ライズ視点
~テーブルシティ『中央広場』~
「ネクロム、まずは様子見だ。
『コスモパワー』!」
「クロロロロロロッ!」
まずはネクロムのぼうぎょ及びとくぼうの二種類を同時に上昇させて生存能力を高くする。
流石にあの巨体にヤバそうな武器……まともに受けたらネクロムでも結構洒落にならなそうだ。
「アトラル・カ!『ミサイルばり』!」
『ミサイルばり』?
なぜそんな技を採用……ん?いやまさか?
嫌な予感がした俺はアトラル・カのバリスタ部分を見る。
するとアトラル・ネセトに取り付けられたいくつものバリスタの部分に巻き付いた糸が動き、バリスタの標準が全てネクロムへと向いた。
「ネクロム!バリスタが来るぞ!『フォトンゲイザー』で相殺するんだ!」
「シカリッ!」
「ーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
アトラル・ネセトのバリスタから大量の矢が射出される。
一つ一つが虫タイプのエネルギーで構成された矢であり、バリスタから発射されるだけあってその大きさも槍のように大きい。
だがネクロムはそんな槍の雨を全身を光輝かせて攻撃性を持ったレーザーを大量に放出する。
「クソッ!一撃の威力は上回っていても手数が違いすぎる!」
アトラル・ネセトから発射される『ミサイルばり』は他のポケモンが放つそれと比べて量があまりにも桁違い過ぎる。
ただ威力よりも量を重視しているのか『フォトンゲイザー』による光のレーザーが近くを通り抜けるだけのその余波で『ミサイルばり』は相殺されていた。
だが流石に全てを防ぐことを叶わずかなりの数の攻撃をネクロムは受けてしまう。
対するアトラル・ネセトには通り抜けた『フォトンゲイザー』がそのまま全て直撃しており、四足歩行型のドラゴンを模した巣に用いられた装甲や建材が砕け、歪み、糸がいくつか千切れてはいたがそこまでのダメージとなっては居なかった。
「装甲がやたら硬い……アナザーポケモン達からの街の防衛を担っていただろう砦から用いられたからか?
だとしたら向こうの世界はどれだけ殺伐としてるんだ……。」
「ライズ、多分この個体のアトラル・カが巣の建材として取り込んだのは超大型古龍迎撃用の砦の残骸だと思うわ。
バリスタはともかくあの巨大な砲身を持つ大砲……巨龍砲がある場所は限られてるわ!」
巨龍砲……文字通り巨大な龍を撃退又は討伐する為の兵器ってとこか。
「やるねぇ!じゃあこれは防げる?『スレッドブラスター』!!!」
すると今度はアトラル・ネセトの口?部分から大量の糸が方向にも向けてかなり凄まじい勢いで飛んでくる。
しかもまるでレーザーかと見間違いそうな程にまっすぐにいくつもの糸が合わさってとばされていた。
あれは食らったら絶対にダメージと一緒に身動きを封じられかねないな。
「ネクロム!全力でアトラル・カの背後に向かえ!」
「っ!ライズ!それは悪手よ!」
「シカリッ!?」
「嘘ッ!?背中からも!?」
っ!?ヴィオが咄嗟に気付かなかったらかなり危なかった……。
そうか、あのアトラル・ネセトはあくまでも龍を模した巣だ。
生物じゃない以上糸が口以外から飛んできたとしても全くおかしくないわけか。
攻撃はなんとか避けられたがまた使われると厄介だな。
「ネクロム!『フォトンゲイザー』で少しずつでも糸を切断していくんだ!
あの巨大を糸で支えてるんならその部分を壊せば勝手にバラバラになるばずだ!」
「シカリッ!」
早速ネクロムはお返しとばかりに大量の光のレーザーをアトラル・カに向けて放つ。
アトラル・ネセトはやはり大きすぎるのもあって回避には向いてないようだ。
「アトラル・カ!『たいほう』!」
「ーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
だがネモの指示によりアトラル・カは全身に取り付けられた武装のうち大砲を稼働させて発射してくる。
段幕は薄いが先程の『ミサイルばり』に比べると威力が桁違いで、『フォトンゲイザー』にあたった玉が大爆発を起こして煙を発生させてしまい。『フォトンゲイザー』の光を霧散させてしまう。
煙とその爆発によって発生した塵が原因で『フォトンゲイザー』の光が煙の中で乱反射してしまったようだ。
『フォトンゲイザー』はあくまでも光をサイコパワーで無理矢理操って使う技である以上光を散らす手段があったり鏡のような光を反射する物を使われたりすると攻撃が通らないことがある。
ネモ……相変わらず勘だけは凄まじく鋭いな……。
「ネクロム、もう一度『コスモパワー』。」
「シカリッ!」
俺は今のうちに更に耐久力を上げておく。
これは流石に被弾覚悟で挑まないと厳しそうだな。
さて、どうやって切り崩すべきか。