未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

198 / 300
少年と全力のぶつかり合い

 

 

ライズ視点

 

 

~アカデミー校庭~

 

 

青い炎……タイプはフェアリー・ほのおタイプだったのか。

 

正直見た目の特徴的には水棲のポケモンの特徴が強く出ていたがまさかほのおタイプだとは思わなかったな……。

 

それに燃える泡……恐らくだが可燃性の高い油……いや、あれだけの量の泡となると潤滑油クラスの粘性の低い物を分泌しているのか?

 

それにあの青白い炎……イッシュ地方の伝説のポケモンであるレシラムが攻撃に用いたというのを聞いたことがあるな。

 

科学的に考えるなら相当な高温なはずだ。

あれは食らえばいくらネクロムといえどかなりのダメージになりそうだな。

 

「ネクロム!『フォトンゲイザー』!!」

「シカリッ!!リノッ!!」

 

ネクロムが頭部の冠が光輝き、広範囲に大量のレーザーを発射して自分のサイコパワーを駆使してその全てがニンフィアへと向かって曲がっていく。

 

「ニンフィア!潤滑油で滑って!!」

「フィィア!!」

 

ニンフィアが身体を震わせて前方に泡を大量に発生させながらフィールドを縦横無尽に滑り抜く。

 

『フォトンゲイザー』のレーザーが数発そのまま地面にぶつかって外れているがサイコパワーのホーミング性能は高くこのままなら打ち落とされない限りは直撃するだろう。

 

「ニンフィア!『きつねびあわ』!」

「フィア!フィァァァアア!!」

 

ニンフィアが更に身体を大きく震わせて大型の燃える泡を後方へとばら蒔いて『フォトンゲイザー』を迎撃する。

 

潤滑油で滑ることによるあの素早さに魚のような身体を上手く用いた高い旋回能力……更に燃える上にぶつかると爆発する泡……これは厄介だな。

しかもニンフィアが通った跡がしばらく燃え続けているからこれは接近戦を想定したポケモンで戦えば確実に鴨にされてしまうだろう。

 

「ニンフィア!『月下泡影(げっかほうよう)』!!」

「フィァァァアア!!フィィア!!」

 

ニンフィアがネクロムへと向けて急接近しながら級ブレーキをしながらネクロムの巨体を覆い尽くす程の巨大な泡を作り出して発射する。

 

あのサイズでしかも簡単に割れないとなると『フォトンゲイザー』や『シャドーレイ』のような線の攻撃じゃまともに割ることが出来ないだろう。

恐らく貫くだけじゃ足りない、割るのなら大きな穴を開ける必要がある。

 

だが『プリズムレーザー』では割るだけなら出来るだろうがその後に反動で動けなくなる。

 

それに泡で拘束するだけとも思えない。

なら泡はわざと受けるしかない!

 

「ネクロム、いつでも迎撃出来るようにわざと受けろ!」

「ッ!!シカリッ!!」

 

ネクロムの方も俺が何を意図しているのかを理解したのかすぐに全方向へと迎撃を出来るように全身にサイコパワーを溜めている。

 

ネクロムがこの姿になれるようになってからなんとなくだが俺とネクロムが何か繋がっているような感覚を俺は感じている。

だからこそネクロムと俺はほぼノータイムで何を考えているのかを理解し合う事が出来る。

 

正直こいつとずっと一緒にいるからってのも大きい、だが事実として最悪指示無しでも俺達は連携を可能としていた。

ならなぜわざわざ指示を出したのか、それはボタンへ真っ向から立ち向かう事を伝える意図もある純粋に指示をするかしないかで行動の正確性が変わるためだ。

 

「フィィィィィィィイイイイイ!!!」

 

泡で包まれたネクロムの正面から立ち向かって跳び上がり、月を背後に口に青白い炎を放つ潤滑油を溜めて凄まじい勢いのレーザーを放つ。

 

蛇行しながら向かってくるか……。

 

待てよ……待て…………今だ!!

 

「ネクロム!『プリズムレーザー』!!!」

「ッ!!クロロロロロロロロマッ!!!!」

 

ネクロムが全身の光を一点に集中して放ち、ニンフィアの放つレーザーへと真っ向から立ち向かう。

 

お互いの攻撃が相殺されて爆発するが『プリズムレーザー』の方が威力が高く、枝分かれしたレーザーがニンフィアへと直撃して吹き飛ばされる。

だがネクロムを包み込んだ泡が大爆発を起こしてネクロムもダメージを受ける。

 

お互いへのダメージは結構大きいな。

完全な直撃ではないにしろこの威力か……。

ネクロムからこちらに伝わる感覚から可燃性の高いガスも内側に内包してるなこれ。

 

「…………ボタン、いくぞ。」

「ッ!!うん!」

 

俺はZリングに装着している『ウルトラネクロZ』の力を完全解放してネクロムへとその全てを注ぎ込む。

 

「ぐっ!?」

 

ポーズを終えると共に俺から凄まじい力が抜けていき、俺は膝をついてしまう。

だが後はその全てを叩き込むだけだ。

 

「ニンフィア!あれ(・・)で迎え撃つよ!」

「フィア!」

 

ニンフィアは大量の泡を上空へと飛ばし、その全てを融合させて超巨大な泡を作り出す。

 

青白い炎を出している泡の内側がどんどん変色してまるで太陽かと見間違う程の黄金の巨大な球体を生み出す。

 

それが臨界を迎えて凄まじい熱波を放ちながら墜ちてくる。

 

「ニンフィア!!『墜陽(らくよう)』!!」

「ネクロム!!『天焦がす滅亡の光』!!」

 

それぞれの最大の一撃がぶつかり合う。

 

だが徐々にだがネクロムの一撃が泡を押し始めている。

 

「…………ッ!!!ニンフィア!!全ての力を注ぎ込んで『ムーンフォース』!!!」

「フィァァァァァァアアアアア!!!!!!」

 

するとニンフィアが『墜陽(らくよう)』と同じくらい巨大な『ムーンフォース』を放ち、『墜陽(らくよう)』と融合させて迎え撃つ。

 

「…………ネクロォォォォォォォォォォム!!!!!」

「クロロロロロロロロロロロロッ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

お互いの攻撃が限界を迎えて炸裂し、お互いのポケモンがアカデミーの壁まで吹き飛ばされた……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。