未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

233 / 300
少年と双子とX四天王(銀嶺)

 

 

レティ視点

 

~テーブルシティ『中央広場』~

 

 

「ぎ……銀嶺ガムート!?」

「銀嶺?ヴィオ姉知ってるの?」

「えぇ、尋常じゃない体格から繰り出される攻撃は一撃一撃が必殺級な上に見た目通りタフよ。

気を付けなさい。」

 

ロトム図鑑越しで見る限りタイプはこおり・じめんみたいだしそれでタフな上に攻撃も強いとなるとマンムーの上位互換みたいな感じなのかな。

 

「レギィ、出来るだけ距離を離して戦おう。」

「セルァ。」

 

レギィは私の言葉に反応して大きく羽ばたいてガムートの上空を旋回するように滑空する。

 

「甘いよ!ガムート!特性発動しちゃって!」

「パォォォォォォォオオオオオン!!!!」

 

ガムートはネモの合図にあわせてかなり大きな鳴き声で咆哮をあげるとフィールド……いや、テーブルシティ全域に猛吹雪が吹き荒れる。

 

「っ!なに……これ!ただの『ゆきげしき』や『あられ』じゃない!」

「これはガムートの特性『ぎんれい』で発生する『もうふぶき』!

ひこうタイプのポケモンじゃあんまり自由に動けないと思うよ!」

 

っ!よく見るとレギィのすばやさが明らかに下がってる!

しかも苦しそうにしてるってことはダメージまで受けてるんだ!

 

「これは不味いわね……。」

「流石に時間かけてられないかなぁ。

レギィ!『シューティングスター』!」

「ガムート!『シルバーブラスター』で薙ぎ払って!」

「セルァァァァアアアア!!!」

「パォォォォォォォオオオオオン!!!!」

 

レギィは前身の鱗を逆立てて段幕を張るように大量の刃鱗を飛ばすけど『もうふぶき』に阻まれて明らかに威力が下がってる。

 

対するガムートはこの『もうふぶき』を利用するように巨大な鼻で大きく息を吸ってから絶対零度の広範囲ブレスを吐き出した。

 

「セルァァァアア!?!?」

「っ!レギィ!?」

 

ガムートの『シルバーブラスター』はレギィの『シューティングスター』で発車された刃鱗を尽くを吹き飛ばしながらレギィへと直撃していく。

 

幸い刃鱗はなんとかフィールドにばらまく事に成功してはいるけどレギィがさっきの攻撃で吹き飛ばされてたった一撃でひんし寸前のダメージを負っていた。

多分このままだと『もうふぶき』のダメージで長く持たない。

 

私はレギィに目配せであることを伝えながら指示を出す。

 

「レギィ!『しんそく』!」

「セルァァァァアアアア!!!!!」

「さすがにそれは反応しきれない!ガムート!『シルバースタンプ』で全てを粉砕して!!」

「パォォォォォォォオオオオオン!!!!」

 

ガムートが暴走するように暴れまわり周囲を破壊するかの如くその巨大な足で大地を踏み砕き始める。

 

なんてパワー……まるで動く山脈そのもの……。

 

だけどガムートが踏み砕き、周囲の大地を崩壊させてもそこにレギィの姿はない。

 

「居ない!?それに『もうふぶき』のせいで探しにくい!」

 

正直『もうふぶき』でここまで視界が悪くなってて助かった。

 

レギィは一体どこにいるのかと言うと……。

 

「レギィ!今だよ!」

「レギァァァァァァアアアアアア!!!!!!」

 

レギィが咆哮をあげると流星群の如く次々と降り注ぐ大量の刃鱗と共にレギィが『もうふぶき』を切り裂きながら急降下キックをしながら降りてくる。

 

「上!だとしても負けてあげないよ!!

ガムート!『グレイシアクレーター』ァァァァァァアアアア!!!」

「パォォォォォォォオオオオオン!!!!」

 

ガムートが一声吠えると同時に前足を大きく上げてから地面を踏み砕いき、ひび割れた地面にその巨大で強靭な鼻を突き刺して更に地面に入ったヒビを大きくしていく。

 

「ォォォォォォォォオオオオオオオ!!!!」

 

ガムートが更に唸り声をあげると同時に鼻を上半身ごと上げ始め、その鼻が突き刺さった地面は岩盤ごと持ち上げられてガムートの巨体よりも大きな岩塊を振りかざした。

 

尋常じゃない質量の岩塊はレギィへと投げ飛ばされ、レギィは迎え撃つように大量の刃鱗と共にその鋭い鉤爪による蹴りをぶつける。

 

流石に急降下キックだけだとあの巨大すぎる岩塊を粉砕するには威力があまりにも足りない。

 

でも高さを稼いでからの蹴りなのもあってぶつかった際に岩塊に大きなヒビが入っていてそれに追撃として尋常じゃない量の刃鱗が次々と岩塊へと突き刺さり、削り続けていく。

 

「ギィィィィィィィィアアアアアアアアア!!!!!!」

 

レギィの刃鱗が更に次々と岩塊に突き刺さり、外れた刃鱗はどんどんガムートの元へと向かっていく。

 

「パ………ォォォォォォォォオオオオオオオン!!!!」

 

だけどガムートの分厚すぎる甲殻と毛皮に阻まれてあまり大きなダメージにはなってない。

だけど切り裂かれた事によって次々とガムートに裂傷の傷が蓄積されていく。

 

「ギ………ギギ……レギァァァァァァアアアアアア!?!?」

 

だけどレギィは『もうふぶき』の蓄積されるダメージに限界が来たみたいで岩塊を貫いた所でレギィは力尽きてしまった。

 

相性があまりにも悪かったけど最低限の仕事としてなんとか刃鱗をばら蒔いて裂傷を入れられたのはよかったけど……殆どダメージを入れられなかった。

 

…………正直かなりヤバイかも。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。