レティ視点
~コサジの小路 研究所内~
博士達からの通話が終わるとペパーはかなり複雑そうな顔をしていた。
「エリアゼロ……アソコはヤバい。
マフィティフが怪我したのも大穴の奥……エリアゼロなんだ。」
「え?ってことはペパー入ったことあるの?」
「あぁ、まぁな。
一応アイツらの子供ってもの大きかったんだろうけど。」
あぁ、確かにエリアゼロて研究をしている博士二人の子供となると入る許可が降りたとしても別に不思議ではないのかも?
「正直二度と勘弁って場所だけど……オマエらは行くつもり……なんだよな?」
「うん、ライズ君の件もあるし一体何が起きてるのか私自身も知っておきたいんだ。」
特にパラドックスポケモンのイダイナキバやテツノワダチ……イダイナキバはともかくとしてもテツノワダチは明らかにポケモンとしてはおかしいのにモンスターボールやポケモン図鑑はポケモンとして判定していた。
だけど今の科学技術じゃあんなレベルの自我を持つポケモンを作り出すなんてどう考えても不可能だと思うし……。
パラドックス……前にヴィオ姉が呟いてたタイムパラドックスってやつと関係があるのかな?
「
うっし!オレも行ってやる!
…………父ちゃんと母ちゃんに文句も言いたいしな。」
「ペパー……。」
そっか……そうだよね。
でも問題はエリアゼロのポケモン達がどれだけ強いかだね……少なくともアナザーポケモンが出てくるのは確実な訳だし。
「よし!レティ!表に出ろ!
エリアゼロでもやっていけるかポケモン勝負で力試しだ!
どうせアナザーポケモンが出てくるんだろうからレティはそっちを使ってくれよ?」
「へ!?いきなりどうしたの!?」
「どうしたもこうしたもあるかよ。
ライズの予想通りならどうせエリアゼロの内部はアナザーポケモンやパラドックスポケモンだらけのすげぇカオスな状況になってるんだろ?
ならそれに対する訓練的な意味でも戦っておいた方がいいしオレの腕試しにもなるってもんだ。」
まぁ言われてみればそうだけど……私のポケモン達は今までの戦いで出会った時に比べてだいぶ強くなってるから下手したら参考にならないんじゃ……?
「うーん、わかった。
それに私もちょっと試したいこともあるし。」
「んじゃ決まりだ!とりあえず先に出てるぞー!」
ペパーは一足先に研究所の外に出ていった。
そういえばこの画面に今移ってるのって内容はよくわからないけどエリアゼロ関係の研究データとかだよね?
私はその場でスマホロトムを取り出して近くにあった機械に繋いで画面に映ってるのとかをコピーしておく。
多分ライズ君ならなにかわかるかも知れないし……若干やってることが犯罪っぽくて気は進まないけどやらないよりは良いと思った。
「おーい!レティー!」
「待って!今行く!」
ペパーに急かされたのもあるのでとりあえずコピーが終わってからすぐに研究所の外へと向かっていく。
研究所の外に出るとペパーとマフィティフがすでに待機していた。
マフィティフも見る限り元気そうで良かった。
「よっしゃ!レティ!勝負の準備はいいか!」
ペパーってばかなりやる気出して……ん?
「バウッ!バウッ!ヘッヘッヘッヘッヘッヘ!」
…………マフィティフ病み上がりだよね?なんでそんなやる気に満ち溢れてるの?
「出来てるよ。
でもマフィティフもなんかスッゴい気合い入ってるみたいだけど……その……大丈夫なの?」
「まーオマエが不安な気持ちもわかるけどよ……実際コイツ病み上がりだと思えねぇ程元気ハッスルちゃんでさ、オマエと戦わせろってギャンギャン鳴くんだよ。」
「バウッ!」
「あだっ!?悪かった悪かったって。」
マフィティフが一言余計だとばかりにペパーの手に軽く噛みついた。
でもその後すぐに甘噛みになってたからやっぱり中が良いんだろうなぉ。
「ハハッそーいやもともと勝負が大好きだったんだよな。
…………生徒会長には負けるけど。」
ペパーは若干遠い目をしながら明後日の方を向く。
というかむしろそれに勝ってたら怖いんだけど!?
「まあてなわけで心配ご無用!
スパイスで生まれ変わった新生オレたちの味わい!
たーんとご賞味あれだぜ!」
ペパーは思いっきり自分の量頬を叩いてからかなり好戦的な笑みを浮かべてボールを構える。
私もそれに応じるようにモンスターボールを起動して構える。
「いくぜ!ヨクバリス!」
「ボルンガ!いっくよー!!」
「バリバリッス!」
「ボルァァァァァァァァアアアアアア!!!!!!!」
ヨクバリスか……ってことはあのホシガリス進化したんだ。
「スパイスめぐりで出会ったポケモンオールスターだぜ!そう簡単に勝てるとは思うなよ?」