未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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紫の少女と頂上決戦その5

 

 

ヴィオ視点

 

 

~ポケモンリーグ屋上~

 

 

「行くわよ!カイリュー!」

「リュゥゥゥウウウ!」

 

私はクレベースが相手ではあるけどここであえてカイリューを繰り出した。

 

普通に考えればこおりタイプが四倍弱点となるカイリューを出すのはあまり良い出し方ではない。

 

まぁ普通に考えればの話な訳だけど。

 

するとオモダカさんが若干表情を歪める。

 

「ここぞと言う時になかなか厄介なポケモンを……。

どうやらクレベースがもう殆ど体力が残っていないのもバレてるようですね。」

 

そう、いくらクレベースが耐久力が高いとはいえ力持ちマリルリのはらだいこ『アクアブレイク』は本当に受けきれるかどうかギリギリの超パワーとなっていた。

元々これだけの火力を耐えきれるようなポケモンは数少ないからこそどのポケモンがどれくらい耐えるかはある程度覚えていたのだった。

 

まぁ能力変化とかその辺も関わってくるから状況次第で全然変わってくるからあんまり参考にはならないのだけどね。

 

「クレベース!」

「レベェェェエエエ……!!」

「カイリュー!『しんそく』!」

「リュッ!!」

「クレッス!?」

 

カイリューの凄まじい加速を用いた一撃によってクレベースは大きく仰け反ってから倒れていった。

 

やっぱりかなりギリギリで耐えていたみたいね。

 

それにカイリューの特性……『マルチスケイル』を残したままで戦えるメリットはかなり大きい。

 

カイリューは前世では通称600族といわれる種族値合計が600になる伝説や一部のポケモンを除いた一般ポケモンの中では最高クラスの能力の高さを持つポケモンの一匹でありこの『マルチスケイル』という特性が理由で全く読みきれないくらいの数多くの型を生み出していた。

 

こっちの世界では夢特性である『マルチスケイル』はあんまり知られてないせいであまりメジャーとは言えないけどカントー地方のチャンピオンが使うというのもあって一時期乱獲が起こる程の大人気なポケモンでもあったからか前世程では無いにしろ複数の型があってなかなか動きが読みづらいポケモンでもある。

 

特に高火力な上に他の先制技よりも優先度の高い『しんそく』はこっちの世界でもかなりの驚異として知られているし弱点のタイプとなるこおり、いわ、フェアリー、ドラゴンの四タイプをはがねわざとドラゴン技だけで対策が出来てしまうタイプ補完も隙がないポケモンだ。

 

「厄介な……貴女の事ですし特性はおそらく『マルチスケイル』の方ですね?」

「うっわやっぱりバレます?」

「先程のアーマーガアを見せられてしまっては疑いますよ。」

 

夢特性は確かに知らない人が多いが流石に有名なポケモンの夢特性は情報がかなり少ない程度で済んでいるのもあって知ってる人は知ってる程度で済んでいる。

 

『マルチスケイル』は体力が最大の時受けるダメージが半分になるというかなりぶっ壊れた特性であり、これによる圧倒的な耐久が原因で物理型、『りゅうのまい』採用の積みアタッカー型、こだわりハチマキ型、『ほのおのうず』、『はねやすめ』採用のゴツゴツメットorたべのこしを持たせた物理受け型、変わり種だと特殊型や『ねむる』、『ねごと』採用の型と兎に角読めない。

多分オモダカさんは何回かカイリューと戦っているのでしょうね。

 

「ふむ……行きなさい!ミガルーサ!」

「ミガルサァァァアアアア!!」

 

ミガルーサ……この地方特有のポケモンで前世の記憶に目無いポケモンだからあんまり情報がまだ無いのよねえ……ただ確か特性に『きれあじ』があったはずだから予想出来そうな『サイコカッター』や『アクアカッター』なんかの技には注意したいわね。

 

 

…………『みをけずる』?そんなの『しんそく』で落ちるようになるだけだから警戒するだけ無駄よ。

 

「ミガルーサ!『アクアジェット』!」

「ミガァァァァァァア!!!」

 

早速『マルチスケイル』を削りにきた!!

でもその程度は想定済みよ!

 

「カイリュー!『りゅうのまい』で避けて!」

「リュゥゥウウウウ!リュッ!!リュウッ!」

「なっ!?」

 

カイリューは宙を華麗に舞いながらミガルーサの『アクアジェット』をあっさりと避けていく。

 

更にカイリューは舞えば舞う程素早く力強い動きになっていき、余計にミガルーサの攻撃が当たらなくなっていく。

 

まぁ所謂アニポケ戦法ってやつなのだけどこれを仕込むのになかなか苦労したわよ……実際にやらせてみると結構回避出来る技というのはかなり数に限りがある上に先制技を見切れるようになるまでにまた凄い時間がかかってしまったわ。

 

とはいえこれでカイリューのこうげきが上昇してより技の威力が凄まじくなっている。

 

「ミガルーサ!『こおりのキバ』!」

「ガルサァァァアアア!!!」

 

オモダカさんの本命はこっちか!!

ミガルーサはアクアジェットを維持しながら急旋回して『こおりのキバ』を仕掛けにくる。

 

でもこの速度なら!

 

「カイリュー!『しんそく』!」

「リュッ!!」

「ミッ!?ガルサァァァアアア!?!?!?」

 

カイリューの方が圧倒的に速いのよ!!

 

 

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