未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

206 / 300
ノリと勢いに任せて新しいダンまちの二次創作で新しい作品を投稿しました。

『DQM(ダンジョン・クエスト・モンスターズ)』
https://syosetu.org/novel/340006/


紫の少女と圧倒

 

 

ヴィオ視点

 

~ポケモンリーグ会場内部~

 

 

「『しんかのきせき』やと……あれを持たせるだけでそこまで化けるはず……?」

 

この世界において『しんかのきせき』があまり注目されてない一番の理由としては努力値や性格補正の事が一切この世界では知られていない事にもある。

 

特に性格補正に関してはポケモンの性格を変更する性格ミントの類いが色々と問題視されているのもあって殆ど出回っておらず、努力値に関してはどのポケモンを倒せば良いか全く記憶しきれておらず手探りの状態から調べていたからやっぱり調整にかなりの時間がかかってしまった。

幸い適当な八百屋さんにでも行けば『きのみ』なんかはだいたい揃うのもあって努力値ダウンのきのみを収集するのはなかなか骨が折れたわ。

 

基本的にこの手の能力値が大きく関わるタイプの道具はこの二つの調整が出来ているのと適当なのでは効果の大きさが大きく異なってくる。

 

「この道具の防御面への補正は1.5倍ですよ?そんな簡単には突破させませんよ。」

「なら交代するまでや、行くんやドンファン!」

「ファァァンド!!」

「対策してないとでも?ヤルキモノ、『のろい』!」

「ウッキャァァァァアアアア」

「しもうた!悪手やったか!」

 

そう、このヤルキモノは物理も特殊も両方受けれるように育成している。

ビルドアップの方が能力上昇のスピードが遅いから物理耐久に寄せて育成している。

 

何より『のろい』は『こうげき』も一緒に上げる事により耐久を上げつつ火力も上げる事が出来る利点がある。

『すばやさ』こそ下がってしまうけど私のヤルキモノのコンセプトを相手の攻撃を受けきって耐久した上で倒す事だからなにも問題ない。

ヤルキモノは『ビルドアップ』も覚えられるけど『のろい』には別の使い道がある。

 

「なら急所に当てるまでや!ドンファン!『ストーンエッジ』!!」

「ファァァァアンド!!」

 

ドンファンが地面を叩きつけると巨大な岩の刃がいくつも現れてヤルキモノへと向かってくる。

タイプ不一致程度ならたとえ急所でも受けきれるわね。

 

「ヤルキモノ!『のろい』で受けきって!」

「ウッキ!!ッ!!!」

 

ヤルキモノは紫色のオーラを出して『ストーンエッジ』を受けきる。

ダメージは案の定殆ど無いわね。

 

「なんちゅう硬さしとるんや……!」

 

殆ど効いてはいないけど回復のタイミングだけは間違えないようにしないといけないわね。

この世界はゲームと違ってポケモンの正確な体力が把握しにくいから確定何発とかそういうのを計算しにくい。

 

『のろい』のデメリットである『すばやさ』低下は相手に攻撃を当てにくくなるけどそこはやり方次第よ。

 

「ヤルキモノ!さらに『のろい』!」

「そんな『すばやさ』を下げ続けててええのかい?

ドンファン!『ストーンエッジ』!」

「ドンファァァァアアアア!!!」

 

どうやらドンファンを下手に近付かせる気はないみたいね。

さっきと同じ岩の刃が向かってくる。

 

「今よ!ヤルキモノ!『ストーンエッジ』を破壊して『じごくづき』!投げ飛ばしなさい!」

「ウキャ!ウッキャァァァァアアアア!!!」

「ウソやろ!?」

「ファァァァアンド!?!?!?」

 

ヤルキモノは私の指示通りに向かってきた『ストーンエッジ』半ばでへし折って投げ飛ばす。

 

『すばやさ』が低いのであれば相手の攻撃を利用するなりカウンターのように攻撃するなりやりようはいくらでもあるのだ。

 

ついでにヤルキモノは吸収技である『ドレインパンチ』も覚えることが出来るけどそれを採用していない理由としてはゴーストタイプへの打点が一切無くなってしまうので却下してある。

 

ドンファンは投げ飛ばされた『ストーンエッジ』を受けて大きく吹き飛ばされていく。

ヤルキモノの進化系であるケッキングの攻撃種族値は160で対するヤルキモノの攻撃種族値は80と進化前と進化後で二倍の性能差を誇る。

だけどヤルキモノは特性が『なまけ』ではなく『やるき』であり、先程三段階詰んだ『のろい』によってこうげきは2.5倍……つまりケッキング以上のパワーになっているのだ。

 

ほんと積み技がなぜこの世界であまり注目されて居ないのかが理解できないわね。

 

「ヤルキモノ!へし折った『ストーンエッジ』を振り回してもっかい『じごくづき』!!」

「ウッキャァァァァアアアア!!!!!」

「まずっ!?ドンファン!『アイアンヘッド』で迎え撃つんや!」

「ファァァァンド!!ッ!?!?ファァァァアアアア!?!?」

「なんやて!?」

 

ヤルキモノはドンファンの『アイアンヘッド』ごと『じごくづき』で叩きつけて一撃で戦闘不能へと陥らせる。

 

「な、なんつう威力や!?……こりゃあかん!」

 

チリさんはあわてて次のポケモンを出してくるけどヤルキモノは次々と倒していき最後の一匹であるドオーが出てくる。

 

「まさかヤルキモノ一匹にここまで追い詰められるなんて想像もせんかったわ……。」

「耐久戦法はあまり好まれませんが確実に詰ませるならとても有効ですからね。

ヤルキモノ、『なまける』で回復。」

「ウキッ!!」

 

ヤルキモノはケッキングのように寝そべって傷を一気に回復していく。

 

「回復まであるわけかいな、おっそろしいわぁ。」

 

さて、テラスタルポケモンね……トドメと行きましょうか!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。