未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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紅の少女とペパーと謎

 

 

レティ視点

 

 

~コサジの小路 研究所前~

 

 

 

私はヴィオ姉達と別れた後家の近所にあるコサジの小路、そこに建てられた灯台の横の研究所へとやってきていた。

 

「おーい!ペパー!」

 

とりあえずペパーを呼んで研究所を開けて貰おうとするけど……。

 

「あれ?」

 

返事が来ない?聞こえてなかったのかな?

 

とりあえず今度は軽くドアをノックしながらペパーを呼んでみる。

 

「ペパー?いるのー?」

 

しばらく続けてみたけどやっぱり反応は帰ってこない。

もしかしてまだ来てない、もしくは外に出掛けててまだ帰ってきてないのかな?

 

すると後ろから誰がが走ってくるようなドタドタとした足音が聞こえてきた。

 

振り返って確認してみるとペパーがこっちに向かって手を振りながら来てる。

 

というかあんな大きなバックパック背負いながらよく走れるなぁ……。

 

「ぜぇ……ぜぇ……なんだよ二着かよ!」

 

どうやらペパーは今来たばかりだったみたい。

 

そうなると私誰もいないのに場所にあんな呼び掛けてたと思うとちょっと恥ずかしいな……。

 

「大丈夫ペパー?」

「あぁ……大したこと……ねえよ……はぁぁぁあああ。

うっし、呼吸も整った。」

 

復活はっや!?

まぁでも普段からあんなおっきなバックパック背負いながら歩いたり走ったりしてるんならその体力や回復の速さも納得……納得……やっぱり速すぎない?

 

「さて、ココがアイツらの研究所……小せえ頃よく遊びに来てた。

それにしたってオレ達呼びつけて何の用なんだろうな……ってそういやライズとヴィオはどうした?」

 

あ、やっぱり気になるよね。

なんだかんだペパーにはまだ伝えてなかったし私達いつも一緒だったからなぁ。

 

「あ、二人なら今は別行動中。

ライズ君がオモダカさんにパルデアの大穴の調査の許可を交渉中でヴィオ姉がチャンピオンになるためにポケモンリーグに向かってるよ。」 

「おいおい、ライズはともかくとしてヴィオの所応援しに行かなくても良いのかよ?別に数日程度なら余裕で待ってやるってのに……。」

「良いって良いって。

それにヴィオ姉の事については心配してないんだ。

オストガロアがついてるってのもあるんだけど単純なバトルの強さだけならヴィオ姉は私達の中でダントツで強いもん。」

 

それにヴィオ姉がジムバッジを集めてからやたらとバトルに熱を入れてたのは私も気付いてたし……ヴィオ姉なら確実にチャンピオンになれる。

 

「そうなのか?だけどなぁ……。」

「一応大穴で調査するための助っ人を呼びに行ってるのもあるから私達は私達で博士の目的を先に調べようよ。」

「なら良いけどよ……まぁしゃーない、今開ける……。」

 

するとペパーは若干険しい顔をしながら研究所の鍵を取り出して鍵穴に差し込む。

 

やっぱりペパー……両親に対してかなり思うところがあるのかな……。

 

するとペパーが鍵わ回さずにその場で動きを止めて振り返る。

 

「…………天才的なポケモン博士なんだとさ、オレの父ちゃんと母ちゃん。

でも子供のオレにとっては最悪……いっつも仕事ばっかで全然家に帰ってなんて来ねぇし、遊んで貰った記憶もねぇ。

いっつもマフィティフだけがオレのそばにいてくれたんだ。」

 

ペパーはそう呟くとすぐに扉へと向き直して鍵を回し、扉を解錠する。

 

「いきなり悪いな、開いたぜ……行くぞ。」

「うん、博士が私達に何を求めてくるのかを調べないと。」

「おう、ちゃちゃっと終わらせようぜ!」

 

私達二人はゆっくりと研究所の中に脚を踏み入れてく。

するとその中には大量の本に何かの機械、ホワイトボード、ソファーにテーブルやクローゼットなど色々と置かれていたけど……何故か生活感はあるのにすごく殺風景な景色に見えた。

 

部屋の中を見ていると突如としてモニターがいくつもの起動し始め、複数あるモニターのうち中央のモニターからフトゥー博士とオーリム博士が映し出される。

 

『頼みがある。』

『ワタシ達は今パルデアの大穴、エリアゼロの最深部にいる。』

『この場所でずっと特別なポケモンの研究をしているのだ。』

『キミたちには我々の輝かしい研究……その最後の手伝いをしてもらいたい。』

「最後の手伝い……?」

『手伝いに必要なカギがその研究所の何処かにある。』

『そのカギとは……。』

『スカーレットブック。』

『そしてバイオレットブック。』

「っ!ブックってもしかして……これか?」

 

ペパーはそう言ってバックパックに入れていつもひでんスパイスの情報を得るのに使っていた青紫の表紙の本と紅色の表紙の本を取り出す。

 

名前からしてかなりあからさまそうだよね……。

 

『ああ、ペパー……君が持っていたとはな。』

 

すると博士達は表情を少し緩ませて続きを話す。

 

『ならば尚更都合が良い。』

『それらの本を持ってエリアゼロの最深部まで来てくれ。』

『そうすれば宝物のような経験が出来ると約束しよう。』

 

…………やっぱりおかしい。

ずっと違和感があった。

この二人は全くと言って良いほどに声に、言葉に、感情のような物を一切感じない。

なんだろう……なにさわざとらしさというか……機械っぼさを感じる。

どう言うことなんだろう?

 

『ただしエリアゼロは凶暴なポケモンと強固な電脳システムに守られてる。』

 

ん?強固な電脳システム……?

普通開発者である博士二人なら解除するのは容易のはずなのに解除してない……というか私達に解除させたいのかな?

やっぱりおかしい気がする。

 

「……………………。」

『君達だけでは少々手こずる苦難がありそうだ。

他に頼りになりそうな仲間を集めてからで構わない。』

『エリアゼロ、最深部にてキミたちの冒険を待ってるよ。』

 

そう博士達は一方的に告げると画面に移っていた二人は消えていった。

 

…………。

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