ヴィオ視点
~ポケモンリーグ屋上~
爆発の煙が晴れた後、フィールドには全身の骨がボロボロになるまでヒビが入ったオストガロアと……。
「キラキラ~~……。」
テラスタルが解除され、地面に倒れ伏しているキラフロルの姿があった。
するとオモダカさんの方から拍手が聞こえてくる。
「想像を優に超える。
キラフロル……良く頑張ってくれました。」
オモダカさんはそう答えながらキラフロルをボールへと戻し、こちらへやってくる。
私もオストガロアの特性によって出てきた骨を全てウルトラホールを通して戻してからオストガロアをボールに戻す。
下に落ちた骨の回収が若干手間だったわね……。
私がオストガロアをボールに戻してからオモダカさんは私の方へと歩み始め、とても嬉しそうに話し始める。
「……素晴らしい力、素晴らしい技の連続でした。
パルデア地方にまた一人偉大なトレーナーが誕生しましたね。
おめでとうございます、新たなチャンピオン……バイオレット。」
すると今度は私の背後にあるエレベーターが開く音がしてそこからまた別の声がかけられる。
「今度こそほんまにおめでとさんやな!」
「っ!チリさん、アオキさん、ハッサク先生、ポピーちゃんも。
というかどっから見てたんですか?」
「んなもんそこの監視カメラからや。
流石にチャンピオン戦やさかいそのバトルを記録しないなんて勿体ないにも程があるやろ。」
あぁ……そういえばチャンピオン戦って基本的に挑戦者側の側の許可があった場合って参考資料に出来るよう公開されるんだったかしら。
「わーい!おねーちゃん!やりましたねー!」
「ありがとう、ポピーちゃん。」
ポピーちゃん……やっばりこの子可愛いわぁ……まさに癒しね。
「……おめでとうございます。」
「ありがとうございます、アオキさん。」
いや、アオキさん……こんな時も表情一つ変えないんですね……。
「あ゛……あ゛っは゛れ゛!!
小生は……猛烈に感動し゛て゛い゛ま゛す゛!!」
「ハ……ハッサク先生!?」
いや、ハッサク先生の涙腺脆すぎやしないかしら?
というかもはやなに言いたいかが何となくでしか伝わらないですよ……。
「うげっ、また泣いとる……。」
にしてもこうしてみるとほんっとこの地方の四天王……キャラ濃すぎやしないかしら?
そして今度はまたオモダカさんが話し始める。
「貴女達ポケモントレーナーはこのパルデア地方の宝物……チャンピオンはその中でもひときわ輝く存在です。
チャンピオン バイオレット、パルデアのトレーナー達をその背中で導いてくださいね。」
「……ッ!!はい!!」
やっぱりこの人の言葉には不思議と引き付けられるような感じがあるわね。
そう言われるとなんだかとても自信が沸いてくるような気がするわ。
「あぁ、それと確か貴女達はアナザーポケモンとの戦いをジムリーダーの方々としてきていましたね。
ならば私達も……と言いたい所なのですがどうも待ちきれない人が待っているようですからね。
また別の機会とさせて頂きましょうか。」
「待ちきれない?」
待って……なんか猛烈に悪寒がしてきたのだけど?
「あ、オモダカさん!一つ相談したいことがあるんですけど良いですか?」
「なんでしょうか、チャンピオン バイオレット?」
「…………私達にエリアゼロの探索……というよりも調査をさせて貰えませんか?」
「「「「っ!?」」」」
すると後ろの四人の空気が一気に代わり始めた。
やっぱりそれほど危険な場所ということなのね。
「ちょ、ちょいまちぃ!なんでエリアゼロの調査なんて危ない真似を!?」
「ふむ……ならせめて最低でも6人……それとネモを加えた人達で向かって貰えませんか?
それも貴女と同等だと思われる強者を集めて。」
っ!?やっぱりそう来たか。
でもそれなら当ては十分にある!
問題はネモだけどオモダカさんの口振りからしてどうせ下で待っていそうね。
「ちょ!?トップ!?
んな子供達ばかりであんな危険な場所行かせるなんて……!?」
「いえ、彼女らなら大丈夫でしょう。
それに実を言うとライズから打診がありましてね。
その条件としても同じものを出させて頂きました。
なんでもアナザーポケモンがこのパルデア地方に幾度となく現れてる原因がその中にあるのだとか。」
「だ、だったら尚更そんな場所に子供達で行かせるわけにはアカンて!
ならウチらからも引率で向かった方がええやろ!」
「ふむ、ならば出立する準備が出来ましたら教えてください。
私達の中で一番時間の空いている者が引率として一緒に向かうことにしましょう。」
…………なんかスッゴくアオキさんが全員から見られてませんか?
なんならアオキさんの顔が更に死んでる気がするんですが……。
アオキさん……ホントに不憫すぎやしませんか?