないことは確実なんだがウルトラビーストとは全く異なるポケモンとしか結論が出なかったんだよ」

 

この子達の故郷って……一体どんな場所なんだろ?

 

「グァア……zzzZZZ」




マグロ「本作のモンスター達はいきなり別すぎる環境へと置かれているパターンがいくつかあるために本来の生態とは異なる行動をするモンスターが生まれております」
ライズ「言うのおせぇんだよ……」
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