未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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また寝落ちしてもうた……


紫の少女と社畜

 

 

ヴィオ視点

 

 

~ポケモンリーグ施設内~

 

崩れ落ちていたポピーちゃんは目頭に涙を貯めてチリさんの所へと向かっていくと。

 

「あーん!あーん!チリちゃんのかたたたきポピーとれませんでしたー!」

 

肩叩きって……これはこれで新しいわね。

 

「かたきな、まだ肩凝る歳ちゃうよ。」

「私はこの歳でもたまに……。」

「ア゛ァ゛ン?」

 

ヒェ……おっそろしい。

チリさんきれるキレるとそんな怖いんだ……。

 

「イエ、ナンモナイデス。」

「ほんでポピーちゃん、負けたら次の人呼ばな。」

「あらーそうでしたー!

おじちゃんよぶのおひさしぶり!」

 

そう言いながらポピーちゃんは扉の方へとトテトテと走っていく。

 

それにしても久しぶりか……そうなるとここしばらくのリーグ挑戦者は殆どがポピーちゃん、またはチリさんに勝てずに止まっていたみたいね。

 

「おじちゃーん!でばんですよー!」

 

ポピーちゃんの声を合図に扉が開いていき、そこから一人の見覚えしかない人影が現れる。

 

うん、ライズから聞いてはいたけど……いたけどね?

あの……その……。

 

「お、お疲れ様です。」

「いえ、こちらこそ……どうも、アオキです。」

 

サラリーマン、ジムリーダーと来て今度は四天王まで兼任されているアオキさん。

少なくともこの地方……いや、この世界のどの地方を探してもアオキさん以上忙しい人はそう居ないだろう。

そしていつも以上にやつれている気がするその顔と死んだ目に私はそう答えずにはいられなかった。

 

「…………ライズさんとスカーレットさんはいらっしゃらないので?」

「はい、多分今度挑戦しに来るとは思いますけど今回は別行動を取ってます。」

「そうでしたか……その反応を見るに既にご存知のようですが面倒なことに四天王も兼任なんです。

ジムでは自分と似ているノーマルタイプを使っていますがここでは違うタイプでやれとお上から言われてまして……文句があればトップにお願いしますね。」

 

ただでさえジムリーダーやってるのに四天王用のポケモンも別に用意してる!?

 

普通ひとつのパーティーに集中しないと中途半端な状態になりやすいものだけどすごいわねアオキさん……。

そしてそんなアオキさんを顎で使うオモダカさんって……。

 

話している間にアオキさんはコートの外にあるトレーナー用のスペースへと向かっていく。

 

「それでは業務開始です。

よろしくお願い致します。」

「こちらこそよろしくお願いします!」

「それでは……トロピウス!」

「ピィィィイイイイ!!」

「行くわよ!レアコイル!」

「ジジジジジ……ッ!」

 

トロピウス……そうなるとアオキさんのタイプは『ひこう』か『くさ』といった所だろうか?

どちらにせよ最初の有利は取れたわね。

 

「この度はひこうタイプでお世話になりますね。」

 

親切ね……。

とりあえず『にほんばれ』なんかされるとダルいから一撃で倒したいけど……あれを使う為にはどうしても隙が出来ちゃうから難しいわね。

 

「レアコイル!『じゅうりょく』!」

「ジジジッ!」

「ピィッ!?」

 

レアコイルの『じゅうりょく』によりフィールドの重力が一気に重くなり、トロピウスは地面に伏せる形となってとても動きづらそうになっている。

 

レアコイルの持ち物はもちろん『しんかのきせき』にしてはいる。

だがレアコイルはきせきが無くともB95C120D70という中間進化とは思えない強さになっている。

体力こそ低いがここまで硬いときせきを持った際に能力は

B142C120D105とかいう化物クラスへと進化を遂げてしまう。

 

ついでにこのレアコイルの特性はまさかの夢特性である『アナライズ』になっていてわざと攻撃を相手の攻撃が来るまで待って使えば威力が1.3倍になる。

ぶっちゃけ普通に強いポケモンだ。

 

まぁ地面タイプに弱いからそいつが出てきたら『でんじふゆう』とか使わないとまずいんだけどね。

 

「『じゅうりょく』ですか……少々面白い技ですね。

トロピウス、『にほんばれ』です。」

「ピィィィイイイイイイイ!!!」

 

あぁ、やっぱり持ってるわよね『にほんばれ』。

そうなると多分『ソーラービーム』は採用しているはずね。

あと一枠はひこう技としてもう一枠になにいれてるか怖いから一気に仕留めないと。

 

「レアコイル!『でんじほう』!」

「ジジジッ!ジジジジジジジッ!」

「ピィッ!?ピィィィイイイイ!?!?!?」

 

レアコイルの『でんじほう』は通常よりもかなり速い速度でトロピウスに向かっていく。

この技は命中制度がものすごく低いからあんまり採用されない技ではあるけど『じゆうりょく』と併用することで大きく性能が化ける。

『じゅうりょく』で相手のポケモンはかなり身動きが取りにくくなり、『でんじほう』はそもそも電気の塊なので重力の影響を受けない。

さらにレアコイルには私の方でレールガンの概念を伝えてあって、実はあの『でんじほう』の中心にはちょっとだけはがねタイプのエネルギーが練り込まれていた。

 

まぁお陰で技のもう一枠をラスターカノンで固定しなきゃいけなくなったけどどのみちタイプ一致技だし問題ないわね。

 

とはいえにほんばれ……ファイアローとか居ないわよね?

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