未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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すんません寝落ちやらかしました


紫の少女と肉切骨断

ヴィオ視点

 

 

~ポケモンリーグ施設内~

 

 

 

カラミンゴ……確かタイプはひこう、かくとうタイプだけどラストに持ってきてるから確実にひこうテラスタル。

タイプ二重一致の『ブレイブバード』or『アクロバット』に加えてタイプ一致の『インファイト』みたいな超火力技が本気でキツいわね。

 

特にレアコイルはさっき一度『インファイト』食らっているのとダメージの蓄積もあってカラミンゴの『インファイト』を貰えば耐えられるかかなりあやしいわね。

 

しかもカラミンゴは特性『きもったま』があるからインファイト警戒でゴーストタイプを出した所で全く意味がない。

 

そうなると選択肢はほぼ無いわね……。

 

「レアコイル、ごめん。

後続に繋げるために攻撃を受けて貰う。」

「ジジ……ジジジジッ!」

 

確かに『インファイト』は強力だけど使えば防御能力が著しく下がる。

なら出来るだけ使わせるだけ使わせて防御を下げて後続に繋げるしかないわね。

 

「やはり右肩上がりの強さです。

これは楽出来ませんか……髪が乱れますが風向きを変えましょう。」

 

アオキさんの死んだ瞳にいつもの姿からは全く感じられない強敵特有の威圧感が宿る。

 

やっぱりこの人……強さ云々以前に経験の桁が違う。

 

アオキさんがテラスタルオーブに力を込めてカラミンゴへと投げてテラスタルする。

頭に風船のような飾りの付いた冠……やっぱりひこうテラスタルね。

 

「先輩風を吹かせましょうか。

少しばかりご注意を……カラミンゴ。」

「カラッ!!」

 

なっ!?速すぎる!?

今の一瞬でゼロ距離まで接近してきた!?

 

「…………『インファイト』です。」

「カラララララララッ!!!」

「ジジジッ!?ジジッ!?ジッジジジジッ!?」

 

レアコイルはタイプ一致の弱点攻撃となる『インファイト』を受けて一撃で倒されてしまう。

 

……全く動きが見えなかったわ。

一瞬冠が光ったように見えたけど『インファイト』はひこう技じゃないからテラスタイプとは一致しない。

 

…………ちょっといやな予感がするわね。

 

「ごめんなさい!ヤルキモノ、出来るだけ耐えて頂戴!」

「ウキャッ!?」

 

アオキさんが何をやったのかはなんとなくだけど察しがついてる。

でも確証は無いから一度ヤルキモノに耐えて貰ってしっかりと視ておかないと確実な事は言えない。

 

下手に確証も無しにやってまともに食らえばそれこ勝機そを逃すことになるわ。

 

「…………ここはあえて乗ってあげることにしましょうか。

カラミンゴ。」

「カラッ。」

 

ッ!?来た!やっぱり速い!!

それに見間違いじゃない……確実に頭の冠が輝きを放っていた。

 

「『インファイト』。」

「カララッ!!」

「防いで!!」

「ウキャッ!!ウキッ!?!?キッ……キキキキ!?ウッキャァァァァァアアア!?」

 

攻撃を受けたヤルキモノが大きく後方へ吹っ飛ばされる。

ヤルキモノは強化さえすれば硬いけど強化前はそこそこ硬い程度でしかない……ダメージから見ても多分『のろい』をつかっても耐えられないわね。

 

ここまでくると悪あがきね……。

 

「ヤルキモノ、『じごくづき』の準備。」

「ウキ……!」

「これ以上あまり防御能力をむやみに下げたくはありませんね。

カラミンゴ『アクアブレイク』。」

「カラララララララッ!!!」

 

来た!案の定冠が光ってる!

 

「前方に『じごくづき』!」

「ウキッ!ウッキャァァァァァアアア!!」

「カラララララララッ!!!」

 

カラミンゴの攻撃でヤルキモノは吹き飛ばされて戦闘不になってしまう。

とはいえ相討ち覚悟の『じごくづき』が先程直撃したのもあって防御が半分に下がっているカラミンゴもかなりキツそうだった。

 

「…………移動の時だけ『ブレイブバード』使ってますね?」

「おや、やはりバレましたか……流石です。」

 

技を移動にのみ使用してキャンセルする。

そんなテクニックがあるなんてね……やってること自体はもはやスマブラに近いけど確かに利にかなってる。

 

でも『インファイト』二発で防御が半分な上にさっきの『じごくづき』のダメージも込みなら多分あと一撃でいける。

 

なら使うならピカ様一択ね。

 

「行くわよピカ様!」

「ピカッピッカ!!」

「ピカ様!『ばちばちアクセル』!!」

「ピッ!!」

 

ピカ様は『しんそく』クラスの速さでカラミンゴへと突撃していく。

 

『でんこうせっか』とか『マッハパンチ』みたいな優先度が+1されるタイプの技はこの世界だとかなり速い程度で済む為最悪避けられてしまう。

だけど『しんそく』クラスとなると話は別でこの領域までくるともはや動きが見えない。

 

だからこそこの一撃で確実に仕留める!!

 

「カラッ!?カラララララララッ!?!?!?」

 

ピカ様の神速の一撃はカラミンゴの急所へと入り、カラミンゴはテラスタルの結晶化が解除されて崩れ落ちる。

 

やっぱりほぼ耐久は残ってなかったわね……ヤルキモノが頑張ってくれなかったら不味かったわ。

 

「良くやったわピカ様!!」

「チャ~~~♪」

「はぁ……飛ぶ鳥ポケモンを落とす勢いです。」

 

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