ヴィオ視点
~ポケモンリーグ屋上~
「クエスパトラ!『ルミナコリジョン』!」
「クェェェェェエエエエエ!!」
「アーマーガア!無視して『ビルドアップ』!」
「カァァ!!カァァァァァアアア!!!」
オモダカさんははがねタイプを持っているアーマーガアに対して相性の悪いはずのエスパー技を使ってくる。
おそらくアーマーガアのとくぼうを一気に下げて後続へと繋ぐつもりなのだろう。
そしてアーマーガアはあらかじめ持たせていたタラプの実を齧ることでとくぼうを逆に1段階上昇させる。
それに加えて『ビルドアップ』を使ったことでこうげき、ぼうぎょも一段階ずつ上昇させていた。
「クェェエエエ!?!?」
「能力が下がらない……いえ、能力変化を反射された?
アーマーガアの特性は『プレッシャー』か『きんちょうかん』のはず……。」
「残念ながらどちらも不正解です!アーマーガア!更に『ビルドアップ』!」
「これは下手に出し続ける訳には行きませんね、ドドゲザン!お願いします!」
「ドゲザッ!」
ドドゲザン……おそらく『ストーンエッジ』による急所狙いといった所だろう。
若干こうげき技の相性が良くないけど溜めきれればなんとかなりそうね。
「ドドゲザン!『しねんのずつき』、『アイアンヘッド』、『ドゲザン』!!」
はぁ!?技の三種同時使用!?
ドドゲザンの頭部の刀にエスパー、はがね、あくの三種類のエネルギーが収束して練り合わさっていく。
流石にあれは耐えれるでしょうけど急所に受けたら洒落にならない!
「アーマーガア!『ビルドアップ』で無理矢理耐えて!」
「カァァァァァァアアアアア!!!」
アーマーガアの全身が『ビルドアップ』を詰む度に更に強靭さを増していく。
アーマーガアは前世だと硬いポケモンと見られがちだけどそれは能力上昇を上手く詰めていればの話だ。
実際のぼうぎょ種族値はたしか105、確かに高いと言えば高い方だげもっと化物じみたぼうぎょを持っているポケモンは大量にいる。
「ッ!驚きました。
まさかこれを正面から受けて意図も容易く耐えて見せるとは……。」
アーマーガアは能力上昇の詰み技である『てっぺき』、『ビルドアップ』、『のろい』に加えて回復技である『はねやすめ』、ぼうぎょが高ければ高い程威力の上がる『ボディプレス』、相手の変化技を封じる『ちょうはつ』、そして今回採用している能力が上がれば上がるほど威力の上昇する『つけあがる』と豊富な技を覚える。
今回の私の型は比較的スタンダードなタイプで『ビルドアップ』、『はねやすめ』、『ちょうはつ』、『つけあがる』の物理受け兼詰みアタッカーとしての役割を持たせている。
持ち物として持たせたタラプの実は特殊攻撃を受けた後にポケモンが食べる事でとくぼうが上場するというさっきトロピウスに持たせていた『アッキの実』の特殊ver.といった性能をしている。
これにより比較的特殊方面に対して弱いアーマーガアでも特殊方面でも受けることが出来る。
『ちょうはつ』採用の理由としては受けポケモンが苦手とする『状態異常』に陥らせるタイプの技をあまり受けないようにするためといった側面がある。
私のアーマーガアの特性は夢特性の『ミラーアーマー』……自信に与えられる能力変化を追加効果での発動込みで反射するという特性で自分自身は普通に能力上昇が出来る。
テラスタルのレイド結晶からこの特性で出てきた時はものすごく驚いたわよ?
とはいえこれを使わない手はない。
ちなみに『てっぺき』と『ボディプレス』の組み合わせを使わない理由としては割りと単純な話でゴーストタイプに何一つ通らないからである。
それにしても今の技……なんつう威力してんのよ……ぼうぎょ3段階も上昇させたアーマーガアがあんな大きく削られるなんて……流石はチャンピオンといった所かしら?
「アーマーガア、『はねやすめ』よ!」
「カァァァァア!!!」
アーマーガアは地面へと降りて翼を畳んで休み始める。
するとみるみるうちに先程受けた傷が塞がっていく。
ドドゲザンは……まだ動けそうにないわね。
やっぱりあのわざはそうとう無茶をして使ってたのでしょうね。
さっきの一回だけでかなりスタミナを消耗しているように見える。
『能力上昇は合計7段階……こうげき2.5倍でつけあがるの威力は160……なんとかいけるかしら?』
そうこう考えているうちによドドゲザンが体勢を立て直したわね。
「ドドゲザン!もう一度です!」
「アーマーガア!『つけあがる』!!」
「ドッゲザァァァァァァアン!!!!!!」
「カァァァァァァアアアアア!!!!」