未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とパルデアの大穴

 

 

ヴィオ視点

 

 

 

~パルデアの大穴前~

 

 

 

ネモとのバトルを終えて二日程した後ペパーから連絡が来た私達はパルデアの大穴に来ていた。

 

ただもちろん大穴への道自体は扉が閉まっているので元々話を通していた通り引率として四天王が一人ついてくことになったのだけど……。

 

「あの……その……お疲れ様です。」

「いえ……。」

 

案の定アオキさんだった……くたびれたアオキさんの様子に私達は思わず敬語になってしまった……。

不憫な……。

 

「おーうい!コッチだコッチ!」

「あっ!ペパー!ひさしぶりー!」

 

大穴へと続く門へと到着するとそこにはすでにペパーが先に到着しており、私達を待っていた。

 

門の目の前到着した私達は早速アオキさんに鍵を開けて貰う。

 

「…………これで開きました。

大穴の外はまだ比較的安全ですがジバコイルやガブリアスなんかがこの大穴周辺を縄張りにしているのでご注意を。」

「あ、それなら私達がこの前……。」

「そういえばちょうど捕まえてたわね。」

「…………そうでしたか。」

「なんかすみません、アオキさん。」

「いえ……。」

 

早速私達は門の向こうへと進み、短い空洞を抜けるとその先には開けた場所と大穴、そして崖に建築されたいかにも科学ラボ的な見た目をした施設だった。

 

「アレがゼロゲートだ。

パルデアの大穴ん中……エリアゼロを観測する施設。

ゼロゲートの中から大穴に降りんだ。」

 

するとペパーひふと思い出したかのように私達へと視線を向ける。

 

「そーいやオマエらが連れてるアイツラ……ミライドンとコライドンってエリアゼロが生まれた場所?なんだとさ。

もしかすっと故郷に帰れるのを嬉しかったりしてな。

……ま、どうでもいいけどよ。」

 

…………どうでしょうね。

私達が最初にこの子達を発見した時は凄く衰弱して弱っていた様子だった。

それにエリアゼロに向かうと伝えてからなんだかこの子達は怯えたような反応を時折見せていたのよね。

 

一体何があったのかしら?

 

そんな事を考えていると早速後ろから何やらドタドタと大型のポケモンが走ってくる音が聞こえてくる。

 

タイミング的に考えても正直嫌な予感しかしないわね……。

 

「キュォォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!」

「あばばばばばばばばばばばばばば!?!?」

「ごめーん!みんなー!遅れちゃったー!」

 

うん、とりあえず色々とツッコミをさせて貰いたいのだけど……なぜわざわざ鏖魔に乗ってきたのよ!?

というかボタンがめっちゃ振り回されてるんだけど大丈夫よね!?

 

「ディアブロス!ストーーープッ!!」

「キュォォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!?!?」

「あっ。」

「「「「ちょっ!?」」」」

 

ヴィオの声に反応して鏖魔ディアブロスが急停止すると全身を振り払うように軽く旋回させる。

 

多分急に止まれないから横に体を反らしたんでしょうけどあまりの勢いに必死になって捕まってたボタンが吹き飛ばされ……あら?この方向ってライズの……。

 

「ふぎゅっ!?」

「ひゃん!?」

 

あ、やっぱり案の定ライズに突っ込んでったわね……。

 

しかもボタンがライズを押し倒すような形で……。

なんだかんだライズってかなりのラッキースケベ体質よね……まぁ良識もかなりある分かなりマシな方なのだけど。

 

それはそれとしてさっさと離れて欲しいわね。

 

「ボタンー!?ライズ君!?」

「ちょっと無事?」

「いたたたた……ララッ!?ライズ!?ごごごごめん!?」

「いや、それは良いからとりあえず退いてくれ……動けない。」

「あ、そそそそそうだよね!?いいいいいま退くから!?」

 

ボタンは顔を真っ赤にしながらやたらとキョドりまくってる。

 

この反応……嫌な予感がするわね……というかライバル多いのよねぇ……。

 

「はぁ……。」

「ヴィオ姉?」

「いえ、なんでもないわ。」

 

時々純粋なレティが羨ましくなるわね。

 

「さっ早く中に入りましょ。」

 

私はそう言って皆と一緒にゼロゲートへと進んでいくけど私達の中でただ一人だけ……ライズだけは何やら焦点の合ってない目でゼロゲートを見てぼーっとしていた。

 

「ライズ?」

「ライズ君?」

「…………あ、あぁ……すまん、今行く。」

 

ライズったら一体どうしたのかしら……いや、この間から妙だった。

何かを思い出していってその記憶にどこか戸惑っているような……。

 

ライズ……。

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