~テーブルシティ~『東門』
ロトロトロトロト……
『もしもし?レティのスマホロトムで合ってるよな?
オレ、ペパーだぜ!』
「ペパー?どうしたの?こっちは東門から出るところだけど」
『いやー、おまえらがちゃんと旅立ったか心配でよ
さっきいく時にライズのガーグァが軽く暴走してたからな
やっぱりお前らは学校の東っ側から出発したんだな!
そっからだったら岩壁のヌシがいるって言う岩場が近いぜ!』
岩壁っていうくらいだからやっぱり岩タイプだよね……ヴィオ姉のホゲータだと少し厳しそうだけど私のニャオハなら……
『ソイツは岩みてぇに壁に張り付いて獲物をねらってんだと!
ただヌシ探しに夢中になって崖から落ちると大変だ!
そんな時はマップアプリでそらとぶタクシーを呼ぶようにな
岩場が多くて天然の迷路みてぇになってるから
迷わねぇように頑張って探そうぜ!
ヌシ見つけたらヨロシクちゃんな!』
ペパーはそう言い残して通話を切った
「ライズ君は聞いたことある?岩壁のヌシ」
「……岩壁のヌシかは分からんが心当たりならあるぞ?
岩に張り付いて獲物を狙う岩タイプのポケモン
それに合致する特徴を持つやつなら一匹だけいる
種族名は『ガケガニ』
いわ単タイプのポケモンなんだがいかりのこうらっていう特性がやっかいでな
体力が半分以下まで下げられると自身の防御能力が物理特殊の両方とも下がるんだがこうげき、とくこう、すばやさが上がってしまうんだ
ただ、これは逆に言えばトドメを刺すチャンスにもなるから狙い目でもあるな」
ガケガニ……あれ?そういえば……
「ねぇ、たしか食材にもガケガニスティックってあったよね」
「あぁ、アレか?あれはそのガケガニの脱皮した殻のエキスを使ったカニカマだよ
ただあいつの爪を使った料理を出してる所があってな
あれはなかなか絶品だったぞ?」
「カニの爪っ!じゅるり……」
ヴィオ姉……食欲抑えて抑えて……
それにしても……食べられるタイプのポケモンなんだ……
私達はとりあえず近くにある南3番エリアのポケモンセンターを目印に周囲のポケモンをたくさん捕まえながら進んでいってたんだけど……
「あっ!なにあのプリン!凄い光ってる!行ってみよ!」
「あら、ほんとね……ちょっと捕まえたいわね」
「ん?あ、そいつに不用意に近付いたら!?」
ライズ君が何か行ってるけどプリンは可愛いから捕まえておきたい!
「いけ!ニャオハッ!」
「はにゃ!!」
私はニャオハを繰り出して勝負を仕掛けようとするとプリンは私達に気がついて振り向いた
「プリ?プリーーン!!」
するとプリンは突如として結晶に包まれてから全身をクリスタルに変化させて現れる
「嘘ッ!?自力でテラスタルしたの!?しかもあの冠……もしかしてみずタイプなの!?」
「あぁ、あの形状はみずテラスタルだ、光っているやつは自力でテラスタル出来る程エネルギーを蓄えている上に特殊なテラスタイプを持っている
だから不用意に近付くなと言ったんだが遅かったか」
「ますます捕まえたくなってきた!
頑張るよ!ニャオハ!」
「はにゃ!」
タイプ相性ならこっちの方が有利!
なんとかなるはず!
