未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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すんません……また寝落ちしました。


少年と双子とスターダスト☆ストリート

 

 

ライズ視点

 

~アカデミー校庭~

 

 

ニンフィアとネクロムの全力の一撃同士がぶつかり合い、お互いのポケモンがアカデミーの壁にめり込むまで吹き飛ばされる。

 

ネクロムと繋がっている俺に帰ってくる反動も凄まじく、ウルトラバーストを結局維持し続ける事が出来ずに解除されてしまった。

 

「シ…………シカ…………リッ!」

 

だが元の姿に戻ってもネクロムはまだ完全に力尽きてはおらず、壁から少しずつ自分の体を起き上がらせていく。

 

だがまともに飛行するほど力は残っていない……ニンフィアは……。

 

「フィ……フィィィァァァ…………。」

 

良く見てみるとニンフィアは目を回して気絶しており、テラスタルによって覆われたクリスタルの身体が砕け散り、そのままボタンのボールへと回収されていった。

 

「お疲れ様ニンフィア……これで……終わり。」

 

ボタンは悔しそうに顔を反らしながらそう呟く。

 

「終わったよ、みんな……。」

 

ボタンは今までのボス達と同様何か懐かしい事を思い出すように目を瞑り、どこかやりきったような顔をしていた。

 

だが同時にどこか寂しそうにしていた。

 

しばらくすると気持ちの整理もついたのかボタンが俺に声をかけてくる。

 

「ありがと……ライズ……それにヴィオ、レティ、ネルケも……。」

 

ボタンはそう言いながらゲートのある方へと顔を向けてそこにいつの間にか来ていた三人へと声をかける。

 

「お疲れ様二人共……。」

「二人ともがんなったわね…….まぁ色々と聞きたいことが出来たのだけど。」

 

まぁ、ヴィオの言いたい事は分かる……俺としてもなかなか気になっていた。

 

「うん、後でそれも教えるよ。

これでうちもスター団も終わ……。」

「待ってくだ……くれないか?

改めて確認したいことがある。」

 

ボタンが終わりと言いきる前に校長先生が待ったをかける。

というか校長先生……口調口調……。

 

「確認?」

「マジボスであるあんたが何故スターダスト大作戦を企てた?」

「解散しようって言ったのに誰も団やめないから……。」

「マジボスが命令しても?」

「お願いはしても命令はしない。

……そういう団の掟だし。」

 

まぁやはりそうだろうな……今までの団のボス達と話をして……戦って……俺達としてもあいつらにとってスター団という存在がどれだけの物なのかは身を持って知っていた。

だからこそ諦めきれなかったんだろうな……皆との繋がりを……自分達の築き上げたスター団が解散するということを。

 

「掟……ボス達も掟を大事にしていた。」

「だから掟使って団を解散させようと思った。」

「掟で決められた理由ならみんなスター団をやめると?」

「そう……掟にのっとって戦わなきゃダメだった。」

「それでスターダスト大作戦を…………。」

 

掟……恐らく彼らは虐められた過去があるからこそこの決め事を重要視したんだろうな……。

 

「カシオペア……最後にひとつ聞かせてくれ。

あんた達にとってスター団……団の仲間達はどういう存在なんだ?」

 

「……………………………………大事な……宝物だよ。」

 

ボタンは心からそう思っている為か少し寂しそうな顔をしてそう答える。

 

すると校長先生が姿勢をきっちりとただし始めた。

 

あ、ついに隠す気完全になくしたなこれ。

 

「よろしい、よくわかりましたボタンさん。」

「……はっ?」

 

ん?あれ……ボタン…………まさか?

 

「私からボタンさんにお話したいことがあるのです。」

「え?しゃべり方どうした!?

急に怖……。」

「……そうですね。

まずは正体を明かしましょう……ハッ!」

 

校長先生は変装に使っていた制服やカツラ等を一気に脱ぎ捨てる。

 

するとボタンが心底驚いた顔をしていた。

 

「こっ……校長ーっ!?」

 

まさかあんなバレバレの変装に気付いてなかったのか!?

 

「カシオペアがボタンさんならばネルケはクラベルだったのです。」

「……いやなんで!?

というか三人はネルケ……校長の事……!」

「知ってたわよ?」

「うん、割と最初から。」

「隠す気無いだろってくらいにバレバレの変装だったし。」

「ふぐっ!?」

 

あ、校長が崩れ落ちた。

 

「ス……スター団の皆さんときちんとお話するためです。

教師と生徒……まして校長が相手では皆さんの本音が聞けないと思ったからです。」

「だからってえー……変装までする!?

ヅラのチョイスも意味わからん……。」

「ぬぐぅ!?

…………コ……コホン。

そろそろ良いでしょうか?

皆さんいらしてください。」

 

皆さん?

すると入口側から複数の生徒が……ってあいつらか。

 

「……え?」

「久しぶりだなマジボス!」

「……ピーちゃん。」

「久しぶりってか初めましてだろ?

本当の名前も今知ったしさ。」

「……メロちゃん。」

「初めて見るマジボスのご尊顔。

誠に眼福でござるな。」

「……シュウメイ。」

「えーと本名ボタンだっけ?

元気にしてたの?」

「……オル君。」

「やっと会えたね……すっごく心配してたんだよ……。」

「……ビワ姉。」

 

スター団のボス……いや、元ボス達がこれで全員勢揃い……校長先生め。

なかなか粋なことをするな。

 

「じゃあせーので……。」

「「「「「お疲れ様でスター!!」」」」」

 

 

 

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