レティ視点
~コサジの小路~
「ファイアロー、戻って!
いくよ!マスカーニャ!」
「カァァァァニャ!」
「いくぜ!マフィティフ!」
「ばうっ!」
「にゃうっ……。」
っ!マフィティフの鳴き声に軽くマスカーニャがビクッて反応した。
そうなると多分ペパーのマフィティフは『いかく』持ちかな?
っていうか……。
「なにそのオーラ!?」
良く見るとマフィティフには今までとは比較にならないほどのオーラが出ており、そのオーラを観察してみると赤、白、黄色、緑色、ピンクの五色が混ざりあっており、どう見ても復帰後のマフィティフにひでんスパイス全種をマフィティフに食べさせてるとしか思えないようなオーラをはなっていた。
「ばうっ!ばうばうばう!」
明らかにマフィティフは元気が有り余っていてとても病み上がりとは思えないほど元気が有り余りまくっているようだ。
「快気祝いのテラスタルだ!光っとこうぜマフィティフ!」
「ばうっ!!」
ペパーはダメ押しとばかりに更にテラスタルまで使用してマフィティフの全身をクリスタルへと変化させる。
その頭部には悪人の悪い笑みのようなマークをしており、あくタイプのテラスタルとなっていた。
ひでんスパイスの強化と合わさっている為か若干神々しくもあるけど異常な存在感となっている。
それにしても『いかく』でマスカーニャのこうげきが下がった以上普通は下がった方がいいんだけど多分これ後続に出したポケモン相当キッツい攻撃を受けるのが目に見えてるから出したくてもあまり出したくはない。
幸いマスカーニャにはあの技があるから能力ダウンの影響は少ないけどまずテラスタル前にあの技を使っておかないとかな。
「マフィティフ!『ほのおのキバ』だ!ミディアムレアにしてやれ!」
「ばうっ!!」
「マスカーニャ!『じゃれつく』!」
「なぁぁぁご!!」
マフィティフが口に炎を纏って向かってくるのに対してマスカーニャはそのままもっふもふの身体でじゃれに向かう。
しかもマスカーニャは『じゃれつく』を放つ直前に一瞬自信の肉体の色がピンク色に変色していった。
お互いの技が直撃しあってマフィティフもマスカーニャも爆発に巻き込まれて吹き飛ぶ。
本来であればお互いに弱点同士を突き合う形での直撃だったはずなのだが、マスカーニャもマフィティフもピンピンしており、まともなダメージすら入ってい無かった。
「んな!?マスカーニャはくさ・あくタイプだろ!?
何で聞いてねぇんた!?」
これはそれなりに後になって気付いた事なんだけど……私のマスカーニャは他の個体と大きく違う事が一つあり、特性がまず他の個体と最初から違っていた。
特にこの特性を見たヴィオ姉は大きく驚いていて、恐ろしく汎用性が高く型がいくらでも増えるような特性でもあるらしい。
「マスカーニャの特性は『しんりょく』だけじゃないんだよ!
この子の特性は『へんげんじざい』、自分のタイプを自分が最初に使った技と同じタイプへと変化させる。」
「はぁぁぁぁぁあ!?!?!?」
自分のタイプの変化……つまりこのマスカーニャは全てのタイプの技をタイプ一致で撃てるのと同じであり、受ける際のタイプ相性すらまともに信用出来ないということになる。
先程受けた『ほのおのキバ』に関しても実際にはくさタイプではなく、『じゃれつく』と同じフェアリータイプとして受けていた為弱点にならなかったのだ。
そして私は懐からテラスタルオーブを取り出す。
最初からテラスタルを切らなかった理由としてはこの特性はテラスタル後に元のタイプを変更する事が出来なくなってしまうので完全に使い道の無い死に特性になっちゃうからなんだよね。
「マスカーニャ!いっくよー!『テラスタル』!」
私は早速テラスタルオーブを起動して大気中にあるテラスタルのエネルギーをオーブへと貯めていく。
「えい!」
私が投げたテラスタルオーブはマスカーニャの上に行き、マスカーニャの全身がクリスタルへと包まれる。
クリスタルを破って出てきたマスカーニャの頭部にはピンク色のハートマークを模したテラスタルの冠をかぶっていた。
さっきの特性発動で元のタイプをくさ・あくからフェアリータイプにしたので素のタイプとテラスタイプの両方が一致した『じゃれつく』が放てるようになっていた。
勿論ボールに戻したら変化した元のタイプも戻ってしまうけど正直な所あまり関係ない。
何故なら交代する必要性が結構薄いんだよね今の状況……。
「マスカーニャ!『トリックフラワー』!」
「にゃんにゃ!」
マスカーニャは隣に浮いている花をマジックのような感じで消してマフィティフの真上に出現させる。
「やば!?マフィティフ!マスカーニャに『かみくだく』!!」
ペパーはどうやらタイプ一致じゃない他の技よりもタイプ一致とテラスタイプも一致している『あく』技を優先したらしい。
マスカーニャの『トリックフラワー』は必中と確定急所攻撃の為確実に防げないと判断したようだ。
そしてお互いの技が直撃しあい、また爆発が起きたのだった。