ヴィオ視点
~テーブルシティ『中央広場』~
…………どうするかな。
正直私の取れる手段としたら通常ポケモンによるメタか『ダルシム』、『シュニン』、『オストガロア』による正面突破かの二択なのよね。
ただこのルールでわざわざトップメタのポケモン使っちゃうとそれはそれで私としても不完全燃焼なのよね。
ただ安直に『シュニン』を切ってしまうとこのパターンならほぼ確実に裏に居そうな天眼とか『せいなるつるぎ』とかそういう類いの攻撃持っててもおかしくない『燼滅刃』とかにしばかれそうなのよね。
そうなると必然的に『ダルシム』か『オストガロア』になってくるんだけど『ダルシム』は『天眼』との相性が最悪だからなぁ……やっばりこの子しかいないか……。
「ごめんヴィオ姉、ライズ君……一匹しか倒せなかった。」
「こればかりは相性だから仕方ないわ。
それに二匹目が出てきたお陰で少なくとも後2匹は何が出るか大体予想できたわ。」
ただ問題は残りの二匹……正直物凄く嫌な予感しかしていない。
「いくわよ!オストガロア!」
「オルロロロロロロロロッ!!!!」
私はここで私の手持ちの中でも一番の実力を持つオストガロアを繰り出す。
後続を考えるとどうしてもオストガロアしか無かったのよね。
「オロロロロァァァァァァアアアアア!!!!」
オストガロアは即座に特性を発動させてウルトラホールを発生させてオストガロアの巣とこの中央広場のバトルフィールドを大量のモンスター達の骨で埋め尽くす。
そしてオストガロアの巣から雪崩れてきた大量の骨はライゼクスの発生させた電磁力フィールド……仮に『パルスフィールド』と呼ぶけどそれを意図も容易く塗りつぶしていき、下にオストガロアの分泌する粘液が流れ、『パルスフィールド』を完全に機能停止にさせた。
どうやらオストガロアの骨はフィールド効果の扱いで他のフィールド効果を書き換える事も容易らしい。
如何に古龍クラスの力を持つ二つ名とはいえやはり力の差は明確にあるらしい。
「っ!?『パルスフィールド』が書き換えられた!?」
あ、あの特殊な電磁力を持った『エレキフィールド』の正式名称は『パルスフィールド』であってたのね……。
オストガロアは驚愕している様子のネモとライゼクスを他所に骨の海に二本の触腕を沈めて漁り始める。
今回掘り出したのは……ラギアクルスとウラガンキン?
ウラガンキンの顎殻は分かるのだけどラギアクルスの背電殻なんて一体何に……あぁ、そういうことね。
「意趣返しって訳ね。
経験から来る判断なのかしら……暴食の古龍というだけあって戦闘経験はやっぱり圧倒的なのね。」
オストガロアは生態の関係上かなりの数のモンスターを喰らう必要がある。
なんなら幼体とはいえナバルデウスですら補食対象にするのだからこのモンスターの食欲とそれに伴う戦闘経験は恐ろしい物があるわ。
幸いご飯に関してはポケモンセンターが販売しているカビゴンみたいな大食いのポケモン用の超高カロリーポケモンフーズでどうにかなったからほんっっっきで助かったのよね……。
「ッ!ライゼクス!『ライトニングブレード』!」
「ライザァァァァァアアアアアア!!!」
ライゼクスは頭部のトサカ部分を大きく震わせて黄緑色の電撃を大量に集中して電撃の剣にする。
流石にあのレベルで収束していて形まで固定しているとなると"あの手"は使えそうにないしここは素直に妨害に出た方が良いわね。
「オストガロア、『じしん』で骨をぶっ飛ばして妨害!」
「オルロロロロロロロロッ!!!!」
オストガロアはウラガンキンの顎殻を装着した方の触腕を大きく上げてから鞭のようにしならせて骨の海に叩きつける。
その衝撃は凄まじい威力となっており、叩きつけた瞬間に多数の骨が砕ける音と共に砕け散った骨が散弾の如く大量にライゼクスへと向かって飛び出していく。
しかも砕けた骨は一つ一つが尖った部分が何処かしらに存在しているために翼膜の薄いライゼクスで受けるのは確実に不味いだろう。
「ライゼクス!『サンダーパルス』!」
ライゼクスは尻尾を地面へと突き刺して一瞬青白い色になりながら凄まじい電撃を流し込むと小規模ではあるがさっきの『パルスフィールド』がさらに強力な磁場を得たような放電を発生させる。
なんて磁力してるんだか……殆ど金属製品は身に付けてないというのに吸い寄せられるし骨の海に沈んでいた骨やさっきの『じしん』で飛び交った骨までも吸い寄せられている。
吸い寄せられた後ライゼクスは当たる寸前のタイミングで行動を中断して回避していた。
まだ青電主たる所以をまだ見せてないからもっと気を引き締めないと……。
それにしてもネモってばこいつらどうやって捕まえたんだか……もはや呆れを、通りこして笑えてくるわね……