ライズ視点
~テーブルシティ~
俺達はボタンを送り届けた後、テーブルシティにある『輝きのデストロイヤー』という謎過ぎるネーミングの店に入って少し遅い昼食を食べていた。
「それにしてもゴリランダーにメレシーか、面白い組み合わせのポケモンを店員としている店だな。」
「…………。」
「どうしたのヴィオ姉?顔がひきつってるよ?」
「ナンデモナイワヨ……。」
ゴリランダーはゴリランダーで全身にメレシーのダイヤを使ったと思われる装飾を着けているが動きの邪魔にならない場所のみに限っていて場所によってはまるで武器のようにも使えそうな物もある。
ゴリランダーがマスコットっぼいんだが用心棒も兼ねているんだろうな。
「さて、ボタン……というかスター団の件も片付いたからペパーに連絡をしなきゃな。」
「そうね、なんだかんだ数日待たせてしまってるものね。」
「それにポケモンリーグも挑める状態だからそっちもやりたいよね。」
そう、なんだかんだで色々な事が終わりに近付いてきているのもあってやらなければならないことややるべき事が複数重なってきている。
ポケモンリーグに関してはパルデアの大穴調査の許可をもぎ取るのに最低限チャンピオンクラスになっておきたいになっておきたい。
ペパーとの約束を果たすのに加えて今の状況からして最終的に俺たちで大穴に潜る必要があるのは確実だ。
それに博士の研究所となると最低限の機械知識もあって強さもしっかりあるやつといえば一人しか居ない。
そうなってくるとボタンも一緒に来て欲しい所なんだが……オモダカさんからのリーグへの奉仕活動の件もある。
調査に手伝って貰うんなら少しはリーグ側に協力するなりして貢献しておく必要もある。
…………仕方ないか。
「なぁ、一つ提案なんだが……一旦3手に別れないか?」
「ふぇ?どういう事?」
「今俺達の最終的な目標はパルデアの大穴になにが起きているのかを調査……出来れば解決しておきたい。
その為にもペパーの件に関しても無視出来ないしな。
そこでパルデアの大穴に入るなら最低限の調査許可はもぎ取りたいが……彼処はパルデア屈指の危険地帯だ。
最低でもチャンピオンクラスが1人……いや、二人は居ないと許可をもぎ取るのは難しいかもしれない。
さらには博士の研究所に入るとなると危険地帯でも自衛が出来るような強さを持っている機械に強いやつが欲しい。」
するとヴィオが納得するように何度か頷く。
「そう言うことね、ペパー、ネモ、ボタンの三人も一緒に行けるように説得する必要があるわけね。」
「あぁ、一応オモダカさんへの説明とボタンの同行許可の交渉は俺が向かったほうがいいだろう。
だから二人にはペパーや博士の件の調査、ポケモンリーグでのチャンピオンクラス取得を別れて行って欲しいんだ。」
「…………よく考えたら私達ずっと一緒だったけど別れて行動ってあんまり無かったよね。」
そういえば言われてみればそうだな。
旅をしてる時も別に別れる理由も無ければ単独行動をする理由も対してなかった。
流石にプライベートくらいは守るが基本的にずっと一緒の旅だったわけか。
「まぁ別れると言っても精々1日二日で済むと思うわよ?
どっちかと言うとライズの方が時間かかりそうで心配だわ。」
「あぁ、そっちは問題ない。
今までの旅でアナザーポケモンの生態研究やら他のポケモンに及ぼす効果やらの研究成果が今大量にあってな。
リーグ側もリーグ側で未知のポケモンの情報は常に欲しがってるから十分交渉可能だ。」
問題としてはどのくらい質問責めにされるかなんだがな……確実に1日2日は拘束されるだろう。
「…………私がリーグに行ってくるわ。」
するとヴィオがあまり悩む様子もなくあっさりと実質自分がチャンピオンになると答えた。
「別にリーグを舐めてるとかそう言うのはないしペパーの件も大事だとは思ってる。
でも……多分バトルという一点に限って言えば今の所戦術の情報量的に私のが確実だと思うわ。
これでも伊達に前世でバトルを繰り返してないわよ。」
そうか……そう言えば元々ヴィオは前世でこの世界をゲームとして楽しんでいたんだったか……。
世界中で人気のゲームとして出ていた……つまりはバトルをする人口は下手したらこの世界よりも多いかもしれない。
この世界じゃポケモンと一緒にいてもバトルに人生を捧げてる人はかなり少ない。
それに現実と違ってゲームならバトルが終わった後すぐさま次の人とバトルのような行為を何度も続ける事が出来るわけだ……。
「うぅ……私じゃ確かにヴィオ姉にあんまり勝てないからなぁ。」
「あら?レティだって十分強いわよ。
なんと何度もバトルしてきているけどヒヤッとさせられるのはしょっちゅうだもの。
それにゲームと違って現実じゃ戦術は結構失敗を起こしやすいわ。
私が勝ててるのは初見殺しが多いだけよ。」
そうは言うがヴィオ……『きあいのタスキ』持ちやチイラの実を持たせて『こらえる』を覚えさせたかくとうタイプのポケモンに『きしかいせい』とか酷い時は無理矢理耐えて『がむしゃら』からの先制技を使ってくる時点で初見じゃなくても普通にまともに勝てる気があんまりしないぞ。