ライズ視点
~テーブルシティ『中央広場』~
「ァァァァアアアアアアアアアアクッ!!!!」
「ヴァ……ヴァァァァァァァァァァアアアアアアアアアア!!!!!!」
「耐えろ!グラビモォォォォォォォォォス!!!!」
グラビモスは全身を覆い尽くす程のとんでもないブレスを直撃する。
しばらくバルファルクのブレス照射が止むとようやくグラビモスの姿が見え始める。
全身が黒く焼け焦げており、一見瀕死どころか致命傷のようにも見える。
だが俺はこのような状態になったグラビモスを何度か見たことがある。
「目覚めろ!グラビモス!」
「…………ッ!!!ヴァァァァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!!」
グラビモスは瞑っていた瞳を開いて黒く焦げた全身の甲殻にヒビが入り、その中から脱皮のようにまっさらな状態のグラビモスが現れた。
『カチコチボディ』が間に合わなかったらかなり危なかったな……半減でこれか。
「グラビモスになってから定期的に自爆したりして廃熱してたから黒焦げ程度なら何ともないってのがとんでもないわね……。」
「たまーに私たちも巻き込まれちゃって大変だったよねぇ。」
俺の場合はすぐ近くで面倒を見てたからほぼ全部巻き込まれてるんだがな……。
一応廃熱だけなら『マグマライザー』でも可能なはずなんだがこいつは何故か毎回自爆をしてくんだよなぁ……。
しかも自爆した後はすごくスッキリとした顔だし。
「うっわぁ……アレ直撃で耐えられるなんて思わなかったなぁ……。
でもまだまだバトルが一杯楽しめそう!!」
「このバトルジャンキーめ……。
とはいえ消耗が激しすぎるか……グラビモス、『はねやすめ』。」
「へ?」
「ヴァァァァァアアア……。」
ネモの呆けたような声をよそにグラビモスはその場に座り込み、翼をその場に下ろすとみるみる内にグラビモスの傷が再生していく。
元々グラビモスはバサルモスだった頃から耐久力が売りのポケモンだったからな。
回復技くらいはさすがに覚えさせてる。
特に『カチコチボディ』の能力強化も相まって時間が立てば立つ程その耐久力は化物クラスになってくる。
ただ一撃必殺だとか能力強化を積みきる前に速攻を仕掛けられたりとか『せいなるつるぎ』みたいな能力変化無視する技を連発されると流石に洒落にならない。
やっぱりどうしても相性の問題は出てくる。
「さすがにあれ使うしかないかぁ……バルファルク!」
「ッ!キュォォォォォォォォオオオオオオオオ!!!!」
「ぐぅぅっ!?うぉあ!?」
「あべしっ!?」
バルファルクはネモの声に反応して何を意図したのかを瞬時に理解したのか翼の噴射口に先程のブレス程では無いにしろエネルギーを溜めて遥か上空へと飛んでいく。
ただ飛ぶ際に翼からブレスを吐き出して飛んでいるせいか地上を離れる際に凄まじい風圧が俺とネモを襲っていく。
ネモは相変わらずのバトルジャンキーでバトルに関わることならスタミナが馬鹿みたいに増えるが相変わらず力は無いようであっさりと後ろに吹き飛ばされていた。
俺は俺で軽く尻餅をつく程度で済んだがグラビモスすら若干怯んでいる様子から相当な強さの衝撃が起こったらしい。
それにしても……ネモって多分このポケモンを手に入れたの最近だよな?
あんなポケモンならば流石に噂も聞こえてくるが話題になりやすいあいつからその手の噂が全く無かった。
おそらくは捕まえたのは1~2週間くらい前だろう。
…………なんでそれだけの時間で既に意志疎通が熟練の域にまで達してるの?
というかヴィオのやつ暴走状態の異常個体って言ってたよな……深く考えるのは止そう、流石に怖いわ。
とりあえずネモの件に関してをスルーした俺は懐のテラスタルオーブを取り出した。
「さすが姿が見えなくなって紅い軌跡しかわからない程高度を取られたんじゃ嫌な予感しかしないからな。
グラビモス!テラスタル!」
俺はいい加減温存していたテラスタルオーブを取り出してグラビモスをテラスタルさせる。
これによりグラビモスは全身をクリスタルのような輝きを持ち、その頭部には白い龍を模したなぞの冠が付いていた。
「いっくよー!バルファルク!『しゅうげき』!」
空中で旋回していたバルファルクがさらに加速していく。
「グラビモス!『マグマライザー』準備!」
「ッ!!!」
グラビモスは全身の熱エネルギーに加えて先程の『
グラビモスは口ではなく火山のように盛り上がった背中に熱エネルギーを収束していく。
そしてバルファルクが降りて……いや、墜ちてくる。
っ!?速すぎる!?
「グラビモス!」
「ヴァァァァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!」
グラビモスの背中から『マグマライザー』が噴火のように吹き出し、バルファルクへとぶつかってつばぜり合いになる。
「グラビモス!!」
「バルファルク!!」
「「押しきれぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!!」」
「ヴァァァァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!」
「キュォォォォォォォォオオオオオオオオオ!!!!!」