未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と謎の声

 

 

 

ライズ視点

 

 

~テーブルシティ『中央広場』~

 

 

「キュォォォォォオオオオオオ!!!!!」

「ヴァ……ヴァァア!!ヴァァァァァァァァアアアアアア!!!」

 

クソ!これでも押されるのか!

あれだけの高度からの急加速と急降下、さすがにあれだけの力が加わった突撃を受けるのは不味すぎる。

せめて受けきれないにしろ極限まで勢いを削がないと!

 

「グラビモス!もっと収束させるんだ!」

「ヴァ……ヴァァァァァァァァアアアアアア!!!!!」

 

グラビモスの『マグマライザー』を通常よりも収束させて放つことによってよりバルファルクの落下速度を落とすことには成功したがやはりまだ競り負けている。

 

「ヴァァァァァァァァアアアアアア!!!!!」

「キュォォォォォオオオオオオ!!!!!」

 

バルファルクはこうしている間にもどんどんグラビモスとの距離をどんどん詰められている。

 

それに加えてグラビモスのブレスは元々体内の熱を廃熱するのが目的の行為であってそこまで長続きするものではない。

 

どこまで耐えられるか……なにか……なにか他には無いのか?

 

俺は空回りする思考を繰り返しているとその時不思議な声が聞こえてきた。

 

『フフフフッ!特別だよ?』

「ッ!!」

 

今の声は一体!?

 

だが周囲を見渡しても特にその声に気付いたり疑問に思っているような人は見当たらない。

 

俺だけに聞こえた声?

 

するとグラビモスの頭部に付いている白いドラゴンテラスタルの冠が光を放つ。

 

「ッッ!!!!ヴァァァァァァァァアアアアアア!!!!!!」

 

すると一気にグラビモスの放つブレスの威力が跳ね上がり、少しずつではあるがバルファルクを押し返し始める。

 

するとなにか脳裏にある光景が浮かび上がる。

 

「あぐっ!?」

 

頭が……痛い。

 

これは……花畑?それに……白い……服も髪も肌も白くて紅い瞳の少女?

 

『ずっと……ずっと待っているから。』

 

待っている……?何を……?いや、俺を?

 

『例え私を忘れても……ずっと……見守っ……て……。』

 

脳裏に浮かんだ光景は途中から途切れ途切れになってしまい、最終的に何も浮かばなくなっていった。

 

今のは……俺がfallとしてアローラに落ちる前の記憶?

 

だがあの花畑は一体……。

 

「ヴァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 

っ!バトルに集中しなければ!

 

「グラビモス!そのままバルファルクを飲み込め!!」

「ヴァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

「キュッ!?キュ………ォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオ!?!?!?」

 

グラビモスの冠がさらに光輝き、威力を跳ねあげた『マグマライザー』はバルファルクを完全に飲み込んで大爆発を引き起こす。

 

「なっ!?バルファルク!?」

 

バルファルクは爆発のあった地点から力尽きたように落下してくる。

 

だが途中で目覚めたのか瞬時に翼にブレスを噴射して滑空することで地面と激突するのを回避する。

 

「フゥ……フゥ……フゥ……。」

 

バルファルクは見るからに呼吸が荒くなっており、全身に焼け焦げたような『やけど』痕があり、そこからたまに火が見えている。

 

どうやら『やけど』状態を引いたらしいが特殊攻撃がメインのこのポケモン相手ではあまり効果は無さそうだな。

 

「キュォォォォォオオオオオオ!!!!!!!!」

 

バルファルクは怒りを露にするように大きく咆哮をあげる。

 

「よく耐えたよバルファルク!

お返しの『りゅうせん(龍閃)』!!」

「キュォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!」

「グラビモス!『マグマライザー』で押し返……!」

 

俺はバルファルクを相手に先程のように『マグマライザー』で押し返すように指示を出そうとするがある事に気付く。

グラビモスの口部があまりの熱量に耐えきれておらず赤熱化するどころか変形してしまっていた。

 

幸い岩の部分の為に削って整形して岩を食べさせていれば治るがこれ以上負担をかける訳には流石にいかない。

 

「『カチコチボディ』で耐えろ!!」

「ヴァァ!!」

 

そしてまたバルファルクの極太のブレスとそれによる爆発の連続攻撃にグラビモスは飲み込まれるが耐えきる。

 

背中から放つ方の『マグマライザー』ならなんとか撃てそうだが射線が通らない。

 

どうすれば……。

 

するとまた頭に痛みが走り、先程の謎の声が聞こえてくる。

 

『君にこの子が持つ可能性の一部を見せてあげる。』

 

っ!!

 

か……体が……動かない!?

口が……勝手に動く!?

 

「グラビモス……『スーパーノヴァ』。」

「ッ!?!?!?ヴァ……ヴァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!!」

「嘘ッ!?五つ目の技!?今習得したの!?

バルファルク!!」

 

グラビモスは一瞬固まったように動かなかったがすぐに身体から粉塵を出してバルファルクに届く距離まで翼を使って撒き散らして自分を中心とした特大の大爆発を引き起こした。

 

「ヴァ……ヴァァァァァア……。」

「ギュォォォォオオ……。」

 

大爆発に巻き込まれたバルファルクとグラビモスはお互いに同時に倒れ、グラビモスはテラスタルが解除される。

 

両者戦闘不能だ。

 

『この可能性をどう活用するかは君に任せるよ。

 

だから早く私に会いに来てね……の……穴で……ってる……ら。』

 

うぐっ……一体……これはなんなんだ?

 




テラスタイプ『ルーツ』

ほのお、みず、でんき、こおり、ドラゴンの五つタイプの威力を上昇させる。

攻撃を受ける際にこの五つのタイプのうち一番相性の良いタイプでそのターンを受ける。(ダブルだとそのターン以内ならば二回目以降の攻撃ではタイプ変化は起きない。)

ミラルーツに全ての五感情報を共有される場合がある。
例えば撫でられt(拳
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