レティ視点
~テーブルシティ『中央広場』~
「ボルンガ!お願い!」
「ボルァァァァァァァアアアア!!!!」
私はレギィの次にボルンガを繰り出し、出てきたボルンガは勢いよく頭を振りかぶって地面へとぶつけて威嚇している。
だけとその動きに妙な違和感を感じた。
「ボルンガ、動きにくさとかない?」
「ボル?ボルァア。」
ボルンガは首をかしげてから横に振っている。
つまりレギィのようにすばやさに対する影響が出てないってこと?
この『もうふぶき』も悪影響を与えるには何か条件があるのかな?
「ボルンガ!『アイアンヘッド』!!」
「ボルァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
ボルンガは額の兜部分に全身から集めたはがねタイプのエネルギーを集中して頭を地面へと叩きつけ、『もうふぶき』によって積もった雪をまるでブルドーザーの如く地面を抉りながら突進していく。
あの雪だけでも結構な重量のはずなのに相変わらず物凄い馬力だ。
「ガムート!『シルバーキャノン』で足止め!」
「パォォォォォォォオオオオオン!!!!」
ガムートは地面の雪を吸い込んで巨大な塊を作り出してから小さく圧縮して雪……いや、氷の砲弾を作り出した。
すると……。
「拡散!」
「ォォォォォォォォオオオオオオオ!!!!」
ネモの指示を受けた途端にそれを鼻で叩き壊していくつもの破片にしてボルンガへとぶつけていく。
流石に鎧の部分に当たった物については殆どダメージを受けてないけど鎧が覆ってない所にはボルンガが思わず顔を歪める程のダメージが入っていた。
しかもしれっとボルンガの足元にいくつもの尖った氷塊が置かれていて下手したら踏んでダメージを負ってしまう。
「ボルンガ!踏みそうなのは蹴り壊して!」
「ボルァァァァァァァァアアアアアアアア!!!」
私の指示を聞いたボルンガはギリギリ氷塊を踏まない程度の位置に踏み込む位置に調整しては移動すると同時に氷塊をその自慢の馬力を利用して蹴り壊していく。
実は前にライズ君が気付いたボルンガの意外な弱点として『ステルスロック』のような相手にダメージを負わせるタイプの設置技がある場合鎧のない足の裏で踏み抜いてかなり重い体重も相まって深く突き刺さってしまうんじゃないかという疑問から対策を事前に立てていた。
確かにボルンガの鎧はとても頑丈で生半可な攻撃は通さないけど逆に甲殻の部分はあくまでもそこそこ程度で腹部に至っては分厚い皮があるとはいえ守りが薄い。
こういう部分に攻撃をされる可能性を考えていくつか対策が必要だと気付けたのは今からしてみればかなり大きかったんじゃないだろうか?
「対策済み!?それなら!
ガムート!『シルバーブラスター』で押し返して!!」
「パォォォォォォォオオオオオン!!!!」
ガムートが『もうふぶき』の影響を受けて凄まじい威力となっているブレスを吐き出してボルンガへとぶつけてくる。
流石にこのレベルの威力ともなるとボルンガと言えど脚が止まってしまって踏ん張るのが精一杯になってくる。
とはいえボルンガの頭部は鎧に加えてそれよりも堅い堅牢な頭殻に覆われていて殆どダメージが入っていない。
「ぶっつけ本番も良いところだけどやってみる価値はあるかな……。」
私は合流する前に戦ったペパーとのバトルを思い出す。
「ボルンガ!追加で『もろはのずつき』!!」
「ッ!ボルァァァァァァァァアアアアアアアア!!!」
ボルンガも私の伝えたい事が分かったのか『アイアンヘッド』を解除せずにその額にいわタイプのエネルギーを集中して自傷すら覚悟で無理矢理馬力を上昇させていく。
『ボル………ボロァァァァァァァァアアアアアアア!!!!!!!!』
「パ、パォォォォォォォオオオオオン!?!?!?!?」
「っ!?複合技!凄いや凄いや!」
ボルンガは二種類の技を複合させた事でガムートの『シルバーブラスター』の威力を無理矢理突破してガムートへと直撃させる。
弱点であるはがねタイプのタイプ一致技である『アイアンヘッド』を『もろはのずつき』によるブーストを行ったお陰でガムートの高い耐久力を大きく削ることに成功する。
「ガムート!『グレイシアクレーター』!!」
「ォォォォォォォォオオオオオオオ!!!!」
まずっ!?さっきレギィにやった奴!?
「ボルンガ!『りゅうのまい』!」
「ボルァァァァァァァァアアアアアアアアアアア!!!!」
私は迎え撃つために『りゅうのまい』でボルンガの高い馬力を更に強化する。
「パォォォォォォォオオオオオン!!!!」
ガムートが咆哮と共に巨大な氷塊……いや、氷山が投げられてくる。
「ボルンガ!いっけぇぇぇぇぇぇぇえええええ!!!!」
「ッッッッッ!!!ボルァァァァァァァァアアアアアアア!!!!」
ボルンガは頭殻に空いている穴から蒸気を一気に噴出させて氷塊を迎え撃つ。
ボルンガは少しずつ氷塊を持ち上げ始めている。
「打ち返しちゃぇぇぇぇぇええええええ!!!!!」
「ボルァァァァァァァァアアアアアアアアアアア!!!!!」
ボルンガは氷山を頭部で弾き返してガムートへと直撃させる。
「パォォォォォォォオオオオオン!?!?!?!?」
「ガムート!?」
打ち返された氷山に押し潰されたガムートは目を回している。
戦闘不能になっている……これでようやく一匹目か。
これきっついなぁ……。
銀嶺ガムートの特性
『ぎんれい』
天気を5ターンの間強制的に天候を『もうふぶき』に変更する。
戦闘中一度しか発動しないが天候の変化を受け付けない(なおエアロックやノーてんきは普通に効果ありで道具による天候ターン延長も効果なし)
『もうふぶき』
・ひこうタイプや特性『ふゆう』等の浮いているポケモンのすばやさを一段階下げる。
・こおりタイプの技の威力を1.5倍
・こおりタイプのポケモンのぼうぎょ1.5倍
・こおりタイプ以外のポケモンにターン終了時に最大HPの1/16のダメージを与え、回避率と命中率を0.8倍にする。
『シルバーキャノン』
こおり 物理 威力80 命中100
単体攻撃、急所に当たりやすく能力変化を無視する。
『シルバーブラスター』
こおり 物理 威力100 命中-
必中全体攻撃
『シルバースタンプ』
こおり 物理 威力25 命中90
全体に2~5回の連続攻撃複数の相手に同時に攻撃が出来る。
『グレイシアクレーター』
こおり 物理 威力150 命中-
必中、タイプ相性不利を無視して等倍でダメージ与える事が出来る
1ターン動けなくなる……がネモの特殊な訓練により何故か最小限の隙を見せる程度になっている