未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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紅の少女とスパイスの力

 

 

レティ視点

 

 

~コサジの小路~

 

 

ん?んんん?

 

「ねぇ、ペパー……一つ聞いて良い?」

「ん?なんだ?」

「そのヨクバリス……なんかすっごく見覚えがあるような赤いオーラが出てる上になんか周囲の空気が痛いというか辛いんだけど。

まさかとは思うけど……?」

「おう、よく気づいたな!

実はスパイス採る時に根っことか茎をそのまま残して栽培出来るようにしといたんだよ。

葉っぱも少し残しといて正解だったみたいだな。」

 

やっぱり秘伝スパイスの影響だった!?

 

辛いってことは『ひでん・からスパイス』だよね……そうなるとどれだけ強化入ってるか分かったものじゃないなぁ……。

 

「行くよ!ボルンガ!」

「ボルァァァァァァアアアアア!!!」

 

正直一旦様子見で『どろあそび』でも良いんだけどスパイスの影響があるってことは少なくとも攻撃の強さはかなり上がってそうだなぁ……なら!

 

「ボルンガ!」

「ヨクバリス!」

「「『じしん』!!」」

「ボルァァァァァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!」

「バリバリッス!!!」

 

お互いのポケモンの『じしん』がぶつかり合って地面が爆発を起こす。

 

「ボルァァ!?」

「バリバリィ!?」

 

流石にお互いの威力が高すぎたみたいで相殺しきれずにお互いのポケモンに『じしん』がぶつかり合う。

 

ボルンガははがねタイプを持っているから『じしん』は効果が抜群だけどヨクバリスにじめんタイプが無いのと物理攻撃に強いのもあってあまり大きな影響は出ていなさそう。

逆に相手のヨクバリスはタイプ一致の『じしん』なのもあってそれなりに大きなダメージにはなっていそうだけど威力だけでみればお互いに殆ど変わりが無かった。

やっぱり相当強くなってる……。

 

「やっぱり真正面からぶつかり合ってたらこっちが不利だよな……!

ヨクバリス!『タネマシンガン』で牽制を入れろ!」

「ヨクバリッス!!」

「ボルンガ!『アイアンヘッド』を広く発動して突っ込んで!」

「ボルァァァァァァァァアアアアアアアアアア!!!!」

 

ボルンガは額だけでなく顔全体に『アイアンヘッド』を発動してヨクバリスの『タネマシンガン』を次々と弾いていく。

 

流石に鎧だったり『アイアンヘッド』を纏った部分以外の生身の部分に当たればダメージを受けていた。

 

とはいえ生身と言っても分厚い甲殻に覆われている為にそこまで大きいダメージではない。

 

「うげっ!?マジかよ!?」

「ボルボロァァァァァァァアアアアアアア!!!!!!」

「バリッスゥゥゥウウウウウ!?!?」

 

ボルンガの圧倒的な脚力によるダッシュと鎧込みによる重い体重による一撃がヨクバリスに突き刺さって一気に吹き飛ばす。

 

やっぱりボルンガは物理的な強さだけで見れば相当な強さだからかなり頼りになるなぁ。

 

「ヨクバリス!」

「バリバリィィイイ……。」

 

流石にスパイスで強化されてるとは言ってもタイプ一致の『じしん』をある程度軽減されてるとはいえ直撃してる上に『アイアンヘッド』を受ければひとたまりもなかったらしい。

 

「しゃーない、いくぜリククラゲ!」

「クラクラァ!」

 

ペパーは今度はリククラゲを繰り出してくる。

 

だけど例の如くリククラゲも見覚えしかない白いオーラに身を包んでおり、若干空気がしょっぱくなっている。

 

というかさっきの辛いオーラと淡さって涙出そうなんだけど……。

 

「ボルンガ!戻って!」

「ボルアッ!」

 

私は流石に相性が最悪なのもあるのでボルンガを一旦引かせる。

 

リククラゲはくさ・じめんタイプでどっちのタイプでも弱点を突かれる上にボルンガがあまり強くない特殊攻撃がかなり強力なポケモンでもあるから流石に突っ張る気にはなれなかった。

 

「いくよ!レギィ!」

「レギァァァァァアアア!!!」

 

レギィはひこう・ドラゴンタイプだからくさタイプは1/4で受けれるしじめんタイプは無効に出来る。

 

それに攻撃すれば後続のポケモンを圧迫出来るのは大きい。

 

「うっげ!きっついなぁ!

リククラゲ!『きのこのほうし』!!」

「リククラァ!」

 

これは流石に受けたら防げないし絶対に当たりたくない!

 

「レギィ!『ぼうふう』でほうしを巻き上げて!

『ぼうふう』の竜巻に向かって『シューティングスター』!」

「レギァ!セルァァァァァアアアアア!!!!!」

 

レギィは私の指示通りにリククラゲの目の前に『ぼうふう』を発生させて『きのこのほうし』がこちらに来ないように巻き上げる。

 

出来ればリククラゲも巻き込めれば理想だったけど命中させにくい技だからその辺は気にしてたらキリがない。

 

追撃とばかりにレギィの『シューティングスター』によって大量の刃鱗が『ぼうふう』に入り込んで広範囲にばら蒔かれる。

 

流石に普通に使うよりも当たる回数は少なくなっちゃうけどこれで使うことによって特性の方の『じんりん』が確実に入るようになって避けられる心配が殆ど無くなる。

 

「クルァッ!?」

 

すると刃鱗を受けていたリククラゲが動く度に苦しそうにしている。

 

裂傷が入ったみたい……これなら最悪『こうごうせい』みたいな耐久戦術は封じられる。

 

スパイスの力……厄介だなぁ。

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