「プリプリプリプリ………プリーーン!!」
プリンの頭部にある噴水のような青い冠が光り輝く
プリンは手で何かを捏ねるような仕草をすると手と手の間に水の波紋のような物が生まれていく
そしてそれを両手を前に出して所謂波○拳のように打ち出す
「避けて!」
「はにゃっ!はにゃ!?」
プリンの『みずのはどう』は直撃こそしなかったものの砕けた石片がニャオハへとぶつかり、ちょっとしたダメージとなる
「ちょっと大丈夫なの!?」
「なんて威力……テラスタルしてるからここまでの力になるんだ……ニャオハ!マジカルリーフ!」
「はぁぁぁにゃぁぁぁあああ!!」
ニャオハから色とりどりの葉っぱが素早く射出され、プリンへと向かっていく
対するプリンは避けようと動くが、プリンの動きに合わせてマジカルリーフは追尾してそのまま直撃してしまう
「プリっ!?プリーーン!?」
プリンは大きく吹き飛ばされてそのまま壁へと激突して落ちてくる
地面に叩きつけられると同時にテラスタルが解除されるがプリンは戦意を失っては居なかった
「嘘ッ!?テラスタルが解除されてもまだ戦えるの!?」
「プリーーン!!」
プリンは可愛く叫ぶとその声が衝撃波となってニャオハを襲う
「はにゃ……はにゃ!!」
ニャオハはなんとか踏ん張って耐えた
「『チャームボイス』だな
だが弱ってるのには違いないボール投げるなら今だぞ!」
「分かった!いけ!モンスターボール!」
私はライズ君の忠告に従いモンスターボールを投げつける
プリンは立ち上がって避けようとしたけどそのまま直撃してボールへと収納される
欲を言えば状態異常を入れてもう少し弱らせたかったけど……思った以上に強いし逃げられるわけにも行かない
一回揺れる
まだまだ油断出来ない……
二回揺れる
あと二回……
三回揺れる
あと少し……お願い……入って!
カチンッ!
「やったぁ!やったよ!ニャオハ!」
「はにゃ!はにゃ!!はにゃ!?」
するとお互い抱き合った状態でいたニャオハが突然青白く光り輝く
「うわっ!?にゃ……ニャオハ!?大丈夫!?」
「落ち着け、進化だ」
ニャオハの手足がどんどん伸びて人のような形へと変化していく、全体的な大きさも成長してどんどん姿形を変えていく……
「ニャローッ!!」
「この子がニャオハの進化……」
私はスマホロトムを取り出して図鑑アプリを起動する
するとそこには『ニャローテ』というポケモンが新しく登録されていた
「ニャローテ……よろしくね!」
「ゴロゴロゴロ……」
私はニャローテの顎下を撫でてあげるとニャローテは嬉しそうに喉を鳴らしている
可愛いなぁ……
「とりあえずあと少しで南3番エリアのポケモンセンターだ
まずはそこまでいくぞ?」
「うん、分かった」
「えぇ……とりあえず次のテラスタルポケモンが居たら私が捕まえるわよ」
「分かった!」
~南3番エリア~『ポケモンセンター』
「ふぅ……到着~~!」
「お前な……いくらもう一匹見つかったからって崖から降りるなよ……戻ってくるのめんどくさかったぞ……」
「仕方ないじゃない……それにそらとぶタクシーっていうのがどういう物なのかも分かったからそれで良いでしょ?」
あの後、崖下にテラスタル出来るノコッチを見つけてヴィオ姉が崖を降りて捕まえにいったのもあってここまで来るのにすごく時間がかかってしまった
ノコッチは毒テラスタルだったんだけど『ポイズンテール』というかなり強力な物理どく技を覚えていて凄く強かった……
結局どうやって戻ろうか悩んだ末にそらとぶタクシーに頼って東門前にまた戻ることになったのだった
すると今度はスマホロトムに電話の着信が入った
ロトロトロトロト
『よう!三人共!
この岩場のどっかに岩壁のヌシがいるらしい
この辺り探してみたんだが全然見つかんねぇんだよ!
まさか高い壁に引っ付いてる……なーんてことはないだろうし!
そんなに深いところにはいねぇはず……
だから探しすぎて崖から落ちんなよ!
わかんなかったらマップアプリでまわりをみてみるのもいいかもな!』
ペパーはそう言い残して通話を切った
あれ?なんで場所分かったのかな?
「とりあえずポケモンセンターで皆回復させて一旦休もっか……」
「賛成ね……ノコッチがやたらと強かったわね……」
「オレはこいつらに餌をやってるよ……気絶したら頼む」
「あぁ……その……無理しないでね?」
やっぱりライズ君のポケモン達は凄く育てるのが大変そうだった……
ライズ「…………(ヽ´ω`)」
ギィギ「ちゅうちゅう♥️」
スクアギル「ずぞぞぞぞぞそ……」